【Echo Show8レビュー】音質は思っていたより良い!【プライムビデオ・音楽関連】
前回Echo Show8のファーストレビューをして「使い込んでみて再レビューする」と書いて、既に2週間以上が過ぎてしまいました。ときが経つのって早い……。
その分あれこれ使ってみましたので、よかった点や使いにくい点などを整理してお伝えしたいと思います。
前提として私は「Echoは日本導入と共に買ったが、画面付きEchoはこれが初めて」という人間だということをお伝えしておきます。既存のEcho Show、Show5ユーザの方にとっては「当たり前じゃん」ってこともあるかもしれません。
今回は画面付きEchoの最大の魅力だと思われる動画再生(プライムビデオ)周りの操作性などや、音楽再生についても解説していきます。
音量調整に難あり
まずはプライムビデオです。
私がEcho Show8を買った最大の理由が「ベッドサイドに置いて、寝ながらプライムビデオを観まくるんだ」というものでした。
結果的にはこれは失敗に終わりました。理由はいくつかあるのですが、まず「寝ながらだと画面が横になって見えにくい」というもの。つまり寝転んで見る場合、画面も横向きにならないと90度ずれちゃいますからね。
これは当たり前と言えば当たり前の話です。元々iPadで寝動画していたいときに気づいていた話なんですけど、こんなに見えにくいとは思いませんでした。
次に、これが最大の理由になるのですが「アレクサの応答音量と動画の音声が別にできない」というものです。
例えばアレクサの応答音量を8(0の状態から+ボタンを8回押した状態)くらいにすると、私の場合「アレクサ、明日の天気は?」などの会話をするときにちょうどいい感じなんですよね。
このままプライムビデオで映画などを再生すると、ちょっと音量が小さいんです。ちゃんと聞こうとすると、もう3つ4つ音量を上げないといけないんですよね。
で、この状態で「アレクサ、今何時?」と聞くと、びっくりするくらい大きな声で「午後11時です!!」と答えてくるんですよ。
まぁこれはEcho Showに限らずEcho自体の問題ではあるのですが、いい加減Amazonさんはアレクサの音量とコンテンツ音量を分けられるようにすべきです。
音声のみでの操作には……無理がある
やや辛口が続きますが、Echo Show8で「音声のみで動画を再生させる」ということをやろうとすると、やはり苦労してしまうことが多いと思われます。
Echo Show8でプライムビデオを観る場合、次の音声コマンドが使えるようです。
やりたいこと | 音声コマンド |
プライムビデオの一覧を開く | 「プライムビデオを開いて」 |
ウォッチリストを開く | 「ウィッチリストを開いて」 |
直接再生させる | 「(作品タイトル)を再生して」 「(作品タイトル)(シーズン○)(エピソード○話)を再生して」 |
スキップ | 「○秒進めて」 「○分スキップ」 |
巻き戻し | 「○秒戻して」 「○分戻して」 |
次のエピソード | 「次」 |
もちろん「再生」「停止」などの基本操作も可能ですし、音量調整も可能です。
不思議なのは「次(のエピソードを見せて)」でエピソード送りはできるのに、なぜか戻すことができないんですよね(「アレクサ、前」と言うと、なぜかホームや一覧に戻る)。
また「プライムビデオを開いて」で次の画面になるのですが、ここの操作もどうかなと思うところです。
iPad版のプライムビデオAppでは下のような一覧なんですよね。
Echo Show8の方はひとつ段階が増えているのですけど、これは音声で操作することを想定してるんじゃないかな、と思われます。
例えばAmazonオリジナルを開くと、このように一覧が表示されます。
作品タイトルの頭に数字がついていますよね。これを指定して再生させることができるんですよね。例えば「内村さまぁ〜ず」を再生させたいときには「1番を再生」ってな感じ。
なので、音声だけで操作していく場合には
「アレクサ、Amazonオリジナルを開いて」
「アレクサ、1番を開いて」(タイトルを指定)
「アレクサ、1番を再生」(エピソードを指定)
という感じなるわけです……けど、なぜか一部が上手く行かないんですよね。
「1番を開いて」「よく分かりません」
「2番を開いて」「モダン・ラブです」
「3番を開いて」「ちょっと分かりません」
という感じで、番号により認識されるものとされないものがあるようです。
また最初の一覧で「Amazonオリジナルを開いて」とか「映画を開いて」は使えるんですけど「次に観るを開いて」は駄目なんですよね。「次に観る」って要は前回の続きなので、これが音声で使えないのは致命的な気がするんですけど……。
タイトルのエピソードの一覧は表示されます。
音声認識については、かなり問題が残っています。例えばホームから「プライムビデオ」と言うと「プライムビデオを観たい場合は『アレクサ、プライムビデオを開いて』と言って下さい」と言われてしまいます。なんじゃそりゃ。
もちろん、Echoを使っていれば「分かりません」と言われることは多いわけです。
ただ画面付きの場合の方が「イラッとする度」は高い気がします(個人の感想です)。
結論としては「Echo Show8は音声で操作するな」となります。
基本的に画面タッチで操作しながら、できるだけアレクサにしゃべらせないようにするとビデオ操作、音量問題も解決できるわけですね。
「そもそもEchoじゃなくてもよくね?」と言ってはいけません(笑)。
音楽再生は結構良いぞ
初っ端からディスりまくってしまいましたが、ここからは褒めターンになります。
まず音楽再生としては、今まで画面なしEchoだけを使ってきた身としては「おぉ、いいじゃない」と思いました。それが「タイトルが表示される」ということ。
当たり前と言えば当たり前なんですけど、画面なしEchoだと「コレってなんの曲?」みたいなことがあるわけですよ。
たまにアレクサ任せで流しているときなど知りたいときがあるんですよね。「アレクサ、これ何の曲?」と聞けば教えてくれるんですけど、まぁ面倒ですし。
あと、一部の曲では歌詞が表示されるのもいいかなと思いました。
Echo Show8を使って一番驚いたのは「音がいい!」ということです。
私が持っているEcho Plusのスピーカーは「3.0インチネオジウムウーファー、0.8インチツィーター」という構成で、Echo Show8の方が「2.0インチ 10Wスピーカー×2、パッシブ低音ラジエーター」となっています。
ほぼ同じ構成になっているEchoのページには、断面図があります。
そして、こちらは長女であるEcho Showのページ。
構成が違うので一概に比べられないんですけど、ざっくり聞いた感じではEcho Show8の方が良い音しているって感じです。
あくまでも個人的な意見ですけど、プライムビデオで比べるとiPad Pro 11インチよりも臨場感がある音がしています。
正直なところ「Fire HD8の方がよかったんじゃ」と思ってしまったんですけど、この音の良さで帳消しになりました。
まとめ
「音声で操作するデバイス」として考えると、Echo Show8はまだまだ発展途中のデバイスと言えそうです(正確にはデバイスの問題ではなく、アレクサ側の問題ですが)。
ただ「プライムビデオを再生させる」という目的として考えると、8インチというそこそこ見やすい画面サイズに、スピーカーも優秀ということもあって、一気に魅力的なデバイスになるんじゃないかなと思います。
私はベッドサイドは諦めて、今はテーブルサイドに置いて適当なアニメをだだ流ししたりしています。
強いて言えば、VODがプライムビデオとひかりTVしか対応していないのは少し残念なところです。DAZNやdアニメ、Hulu、Netflixなどが対応すれば、もっと魅力的になるんですけどねぇ。
おすすめできる人としては「初めてEchoシリーズを買う人」「プライムビデオなどを常に流しておきたい人」でしょうか。
既存のEchoユーザで「音楽がメイン」であれば、そんなには要らない……かも。ただし、現在Echo Dotユーザであるなら、スピーカー的にはおすすめできるかもしれません。
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