MacとiPhone、iPadでSafariの続きが読める「iCloud タブ」「Handoff」のやり方と違いを解説

2018年12月18日記事iPad,iPhone,Mac

現在iPhone XSにiPad Pro 11インチ、Macbook air 11インチを使っていて、すっかりマカーになってしまったしろもじです。こんにちは。

WindowsやAndroidも素晴らしいOSなのですが、スマホやPC、タブレットをAppleで統一すると、深く意識しなくても端末間でAppの続きを表示できる機能があるんですよね。

例えば「Macでウェブを閲覧してて、その続きをiPhoneで見る」というような使い方が簡単に行えます。小説執筆なんかでは「資料の検索をMacのSafariでやって、それをiPadで表示させサブモニタとして確認しながら書く」なんてことが可能です。

ところが、これらの機能は「iCloud タブ」や「Handoff」というものがあり、どれがどのように作用して、どう便利なのか分かりにくくなっています。

今回はその機能の違いや、同期できないときの対処方法などを見ていきましょう。

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Appleデバイス間でAppの連携が行える「Handoff」

まずはiPhoneやiPad、Macなどで簡単にAppの連携が行える「Handoff」から。

Handoffは「使用中のデバイスのAppを、他のデバイスでそのまま表示できる機能」です。

例えばiPhoneのSafariでGoogleを開いていたとします。

iPhoneのSafari

iPhoneの画面を表示させたまま、iPadを立ち上げてみましょう。

iPadのDockにある、Appアイコンの右上に、小さいスマホマークが表示されています。これをクリックすると、iPadでGoogleを表示させることができます。

Handoffの表示

この画面はMacの場合でもおなじです。

逆にiPadで表示させているものをiPhoneで表示させるには、少しだけやり方が違います。

iPhoneにはDockがありませんので、マルチタスクの画面を表示させます(正確にはあるのですが、MacやiPadのようなDockではなく、固定メニューの扱いなので)。この画面の下に、Handoffできるものが表示されており、これをタップするとSafariが起動します。

iPhoneのHandoff

ちなみにマルチタスクの画面を表示させるには、Touch ID端末では「ホームボタンをWクリック」、Face ID端末では「画面の下から中央にスワイプ、そのまま少し待つ」で行えます。

補足としてHandoffを使うには「デバイスのBluetooth、Wi-Fi、Handoffがオンになっている」「同じApple IDでログインしている」必要があります。

※Handoffの設定はMacの場合「システム環境設定>一般>「このMacとiCloudデバイス間でのHandoffを許可」にチェック」iOS端末の場合は「設定App>Handoff>Handoffの項をオン」になります。

また対応したデバイスとOSが必要になります。

Handoffが使えるiOS端末

  • iOS8以降
  • iPhone 5以降
  • iPad Pro
  • iPad(第4世代)以降
  • iPad Air以降
  • iPad mini以降
  • iPod touch(第5世代)以降

Handoffが使えるMac

  • OS X Yosemite以降
  • MacBook(Early 2015以降)
  • MacBook Pro(2012以降)
  • MacBook Air(2012以降)
  • Mac mini(2012以降)
  • iMac(2012以降)
  • iMac Pro
  • Mac Pro(Late2013以降)

Hnadoffが使えるApple Watch

  • watchOS 1.0以降
  • Apple Watch(第1世代)
  • Apple Watch Series 1
  • Apple Watch Series 2
  • Apple Watch Series 3
  • Apple Watch Series 4

以上の機能でHandoffを使うことができます。

Handoffの使えるApp

Handoffを使うには、対応したAppしかダメという制限があります。現時点で対応しているAppは

  • Safari
  • メール
  • マップ
  • リマインダ
  • カレンダ
  • 連絡先
  • Pages
  • Numbers
  • Keynote

などになります。他社製Appでも対応しているものがあるかもしれません。

Google Chromeについて

Googleのウェブブラウザ「Chrome」もHandoffに対応しています。
ただしiOS端末の場合(つまりiPadの場合)デフォルトブラウザをSafari以外にできないので、例えばMacのChromeで閲覧していたものをiPadでHandoffする場合には、Safariでの閲覧になってしまいます。
強いていえばChromeの閲覧履歴は同期されるので、そこからなら見ることはできるのですが、やや不便な点です。

他のデバイスでSafariのタブを同期できる「iCloud タブ」

iOS13での不具合?

iPhoneをiOS13にアップデートしたら、このiCloudタブが一時的に使えなくなりました。
このような場合にはiPhoneを「13.1.1」に、MacのSafariを「バージョン13.0.1 (14608.2.11.1.11)」にアップデートしたあと、Safariを再起動すると再び使えるようになっていますので、もし同様の症状が出てしまった場合にはお試し下さい。

Handoffは確かに便利なのですが「開かれる側の端末も起動していないといけない」という不便さもあります。

Safariの画面を共有したいだけなら、Safariのタブを同期できる「iCloud タブ」の方が便利です。

iCloudタブを使うには、Safariの「タブ」ボタンを使用します。

Macでは(デフォルトで)ツールバーの右上に表示されています(ない場合は、メニューの「表示 > ツールバーのカスタマイズ」から追加できます)。

Mac safariのタブボタン

iPadでも同じ位置に表示されています。

iPad safariのタブボタン

iPhoneでは画面の下部に移動しています。

iPhone safariのタブボタン

いずれの端末も、「タブボタン」をタップすると「現在のタブの一覧」の下に「他のデバイスのタブの一覧」も表示されます。

iCloudタブの表示画面

上記の例で言えば「iPhoneにはGoogle」「MacBook Airにはカクヨム」「iPadにはTEXT FIELD」が表示されています。いずれかをタップすることで、それらを閲覧することが可能になります。

【補足】iCloudブックマーク

iCloudタブを使うには、iCloudの設定で「Safari」をオンにしないといけません。

この場合、タブの同期だけでなく「ブックマーク」なども同期対象になります。

ブックマークも同期した方が個人的には便利だとは思いますが、注意してくださいね。

HandoffとiCloudタブの違いは?

さて、ここまで見てみて「一体何が違うんだ?」と思われたかもしれません。大きく分けると

  • Handoffは色々なAppで作業の引き渡しができる
  • Handoffは、両方の端末を起動(画面を表示)しておかないと機能しない
  • iCloudタブは端末を閉じていても同期できる
  • 同期の速さはHandoffの方が早い
  • iCloudタブはOSに依存してないので、古い端末でも利用できる(iOS11、MacOS Sierra、Safari11以降)

こんな感じになります。

HandoffがBluetoothを利用しているのに対し、iCloudタブはクラウドを使っています。その分同期はHandoffの方が早い、ただし端末のAppを起動してないと使えないというわけですね。

個人的に使ってみて、SafariについてはiCloudタブの方が優秀だと思いました。と言うのも、普通「家でウェブを閲覧→中断→出先でiPhoneで続きを読む」というような使い方が多いと思われるからです。

それにウチのMacBook airは2011なので、Handoffが使えないんですよね。それでもiCloudタブなら使えるので便利です。

Handoffが使えない場合のチェックポイント

Handoffが使えない場合は次の点をチェックしてみましょう。

  • Bluetooth、Wi-Fiがオンになっているか?
  • 各デバイスで、同じApple IDでログインしているか?
  • 表示される側のAppが開いているか?
  • 対応している端末か?
  • Handoffが有効になっているか?

HandoffはBluetoothを使っていますが、Apple IDの認証にはWi-Fiを使っていますので、両方がオンになっていないと使えません。

Handoffは初期でオンになっていると思いますが、確認方法は以下の通りです。

設定Appを開きます。一般をタップ。

Handoffの設定1

Handoffをタップ。

Handoffの設定2

Handoffがオンになっている確認する。

Handoffの設定3
この状態はオン

iCloudタブが使えない場合のチェックポイント

iCloudタブが使えないときは、次の点を確認しましょう。

  • 同じApple IDでログインしているか?
  • iCloudの設定でSafariが有効になっているか?
  • iOS11、MacOS Sierra、Safari11以降にアップデートされているか?
  • プライベートブラウズになっていないか?

iCloudの設定を見ていきましょう。まずはiOS端末から。
設定Appを開きます。一番上に表示されているApple IDをタップします。

iOSのiCloudの設定1

「iCloud」をタップ。

iOSのiCloudの設定2

「Safari」がオンになっているか確認。

iOSのiCloudの設定3
画面ではオンになっています

Macではアップルメニューから環境設定をクリックします。

Macのicloudの設定1

「iCloud」をクリック。

Macのicloudの設定2

「Safari」の項目にチェックが入っているか確認。

Macのicloudの設3
画像のようにチェックが入っていれば有効です

また意外にやってしまいがちなのが「プライベートブラウズ」です。

プライベートブラウズとは「履歴を残さない閲覧」のこと、あまり普段は使いませんが、それ故に盲点になりがちです。

プライベートブラウズになっていると、当然iCloudタブの一覧には表示されなくなってしまいます。

プライベートブラウズはiOSのサファリの場合は、見た目で判断できます。

右のツールバーが濃い方がプライベートブラウズしている画面になります。

Safariのプライベートブラウズの画面の違い

また「タブボタン」を押すと、プライベートの部分が白黒反転しています。

タブ画面のプライベート表示

MacのSafariの場合は、URL部分の白黒が反転表示になります。

MacSafariのプライベート表示

また、稀にiCloudサーバとの同期がうまくいかない場合があるようなので、そのときは

  • Safariを閉じる
  • Safariを再起動
  • 端末を再起動

などを行ってみるといいかもしれません。

まとめ

文中でも書きましたが、Macでウェブを見ていて中断。続きをiPhoneで読むという使い方ができるiCloudタブは便利ですね。

一方でHandoffは両端末を開いておかないといけないので、やや使用状況を選びます。

いずれにしても、それほど意識しないで連携できる機能は便利ですよね。

他にもHandoffが使える端末間でコピペが行える「ユニバーサルクリップボード」というものもあります。

例えば「Macでコピーし、そのままiPhoneで貼付けを行える」というものです。これはかなり便利なので、ぜひ使ってみて下さいね。

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Posted by しろもじ