趣味ブログの直帰率の考え方 [Google Analytics講座 第4回]
こんばんは、しろもじです。
前回はGoogle Analytics(グーグル アナリティクス、以下GA)を使って「ブログで読まれているページはどれか?」「どのページが直帰率が高いのか?」というお話をさせていただきました。
今回は、当ブログのような趣味ブログの直帰率の考え方について、お話したいと思います。
今まで会社のウェブサイトや、このサイトをやってきての個人的な考え方なので、一般的に言われていることとは、少し違うかもしれませんが、参考にしてみてもらえればと思います。
おさらい:直帰率とは?
まず、直帰率について簡単におさらいしておきます。
直帰率とは「ユーザーが始めに来たページだけを見て帰る割合」を指します。
ウェブサイト上にA、Bというページがあったとします。
(1) → A → 帰る(他サイトに行く、ブラウザを閉じる)
(2) → A → B → 帰る
(1)の場合のAというページに直接やってきて、他のページには一切アクセスせずに帰っているので、これは直帰になります。
(2)の場合はAというページに来てからBというページに移った後、帰っていますので、これは直帰にはなりません。ちなみに、この場合のBページで帰ったことは「離脱率」と言います。
GAを使い始めて、この「直帰」と「離脱」の違いが分からず、混乱することがあります。
直帰は「1ページだけのアクセス」と覚えておくといいですね。
理想の直帰率は何%?
直帰率が高いと「これは問題があるんじゃないか」と思うこともあります。
他のページを見てくれていないと感じてしまうんですよね。
そこで「普通、直帰率ってどのくらいなの?」と調べてみたりします。
検索すると40%とかという数字がチラホラしていますが、根拠というのはありません。
それはページやウェブサイト自体の目的によって、異なるからなんですよね。
例えばニュース系を扱っているサイトなどでは、一日にアップする記事も多めになりますし、専門性もあると思いますので、直帰率は低くなると思います。
一方解説系のサイトであれば、ユーザーは目的の情報が分かれば帰っていくので、直帰率は高くなるでしょう。
直帰率は他のサイトと比べるのではなく、ウェブサイトの中で高いページを探すというのが正解かと思います。
また後で詳しく説明しますが、出来たばかりのウェブサイトの直帰率はとても高いです。
直帰率はページごとで見る
直帰率っていうのは、GAを使ってウェブサイト全体でも、ページごとでも見ることができます。
ページごとで見る方法は、前回の「Google Analyticsを使って、読まれているページを見つける方法」を参考にして下さい。
ウェブサイト全体で見る方法は「ユーザー「概要」の見方」のページに書いてあります。
ウェブサイト全体の場合は、あくまでも「傾向」として見るようにします。
「あれ? 最近上がってない?」なんて感じですね。
ページごとの場合は、直帰率の高いページを調べて「本当にそれで良いのか?」というのを見るようにします。
ページごとの直帰率はページに書かれている内容によって、どのくらいが良いのかの判断が出来るかと思います。
例えばウェブサイトのメインコンテンツではないページや、そのページに関連した他のページがない場合。
このページは100%に近い直帰率になっても仕方ないかもしれません。
また当然ですが、ウェブサイトを開設した直後は、直帰率は高くなります。ここは後で解説します。
逆に、そのページのメインコンテンツのページの場合は、直帰率が高いのは問題がある可能性があります。
なぜなら直帰というのは、始めにお話ししたように「1番始めに訪れたページ」のことですから、これはGoogle経由にしろ、SNS経由にしろ「興味を持って読まれたページ」と考えて良いからです。
メインコンテンツですから、他にもたくさん関連ページがあると思います。
それなのに、そのページだけ読まれて帰ってしまうというのは「あんまりためにならなかった」可能性があるわけですね。
もしくは「他に同じジャンルの情報が書かれたページがあるとは知らなかった」可能性もあります。
それらを個別に見ていきましょう。
直帰率が高い原因は?
じゃぁ、なんで直帰率が高いのか?
それを考えないと改善のしようがありませんよね。
これはGAのデータから推測するしかありませんけど、大きく分けると次のようになります。
- 他の類似ページをユーザーが見つけられなかった
- コンテンツ自体が有益ではなかった
- そのページに載っている情報だけで充分満足した
細かく分けるともっとありますが、一番大きな原因はこれらになります。
他の類似ページをユーザーが見つけられなかった
通常のブログテーマでは、記事下に「関連ページ」というものが勝手に入るようになっています。
これは、記事内容から「同じカテゴリー内の類似ページを自動で表示する」という機能なのですが、あまり最後までスクロールして見るという人は少ないため、効果的でないことが多いです。
ですので、記事内に自分でリンクを張って関連ページへの誘導をする必要があります。
ただし、あんまり関連性のないページへのリンクを張りまくると、ユーザーは戸惑ってしまいます。また、記事の途中に唐突に入っていると(参考にして欲しいページは別ですが)、ユーザーはそのページを見に行ってくれて直帰率は下がる代わりに、見終わった後「結局知りたかったことが分からなかった」ということにもなりかねません。
最近では特にスマホなどからのアクセスが増えていますので、別タブで開かせると、戻るのが億劫になりがちです。
ユーザー視点で「この記事を張っておくと便利だな」というものを張っていきましょう。
ただ、ウェブサイトを立ち上げた直後は、ページが少ないため行うのが困難です。
ここのブログは現在160記事くらいありますが、それでもリンクを張るべきページは足りないと思っています。
300記事くらい書くと、逆に張るページがたくさん出てきますので、取捨選択するようになります。
まぁページを探すのも大変になってくるんですけどね(笑)。
コンテンツ自体が有益ではなかった
これが一番の問題です。
これを判断するのには、直帰率に加えて「平均ページ滞在時間」を見てみるといいでしょう。
前回の記事でもお話ししした「行動 > サイトコンテンツ > 全てのページ」で確認できる「ページ」という一覧表には「平均ページ滞在時間」という数字が載っています。
これですね。
このページ滞在時間には、直帰した滞在時間は含まれていません。
ですから、直帰率100%のページの滞在時間は0秒となります。
しかし、直帰していないアクセスについては、そのページにいた時間の平均が求められます。
直帰した方の滞在時間が分からないので、正確な数字とは言えませんが、傾向としてみることは出来ると思います。
日本人の平均可読文字数は、400字から600字/分と言われています。
このページのように解説しているものであれば、大体400字くらいではないかと推測して、2,000字書かれているページであれば、滞在時間は5分となります(レイアウトや難易度によって変わりますので、あくまでも推測です)。
この場合、平均ページ滞在時間が1分とかだったら、直帰していない人でも最後まで読んでもらえてない可能性が高いということになります。
つまりコンテンツが有益ではなかったのではないか? と推測できるわけです。
この場合の対処方法は、そのページを見に来てくれた人がGoogleで検索したキーワードを探します。
これはGoogle Serch Console(グーグル サーチ コンソール)から推測することができます。
具体的は方法はまたやりますが、簡単な解説は下のリンク先にありますのでご覧下さい。
ここまでしなくても、ページによっては「これかな?」と推測できるものもあります。
それをグーグルで検索してみて、上位に表示されているページを見てみましょう。
そこにあって、自分のページにないものがあるはずです。
ここで注意しなくてはなりません。
当たり前ですが、そのページに書かれていることをパクっては駄目ですよ。
例えば釣りに関するページで、上位ページには「釣り針」について詳しく書かれていたとします。自分のページにはそれがありませんでした。
その場合は、釣り針に関して色々調べましょう。
他のサイトを見ても良いですが、専門的なことであれば書籍などから正しい知識を得ることも大切です。
万が一、そのサイトに書かれていることが間違っていたり、古かったりする場合、それを写してしまうと、自分のサイトの情報も正しくなくなるからです。
ですので、違いは一旦まとめておいて、それらを調べ上げてページ内に足していくか、もしくは別ページにしてリンクするかすると良いでしょう。
そのページに載っている情報だけで充分満足した
自分で検索からウェブサイトを訪れた時のことを考えてみると、分かりやすいかもしれません。
例えば「Amazon Echoに接続できるイヤホンが欲しいな」と思った時、あなたはグーグルで「Echo イヤホン」で検索すると思います。
その検索結果で
こんなページが見つかって、見てみたとしましょう。
「ほうほう、なるほど。JBLのイヤホン良さそうだな」
そう思ってネットで注文するか、店頭で買ったとします。
この場合、充分知りたいことが分かって満足したと言えます。
もしこのページに「Amazon Echo Dotの招待メールの受け取り方」と言うリンクが張られていたとしても「それは知ってる」となって、読まないでしょう。
だから、ユーザー的には充分満足しているので、よいページと言えるかと思います。
ただ、もし「Amazon Echo DotにBTスピーカーも繋いでみた」という記事へのリンクがあったらどうでしょうか?
「お? イヤホン繋ごうと思っていたけど、スピーカーでも良いかな?」と思ってリンクをクリックするかもしれません。
両方のページを見比べた上で「やっぱイヤホン買おう」と思ったとしても、ユーザーの満足度は、さっきよりは高いのではないでしょうか?
結局は、いかにユーザーに多く有益な情報を届けられるか、ということになりますよね。
まとめ
直帰率というのは、結構難しい数字です。
ウェブサイトを始めて数ヶ月はあまり意識しないほうが良いでしょう。
記事が溜まってある程度のアクセスが増えてきたら、少し考えて行くと良い、そんな感じです。
ただ間違えてはいけないのは「直帰率が高すぎて大変だ。リンクをたくさん張って、帰さないようにしなくちゃ」というものではないということです。
あまりにページ内にリンク(内部リンクと言います)が張られまくって、読みにくいページもたまに見かけますが、これはユーザーにとっても有益とは言えませんよね。
一気に改善できるものではありませんから、少しずつ変えていくと良いですね。
うちのブログもまだまだ問題が多いと思っていますが、ページが少ないのでこんなものかな? という段階です。
先程も言いましたが300ページくらい(毎日更新で1年くらい)なると、関連ページが増えてきます。
この辺は雑記ブログか、特化型ブログかで変わってきますが、ジャンルごとに記事数がない状態で内部リンクを張ろうとすると、どうしても無理のあるリンクになってしまいます。
焦ってもしょうがないので、時々見直して、よりユーザーに優しい作りにしていけばいいですね。
今日も最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます!
それでは、また明日。お疲れ様でした。
ディスカッション
コメント一覧
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直帰率が改善しました。
@gopro
https://fukugan.com?key=86ba7e840611e7db89019bf1afbc7ebf
satouさん、こんにちは!
なるほど、そんなのあるんですね。知りませんでした。
うちのサイトだと「Google Adsense」の関連ユニット、テーマの「関連記事」とありますから、どこに入れるかですねぇ。
検討してみます。ありがとうございました!