Googleの検索結果から、記事タイトルの重要性を考えてみた
昨日夜に『iPod touch(第7世代)が登場! イヤホンジャックはそのままに!』という記事を書きました。
iPod touch(第7世代)が登場! イヤホンジャックはそのままに!
最近のAppleはいきなり来る
https://textfield.net/diary/ipod-touch-7th-debut
記事を書いたきっかけは(記事内でも書いたように)「iPod欲しいなぁ。今ってiPod nanoとかまだ売ってるんだっけ?」と、たまたまAppleのウェブサイトを巡回してたときに見つけてしまっただけです。
それで思わず脊髄反射的に記事を書いてしまったのですが、書いている途中に「あれ、でもこれってウチで速報やる意味なくない?」という気がしてきていました。
と言うのも、当サイト内でもAmazon Echo、Kindle、Fireタブレットなどの新発売の記事などはいくつか書いてきたのですが「速報系」の記事において、Googleの検索結果で上位に来たことがほとんどなかったからなんですよね。
レビュー系(使ってみた)、How to系(使い方)などの記事は、ものによっては上位表示も可能で(ありがたいことに)いくつかの記事はたくさんの方に読んで頂けたのですが、やはり速報というニュース寄りの記事は大手メディアさんには敵いません。
案の定「iPod touch」などで検索してみたところ、既に大手メディアさんの新着記事で埋め尽くされていました。
大手メディアではどのようなタイトル付けがされているのか調べてみた
その時点で記事公開前だったので「これは意味があるんだろうか?」という感じがしていました。
もちろん「大手メディア記事はあんまり読まないが、TEXT FIELDは定期的に読む」という奇特な方や「たまたまTEXT FIELDの別の記事を読んでて、そこからこの記事を見つけた」という方もいらっしゃるかもしれませんので、全くの無駄とは言い切れません。
でも、どうせ記事にするのであれば「よりたくさんの方に読んで欲しい」と思うのは当たり前のことであり、つまりは「Google検索結果の上位に載る方が良い」ということです。
そこで今回は少し記事タイトルで工夫してみることにしました。
みなさんがGoogleで何かを調べる場合、まずはその代表的な語句(キーワード)で検索すると思います。
今回の場合であれば「iPod touch」でしょうか。
先程言ったように「iPod touch」というキーワードでの検索結果は、既に大手メディアさんの記事で埋め尽くされていました。
そこで大手メディアさんがどのような記事タイトルを付けているのか、確認してみました。
「iPod touch、新型でた! 今買える一番安いiOSデバイス」-GIZMODOさん
「新iPod touch登場。256GB追加、A10 Fusion搭載、iPod初AR対応」-AV Watchさん
「アップルが約4年ぶりの新型「iPod touch」発表、価格は21,800円から」-価格.comさん
「「iPod touch」新モデル登場 A10 Fusion内蔵、256GBモデルが追加」-IT media Mobileさん
「iPod touch 2019年モデル発表、A10 Fusionチップ搭載で2万1800円から」-engadgetさん
「アップル、約4年ぶりに「iPod touch」新モデル–6色展開で2万1800円から」-CNETさん
※順不同
他にもまだまだたくさんの速報系記事はありましたが、どれもほぼ似たようなタイトルです。
共通しているのは「iPod touch」というキーワードが入っていること(当たり前ですね)。
また「新型」「新」という新しいことをアピールするキーワードも多いように思われます。
「A10 Fusion」「236GB」など、刷新された部分の語句も見受けられますね。
「21,800円」という価格が入っているものも多いようです。
このことから考えられるのは「大手メディアでは『新しくなったこと』『変わった箇所』『価格』などが記事タイトルになっている」ということです。
これはごく自然なことで、メディアという媒体では「特徴を簡潔に表す」ということが大切だからでしょう。
新聞記事やニュースサイトの見出しなどもこれにあたります。
逆に考えれば「非メディアであるブログ、Webサイトは、それをかいくぐらないといけない」とも言えます。
それを可能にするためには「主要キーワード」に足される「サブキーワード」が重要になってきます。
サブキーワードを考える
実は記事を書いたときの記事タイトルは「新型iPod touch登場! 旧モデルとの比較表」というものでした。
上の一覧には載っていませんが、実はこの「比較表(もしくは比較)」というキーワードも、上位に表示されているウェブサイトの記事タイトルではバンバン使われているものでした。
当然、このままアップすれば埋もれてしまうのは間違いありません。
そこで「iPod touchが欲しいという人は、どういうことを考えているんだろう?」と想像してみました。
私自身は上でも書いたように「nanoかminiが欲しい」程度のことしか考えていませんでしたが、これはtouchとは異なることですし、そもそもnanoもminiも既に販売終了しているので、キーワードとしては不適切です。
(以下脳内会議)
これだけiPhoneが普及した今、わざわざiPod touchが欲しいという方はどういう方なんだろうか?
おそらくiPhone持ちではないかもしれない。
AndroidユーザだけどiOSも気軽に使ってみたい。
それならば価格か。いや、でも価格は既に大手メディアで占められている。
ARは? いや、これもAV Watchさんが記事タイトルにしている。ちくしょーめー!
考え方を変えよう。iPhoneユーザがiPod touchを買うのはどうしてだろう?
音楽プレーヤ的な使い方か? ゲームのサブ機か?
ゲームのサブ機として考えるのならば、SoC(※)。でもA10ってことはどこも伝えてるし。
※)SoCとはCPUなどの周辺チップを統合したチップのこと
なら音楽プレーヤか。
音楽プレーヤとして使うのならば、何が気になるだろう……あ、イヤホンジャックかな?
(脳内会議終了)
という感じで、イヤホンジャックがキーワードに加わり「iPod touch(第7世代)が登場! イヤホンジャックはそのままに!」というタイトルになりました。
一日経った検索結果を見てみる
記事掲載から一日経ったところでGoogleで検索してみました。
(パーソナライズを避けるため、全てプライベートブラウズにて検索しています)
「iPod touch 7」というキーワードで検索してみた結果。
昨日検索したときとほとんど変わりません。大手メディアさんで占められています。
検索結果をずっと追っていったのですが、TEXT FIELDの記事は全くヒットせず……。
気を取り直して「iPod touch 7 イヤホンジャック」で検索し直してみます。
すると、1ページめの3番目に表示されていました。
イヤホンジャック? ヘッドフォンジャックじゃねーの?
予想通り、いや予想以上の結果にホクホクしながらも、ふと「あれ、イヤホンジャックってヘッドフォンジャックが正しい名称だっけ?」ということに気づきました。
Appleの仕様のページを見てみたら「ヘッドフォンジャック」になっているし……。
「ここまでキーワードにこだわって、肝心な所でミスるとは!」と、机に頭をガンガン叩きつけたくなった次第なのですが(ガラステーブルなので、本当にやったら大惨事になってしまいます)ふと「ipod touch 7 ヘッドフォンジャック」で検索してみると
あ、載ってる。
記事内ではちゃんと「ヘッドフォンジャック」と記載していたんですね。あぁ、助かった。
「でも後で記事タイトル変えなきゃなぁ」と思ったんですけど、検索結果の下の方をみると
関連キーワードで「イヤホンジャック」ってあったので、まぁこれでもいいのかな……。
ニッチキーワードを使う意味
最後になりますがひとつ言えることは、この記事を読んで「おー、キーワード次第では大手メディアよりも上位表示される記事を作れるんだ。これで大手メディアを出し抜ける!」と思わないで欲しいということです。
ニッチキーワードはあくまでもニッチなのです。
キーワードサジェストなどのWebサービスを見てみれば分かるのですが「ipod touch 7」に合うキーワードは「スペック」「発売日」「価格」などなのです。
「イヤホンジャック(ヘッドフォンジャック)」はニッチキーワードで、そもそも検索する人の少ないキーワードだと言えます。
ただ冒頭でもお話したように「iPod touch」のような大きなキーワードの場合「大手メディア」「日常からApple製品などの記事をたくさん書いているブログ」には、検索結果では絶対に勝てません(繰り返しますが速報系記事の場合は、です)。
どうせ勝てないのならば、ニッチキーワードで上位を目指してみるのも良いかもしれない、というのが本記事の言いたい所です。
分母が小さい分、アクセス数はさほど増えませんが、少なくとも「新しいiPod touchのイヤホンジャックってどうなったの?」という方には見て頂けるチャンスが増える可能性があります。
また、今回の記事では「あくまでもタイトルの付け方で検索結果がどう変わるのか?」を調べるという目的があったため「イヤホンジャック」をいうキーワードを入れましたが、記事内ではそれについて深く触れているわけではありません。
と言うのも、3.5mmジャックのことなんて「あるかないか」くらいしか書くことがないからです。
もし新しいデバイスなどで、その機能について深掘りできる事柄であるのならば、記事自体もそっちに全フリした方がよいと思います(読者的にも)。
「Google検索は記事タイトルだけを見ていない」と言われている昨今ですが、まだまだ記事タイトルの工夫のしどころは残っていそうです。
もちろん「釣りタイトル」はダメですよ。
また「無意味なキーワードの羅列」も逆効果だと思われます。
あくまでも「ピンポイントで刺さりそうなキーワード」を探していくのがベストです。
まぁ、滅多にないんですけど……。
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