Amazonが新型Kindleを含む新しいデバイスを3つ発表

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Amazonから手書き文字の書き込み可能なKindle「Kindle Scribe」、「新型Fire TV Cube」、Fire TV用「Alexa対応音声認識リモコンPro」の3つのデバイスの発表と、Echo StudioとEcho Show15のアップグレードが発表されました。

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手書きメモ可能なKindle Scribe

©Amazon.co.jp

AmazonによるとKindle Scribeは「読み書き一体型の新世代Kindle電子書籍リーダー」であると説明されています。

写真のようにスタンダードペン、もしくはプレミアムペンが同梱されており、それを使ってKindle Scribeに手書き文字を入力することができるようです。

できる機能としては

  • 電子書籍のへ手書き付箋の追加
  • PDF等の書類へのメモ書き
  • ノートやTo Doリストの作成

がアナウンスされています。

ペンは充電不要、ペアリング不要とのことで、Apple Pencilとは仕様が違うようですね。板タブみたいな感じかも。

ただマグネットで本体に引っ付けることができるみたいで、ここはApple Pencilっぽい……というか、そのまんまっぽいです(笑)。

スタンダードとプロの違いはショートカットボタンの有無のようです。

ペン本体、人差し指が当たる辺りにボタンが設置されており、ここをクリックすることで消しゴム機能やマーカーへの切り替えなどが行えるみたい。

書籍への付箋機能は、一部のマンガ・雑誌・実用書等では未対応とのことで、この辺りは出版社の意向があるのか、もしくはKindle本の仕様の問題なのか分かりませんが、少し微妙なところです。

ただ「書籍にメモ書きするか?」と言われると、私はあんまりしない派なのでちょっとピンとこないところです。

でも人によってはかなり刺さる機能とも言えそうですけどね。

価格は以下の通り。

スタンダードペン同梱プレミアムペン同梱
ストレージ16GB47,980円51,980円
ストレージ32GB54,980円
ストレージ64GB59,980円
※価格はいずれも税込み、記事執筆時の価格

スタンダードペンだと16GBしか選べないんですね……。

文字書籍なら十分ですけど、雑誌やマンガなどを多読される方だとプレミアムの方が良さそうかも?

画面サイズはKindle最大の10.2インチということで、少し心が動きかけたのですけど、なんと重量が433gとのことで。

重量
Kindle Scribe433g
新Kindle158g
Kindle Paperwhite182g
Kindle Oasis189g
iPad(Wi-Fi)487g
iPad mini(Wi-Fi)293g
TEXT FIELD調べ

驚愕の無印iPad並という(笑)。

「電子ペーパー端末は軽い!」という印象があっただけに、書き込み機能が付くとそんなに重くなるのかという感じです。

それってもうiPadで良k……。

発売日は現時点では明言されておらず「年内に出荷開始を予定」とだけアナウンスされています。

Fire TV用多機能リモコン

正式名称は「Alexa対応音声認識リモコン Pro」(長いので、以下Proと呼称します)。

Fire TVシリーズに同梱されるものではなく、あくまでもリモコン単体での販売になるようです。

Proの特徴は以下の3つ。

  • リモコンから音が出て探しやすくなる「リモコンを探す機能」
  • 暗い場所でも使いやすい「バックライト」
  • リモコンをカスタマイズできる「カスタムボタン」

1番目のは、Alexa対応デバイスに「リモコンを探して」とお願いすると、リモコン内蔵のスピーカーから音が出てリモコンの場所がわかりやすくなるというもの。

2番目のは、そのまんまですね。これは地味に便利かも。

3番目のは、お気に入りのアプリを登録できるカスタムボタンが搭載されたというものです。

©Amazon.co.jp

私が以前買った(そしてもう使ってない)リモコンに比べると、かなりボタンが増えていますね。

これだけあれば、Fire TVの機能はほとんどボタンだけで操作可能になりそう。

「音声認識は……?」という声もありそうですけど、映像作品を見ているときは音声認識もやりにくいので、最適解としてリモコンの充実はアリだと思いますね。

発売は2022年11月16日で、お値段は3,980円です。

Echo+Fire TV?「Fire TV Cube」

©Amazon.co.jp

確か先代は全体がプラスチッキーな本体だったはずですが、今回はご覧のようにファブリック素材で覆われて、まるでEchoのような佇まいになっています。

となると「音質もEcho並に!?」と期待が高まるわけですが、どうもそういうわけでもなさそう?

「スピーカーの音質向上を実現」とAmazonからアナウンスされていますが、肝心のスピーカーの仕様が公開されていないんですよね。

ですから、あんまり期待はしない方が良さそう。

まぁ用途が違いますからね。

ただ、どうせならサウンドバーのような機能も付くと良かったになぁと思ったり。

2.0Ghzオクタコアプロセッサ搭載(前世代機種比20%アップ)、Wi-Fi6対応、入出力端子追加(HDMI入力ポート・HDMI出力ポート・イーサネットポート・USB-Aポート)など、機能的には確実にパワーアップしています。

価格は19,980円で、出荷開始は2022年10月27日の予定です。

Echo Studioにグレーシャーホワイトが追加など

©Amazon.co.jp

まずはEcho Studioから。

今回の変更点は「空間オーディオに対応」したこと。

ただAmazonからは「アップグレードされた機能は、今後無料のソフトウェアアップデートを介してお客様が登録済みのすべてのEcho Studioでも利用可能になります」とアナウンスされていますので、ハードウェアアップデートではなく、ソフトウェア・アップデートのようですね。

価格は29,980円で発売は2022年10月20日。

続いてはEcho Show15。

こちらにはFire TVの機能が搭載とのことです。

これを見たとき「ん? 前もPrimeビデオ見れてなかったっけ?」と思いました。

それは合っているのですけど、今回のアップデートでは「Fire TVウィジェット」というのが追加されるようなんですよね。

ということは、Fire TVで利用可能なコンテンツ、つまり有料チャンネルなどもEcho Show15で利用できるようになるということ。

これは地味に嬉しい機能ではないでしょうか?

ていうか、よくよく考えると今までなかったのが不思議なくらいです。

15インチということを考えると、リビングなどで使うことを想定するとやはりFire TVの方が良さそうですけど、例えばキッチンやベッドサイドなどでの利用を考えると、Echo Show15の方が良さそうですよね。

こちらはあくまでもアップデートとのことで、既存のユーザにも順次アップデートされるようですし、デバイス自体もそのまま同じものとなるようです。

まとめ

今回は久々に記事を書くのも疲れるほどの充実したアップデートでした(笑)。

ただ、全般的に少し残念な感じもします。

Kindle scribeは一瞬「予約してた無印をキャセルしてこっちにするやで!」と思ったものの、その価格と重量にひるんでしまいました(笑)。

特に価格的には無印iPadが狙える価格帯なので、ちょっと無理がないでしょうか、Amazonさん?

まぁ電子ペーパー端末として考えると、そうでもないのかもしれませんけどね。

それ以外のデバイスは、機能的には微アップデートという感じです。

恐らくここ最近見えている「少しアップグレードして価格を上げる」という戦略の一環のような気がします。

色々あるのでしょうから、その辺りもしょうがないとも言えそうですけど。