ブログに書くことは、どのくらい習得してから行うべきなのか?
ある分野のことをブログ記事にしたいと思ったとき、それが自分の専門分野であること(数年単位でそれに関わっていたり、仕事にしていることであったり)ならばあまり迷わないで書けると思います。
ですが、例えば始めたばかりのこと、やってまだ日の浅いものについては「書いていいのかな?」と思ってしまうこともあるかもしれません。
今回は「ブログには、どのくらいの知識を習得してから(言い換えれば「どのくらいの期間行ってから」)記事を書けば良いのか?」について考えてみたいと思います。
ただ、一口にブログといっても様々なテーマが存在しており、一括りに「こうだ!」とは言えない部分があります。
そこで今回は「趣味系のブログ」に絞って考えたいと思います。
最初に:趣味以外のブログについて
まず最初に趣味以外のブログについて簡単に書いておきます。
一言で言えば「分野により異なる」ということになります。
例えば「医療分野」のようなもの(人の命に関わるもの)であれば、やはり専門的な知識は必要でしょう。
サプリメント程度のものであれば「使ってみての感想」などは良いのではないかと思いますが、例えばアフィリエイト(ウェブサイト上に張られたリンクから購入すると、一定の報酬があるプログラム。当サイトではdアニメストアなどはアフィリエイトを利用しています)などを利用する場合「商品ありき」の記事作成は少し考えた方が良いかもしれません。
なので、個人的には「口に入るもの」は、よく考えて行うべきだと思っています(美味しい食べ物とかは別ですけどね)。
また「◯◯のような症状のときには?」みたいなのは、かなり難しい扱いだと言えます(例えば「咳が止まらないときには、このような病気が考えられます」みたいな)。
もしあなたが医療関係者で、お仕事としてそれを行える立場にあるのでしたら問題ないですが、あまり軽々に語るべき内容ではないように思われます。
同様に法律関連、自動車整備など専門的な知識が必要なものについても、気をつける必要がありそうです。
まぁこの辺り程度の問題とも言えそうですけどね。
さて、趣味ブログに話を戻しましょう。
多くの趣味に関する記事は「初心者のときから書いた方が良い」と思っています。
初心者にしか分からないことがある
趣味、と一言で言っても色々あるので、例として「創作小説」について考えてみましょう。
創作小説についてブログを書こうと思ったとき「ある程度創作小説を発表してからでないと記事は書けないのでは?」と思ってしまいがちです。
しかしそれは間違いであると言えます。
もちろん「一作も書いたことないし、これからも書く予定はない!」という方の場合は、流石にダメだろうと思いますが「初めて書いてみた」「書き始めて半年も経ってない」というのでしたら、それは書くべきだと思います。
なぜなら「初心者のときにしか分からないことはある」からです。
あまり大きな声では言えないのですが、最近いくつか勉強を始めていてその中に「イラスト」があります。
別に「将来は漫画家を目指すぜ!」というわけではないのですが、これからの創作を考えるにあたって「簡単なイラストを書けるということは、有利になる可能性があるかも」と思ったからです。
これについては長くなるので、また別の記事にします。ごめんなさい。
で、初めてイラストを書いてみて(当然絶望した後で)色々なイラスト創作のサイトを回ってみたわけです。
中には「初心者の方はこんな練習をするといいよ」という記事を書いていらっしゃるサイトさんもあったりと、なかなか親切なものだなぁと思っていたんですけど、ふと「でも、なんか違うな」と思う箇所もあったんですよね。
これはどういうことかと考えてみると「How to」は初心者じゃなくても書けますが「初心者のときの気持ち」は書けないことが原因じゃないかと思ったわけです。
小説で言えば「Web投稿であれば1話は大体3,000から5,000字程度。投稿間隔は……、プロットとは……タイトルは……という感じで」という「小説を書いて投稿するのに必要な知識」というのは、いつでも書くことができます。
と言うよりも、経験を積めば積むほど正確なものが書けるのだと思います。
ですが「初めて小説を書いたときの気持ち」「初めて投稿しようと思ったときの悩み」などは、時間が経てば経つほど忘れていってしまうものです。
小説を初めて投稿するとき「不安だな。こんなのでいいのかな?」と思っていたとしても、半年もすれば何の気負いもなく投稿できるようになったりします(個人差はあると思いますが)。
もちろんブログを作るときに「そこまでの初心者は想定していない」というのであれば、それはそれでいいとも思いますけど、ちょっともったいない気もしますよね。
もしあなたが「何か新しいことをしたい!」と思ったのならば、最初からブログをやるべきだと私は思います。
確かに初心者が何かを書こうとしたときには「間違った知識を書いてしまうかも」という怖さはあると思います。
その場合は「How to」にしなければいいだけです。
小説創作の初心者であれば「文法の解説」とか「ヒットする小説の書き方」とか、そういうのは当然書けませんよね?
ならば、それらは書かなくてもいい。
創作の過程を記事にすればいいのだと思います。
どういうふうに考えて、どういうふうに書いて、どういうふうに投稿した。
それを素直に書けばいいのではないでしょうか。
その上でやっている内に「あぁ、なるほど」と思えることは必ず出てきます。
それが「あなたの知識」になるわけです。
それがある程度貯まったら、今度はそれを披露すればいいだけですよね。
「小説を投稿したら、こんなPVだった」とか「一日一生懸命書いたら◯◯文字書けた」とか。
『「ブログの記事が書けない!」場合のブログ種類と書き方の分類法』の記事でも書きましたが、体験したことを書くのが趣味ブログです。
あくまでも個人的な感想ですが、特に趣味系のブログは「成熟した知識を持った人の書いた記事」よりも「未成熟ながら試行錯誤している人の記事」の方が、好感度も高いですし、何より面白いです。
なので、趣味系ブログであれば(もう一度繰り返しますが)「最初からやるべし」だと思います。
他にあるHow toを敢えてあなたのブログで書く意味はあるのか?
さて、では「How toもの」について考えてみましょう。
How toものとは「あるものの使い方」であったり「何かをやる方法、道具などの解説」になります。
例えば「自転車の選び方」「PCの使い方」「小説の書き方」「イラストの描き方」などですね。
とは言え、多くの分野は既にたくさんの記事が投稿されているのが現状です。
よほどニッチな分野でない限り、先駆者にはなれないのが現状だと思われます。
ただ諦める必要はないと思います。
他のサイトに既にHow toが書かれていたからと言って、それをあなたのサイトに書いちゃいけないという決まりはありません。
例えばあなたが「スマートスピーカーのことについてブログを書きたい!」と思ったとします。
Amazon EchoやGoogle Homeのことですね。
それらは既に多くの解説サイトが誕生しています。
あなたはブログを書く前にググってそのことを知っています。
だから「こんなに記事がたくさんあるのならば、書く必要はないかもしれない」と思うかもしれません。
しかし、あなたがAmazon Echoを買って実際に使ってみて得た知識の中には、他のサイトに書かれていないこともあるかもしれません。
手前味噌で大変申し訳無いのですが、昨年たくさんの方に読んでもらえた記事に『Amazon Echoでプレイリストが上手く認識されない時の対処方法と、プレイリストの順番の変更方法』というものがあります。
Echo関連ではこの前に『Amazon Echo Dotが届いたので、数日間使ってみてのレビュー』という記事も書いていたのですが、残念ながらこちらはあまり読まれませんでした(Echoのレビュー記事は大手ガジェットサイトさんが強いので)。
ただ当時はプレイリストに関する記事がまだ少なかったんですよね(今は結構ある)。
だから当時は「Echo関連の記事はそれほど書くつもりはないけど、これだけは書いてみるか」という感じで記事にしたんです。
で、これがありがたいことに大変よく読まれました。
そのときに「当サイトのこの記事を見た方は、他のEcho関連の記事も見たいかもしれない」と思ったんですよね。
自分自身が他のサイトを訪れたときもそうなのですが、ある有益な記事があるサイトの場合「他にもタメになる記事はないかな?」とサイト内を探すことが多かったりします。
だからEchoやFire TV、iPhone、iPadなどのHow to記事を増やしていきました。
このようなことから「他のサイトにあるHow toでも、あなたのサイトに書くことは有益である」と言うことができると思います。
ただ気をつけないといけないのは「オリジナル記事」であることです。
これにはふたつの意味があって、ひとつ目は当然「パクリでないこと」です(当たり前ですが)。
ふたつ目には「他のサイトに書いてない情報があること」で、これが結構重要になってきます。
これは「長く使われていて、長期間あまり変化のないもの」の場合には、ちょっと難しくなります。
つまり「新しい情報がないもの」ですね。
これらは「他のサイトに書かれていない情報」というのがほぼないため、オリジナル記事が書きにくくなってしまいます。
一方でデジタルデバイスなどは結構やりやすかったりします。
特にEchoのように「今まで世の中になかった商品」というのは、大手サイトでも新規サイトでもスタートラインはあまり変わらないので、新情報の塊のようなものです(スマートスピーカー関連も、今となっては定番化してきていますけどね)。
ただしガジェット系では難しいですが、趣味系であればそれを克服できる可能性はあります。
創作系などは「やり方があるようでない」ものですからね。
あなたが考えた「小説の書き方」「プロットの作り方」「即興小説の書き方」などは、有益なHow toになれる可能性があるでしょう。
まとめ
新しくブログを作ろうとしたとき、最も躊躇してしまうのが「私なんかがこれについて書いていいのかな?」ということと「他にあるのに書く必要があるのだろうか?」ということだと思います。
今回はそれについて、私が思っていることを書いてみました。
冒頭でも書きましたが「命に関わること」など、社会的な責任が伴う分野でないのならば、躊躇することなどないでしょう。
あなたがやって、あなたが思ったことは、オリジナルです。
知識がないこともひとつの特徴であると言えます。
背伸びせず、今の自分をしっかりと書けば、それに好感を持ってくれる人(言い換えれば、記事を読んで何か感じてくれる人)はきっといるはずです。
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