MacとiPhone、iPadでSafariの続きが読める「iCloud タブ」「Handoff」のやり方と違いを解説
現在iPhone XSにiPad Pro 11インチ、Macbook air 11インチを使っていて、すっかりマカーになってしまったしろもじです。こんにちは。
WindowsやAndroidも素晴らしいOSなのですが、スマホやPC、タブレットをAppleで統一すると、深く意識しなくても端末間でAppの続きを表示できる機能があるんですよね。
例えば「Macでウェブを閲覧してて、その続きをiPhoneで見る」というような使い方が簡単に行えます。小説執筆なんかでは「資料の検索をMacのSafariでやって、それをiPadで表示させサブモニタとして確認しながら書く」なんてことが可能です。
ところが、これらの機能は「iCloud タブ」や「Handoff」というものがあり、どれがどのように作用して、どう便利なのか分かりにくくなっています。
今回はその機能の違いや、同期できないときの対処方法などを見ていきましょう。
Appleデバイス間でAppの連携が行える「Handoff」
まずはiPhoneやiPad、Macなどで簡単にAppの連携が行える「Handoff」から。
Handoffは「使用中のデバイスのAppを、他のデバイスでそのまま表示できる機能」です。
例えばiPhoneのSafariでGoogleを開いていたとします。

iPhoneの画面を表示させたまま、iPadを立ち上げてみましょう。
iPadのDockにある、Appアイコンの右上に、小さいスマホマークが表示されています。これをクリックすると、iPadでGoogleを表示させることができます。

この画面はMacの場合でもおなじです。
逆にiPadで表示させているものをiPhoneで表示させるには、少しだけやり方が違います。
iPhoneにはDockがありませんので、マルチタスクの画面を表示させます(正確にはあるのですが、MacやiPadのようなDockではなく、固定メニューの扱いなので)。この画面の下に、Handoffできるものが表示されており、これをタップするとSafariが起動します。

ちなみにマルチタスクの画面を表示させるには、Touch ID端末では「ホームボタンをWクリック」、Face ID端末では「画面の下から中央にスワイプ、そのまま少し待つ」で行えます。
補足としてHandoffを使うには「デバイスのBluetooth、Wi-Fi、Handoffがオンになっている」「同じApple IDでログインしている」必要があります。
※Handoffの設定はMacの場合「システム環境設定>一般>「このMacとiCloudデバイス間でのHandoffを許可」にチェック」iOS端末の場合は「設定App>Handoff>Handoffの項をオン」になります。
また対応したデバイスとOSが必要になります。
Handoffが使えるiOS端末
- iOS8以降
- iPhone 5以降
- iPad Pro
- iPad(第4世代)以降
- iPad Air以降
- iPad mini以降
- iPod touch(第5世代)以降
Handoffが使えるMac
- OS X Yosemite以降
- MacBook(Early 2015以降)
- MacBook Pro(2012以降)
- MacBook Air(2012以降)
- Mac mini(2012以降)
- iMac(2012以降)
- iMac Pro
- Mac Pro(Late2013以降)
Hnadoffが使えるApple Watch
- watchOS 1.0以降
- Apple Watch(第1世代)
- Apple Watch Series 1
- Apple Watch Series 2
- Apple Watch Series 3
- Apple Watch Series 4
以上の機能でHandoffを使うことができます。
Handoffの使えるApp
Handoffを使うには、対応したAppしかダメという制限があります。現時点で対応しているAppは
- Safari
- メール
- マップ
- リマインダ
- カレンダ
- 連絡先
- Pages
- Numbers
- Keynote
などになります。他社製Appでも対応しているものがあるかもしれません。
Googleのウェブブラウザ「Chrome」もHandoffに対応しています。
ただしiOS端末の場合(つまりiPadの場合)デフォルトブラウザをSafari以外にできないので、例えばMacのChromeで閲覧していたものをiPadでHandoffする場合には、Safariでの閲覧になってしまいます。
強いていえばChromeの閲覧履歴は同期されるので、そこからなら見ることはできるのですが、やや不便な点です。
他のデバイスでSafariのタブを同期できる「iCloud タブ」
iPhoneをiOS13にアップデートしたら、このiCloudタブが一時的に使えなくなりました。
このような場合にはiPhoneを「13.1.1」に、MacのSafariを「バージョン13.0.1 (14608.2.11.1.11)」にアップデートしたあと、Safariを再起動すると再び使えるようになっていますので、もし同様の症状が出てしまった場合にはお試し下さい。
Handoffは確かに便利なのですが「開かれる側の端末も起動していないといけない」という不便さもあります。
Safariの画面を共有したいだけなら、Safariのタブを同期できる「iCloud タブ」の方が便利です。
iCloudタブを使うには、Safariの「タブ」ボタンを使用します。
Macでは(デフォルトで)ツールバーの右上に表示されています(ない場合は、メニューの「表示 > ツールバーのカスタマイズ」から追加できます)。

iPadでも同じ位置に表示されています。

iPhoneでは画面の下部に移動しています。

いずれの端末も、「タブボタン」をタップすると「現在のタブの一覧」の下に「他のデバイスのタブの一覧」も表示されます。

上記の例で言えば「iPhoneにはGoogle」「MacBook Airにはカクヨム」「iPadにはTEXT FIELD」が表示されています。いずれかをタップすることで、それらを閲覧することが可能になります。
【補足】iCloudブックマーク
iCloudタブを使うには、iCloudの設定で「Safari」をオンにしないといけません。
この場合、タブの同期だけでなく「ブックマーク」なども同期対象になります。
ブックマークも同期した方が個人的には便利だとは思いますが、注意してくださいね。
HandoffとiCloudタブの違いは?
さて、ここまで見てみて「一体何が違うんだ?」と思われたかもしれません。大きく分けると
- Handoffは色々なAppで作業の引き渡しができる
- Handoffは、両方の端末を起動(画面を表示)しておかないと機能しない
- iCloudタブは端末を閉じていても同期できる
- 同期の速さはHandoffの方が早い
- iCloudタブはOSに依存してないので、古い端末でも利用できる(iOS11、MacOS Sierra、Safari11以降)
こんな感じになります。
HandoffがBluetoothを利用しているのに対し、iCloudタブはクラウドを使っています。その分同期はHandoffの方が早い、ただし端末のAppを起動してないと使えないというわけですね。
個人的に使ってみて、SafariについてはiCloudタブの方が優秀だと思いました。と言うのも、普通「家でウェブを閲覧→中断→出先でiPhoneで続きを読む」というような使い方が多いと思われるからです。
それにウチのMacBook airは2011なので、Handoffが使えないんですよね。それでもiCloudタブなら使えるので便利です。
Handoffが使えない場合のチェックポイント
Handoffが使えない場合は次の点をチェックしてみましょう。
- Bluetooth、Wi-Fiがオンになっているか?
- 各デバイスで、同じApple IDでログインしているか?
- 表示される側のAppが開いているか?
- 対応している端末か?
- Handoffが有効になっているか?
HandoffはBluetoothを使っていますが、Apple IDの認証にはWi-Fiを使っていますので、両方がオンになっていないと使えません。
Handoffは初期でオンになっていると思いますが、確認方法は以下の通りです。
設定Appを開きます。一般をタップ。

Handoffをタップ。

Handoffがオンになっている確認する。

iCloudタブが使えない場合のチェックポイント
iCloudタブが使えないときは、次の点を確認しましょう。
- 同じApple IDでログインしているか?
- iCloudの設定でSafariが有効になっているか?
- iOS11、MacOS Sierra、Safari11以降にアップデートされているか?
- プライベートブラウズになっていないか?
iCloudの設定を見ていきましょう。まずはiOS端末から。
設定Appを開きます。一番上に表示されているApple IDをタップします。

「iCloud」をタップ。

「Safari」がオンになっているか確認。

Macではアップルメニューから環境設定をクリックします。

「iCloud」をクリック。

「Safari」の項目にチェックが入っているか確認。

また意外にやってしまいがちなのが「プライベートブラウズ」です。
プライベートブラウズとは「履歴を残さない閲覧」のこと、あまり普段は使いませんが、それ故に盲点になりがちです。
プライベートブラウズになっていると、当然iCloudタブの一覧には表示されなくなってしまいます。
プライベートブラウズはiOSのサファリの場合は、見た目で判断できます。
右のツールバーが濃い方がプライベートブラウズしている画面になります。

また「タブボタン」を押すと、プライベートの部分が白黒反転しています。

MacのSafariの場合は、URL部分の白黒が反転表示になります。

また、稀にiCloudサーバとの同期がうまくいかない場合があるようなので、そのときは
- Safariを閉じる
- Safariを再起動
- 端末を再起動
などを行ってみるといいかもしれません。
まとめ
文中でも書きましたが、Macでウェブを見ていて中断。続きをiPhoneで読むという使い方ができるiCloudタブは便利ですね。
一方でHandoffは両端末を開いておかないといけないので、やや使用状況を選びます。
いずれにしても、それほど意識しないで連携できる機能は便利ですよね。
他にもHandoffが使える端末間でコピペが行える「ユニバーサルクリップボード」というものもあります。
例えば「Macでコピーし、そのままiPhoneで貼付けを行える」というものです。これはかなり便利なので、ぜひ使ってみて下さいね。
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