スマホ覗き見防止フィルムレビュー【iPhone XS】

2019年10月14日記事iPhone

これまでもTEXT FIELDではAmazon EchoやApple iPhoneなどを中心に、様々なデジタルガジェットとその周辺機器についてレビューを行ってきました。

それらは「これから買おうと思っている方の少しでも参考になれば」という天使のような思いと「ページに貼ってあるAmazonリンクで買ってもらえると小銭が入るぜ」という悪魔のような思いが混在しながら書かれたものです(おおよそ8:2の割合)。

今回ご紹介するのはiPhone用の、いわゆる「覗き見防止フィルム」になります……が、諸般の事情により商品名を載せることができません。どうしてかと言うと、TEXT FIELDのポリシーとして「おすすめできないものは掲載しない」というものがあり、今回の商品は両手を上げられないからなんですよね。

「なら書くなよ」ということになるのですが、ちょっと思ったことがあるので敢えて記事にすることにしました。前置きが長々となりましたが、それではレビューに参りましょう。

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iPhone XS用「覗き見防止ガラスフィルム」

先に書いたように今回は商品名を書かないのでパッケージなどの写真はありません。一応簡単なスペックだけ書いておくと

  • 量販店にて購入
  • 価格は2,100円くらい
  • ガラスフィルムで硬度は9H
  • フィルムに縁はないタイプ
  • 同梱品は位置合わせガイド、掃除用クロス、埃取りテープ

という感じです。今回は前に使っていたFarfalla製ガラスフィルムが、うっかり落下させたことで端が欠けてしまったことで、急遽量販店で買うことになった次第です。

別にAmazonで買っても良かったのですが、別件でたまたま家電量販店に来ていたのでついで買いというわけですね。なので覗き見防止フィルムを買いに行ったというよりは、店頭でアレコレ物色してて「あ、これがいいかも」と衝動的に選んだという感じです。

田舎に住んでいると「スマホの覗き見」はそれほど気になることはないのですが、それでも極稀にじーっと見てくる方もいらっしゃったりするんですよね。

話を製品に戻しましょう。いきなり貼った画像がこちらになります。

iPadで撮ったらなんか全体的に黄色っぽくなったのですが、実際には完全なクリアです。フィルム単体で見ると若干サングラスのように黒みがかって見えますけど、これはフィルム内のルーバーのせいだと思われます(後述)。

ごらんのように画面を点灯させた状態では、普通のガラスフィルムと大差ない感じで見えています。

では肝心の覗き見防止について。横から見てまっすぐを90度、真横を0度として約60度くらいから見るとこんな感じになります。

端のほうが少し暗くなっているのが分かるでしょうか。もう少し傾けてみます。45度。

ほぼ画面は何も見えなくなりました。画面中央部辺りがうっすらと見えていますが、かなり頑張らないと何が映っているのかは分からない感じです。更に傾けて30度くらい。

ここまでくるとほぼ何も見えません。画面右側、画像で言うと下側に薄っすらとiPhoneの画面が映っていますよね。これはフィルターを貼るときに少し左にずれてしまったので、右の端が見えてしまっています。でも今回買ったフィルムは本当に画面ピッタリの大きさだったので、恐らくどっちにしても多少は見えるようになるようです。

この製品は横のみ見えなくなる

この製品の場合は横からの覗き見に対応していて、下の画像のように縦方向からではどの角度でも見ることができるようになっています。

後でAmazonを見てみると360度の覗き見に対応したものもあるみたい。

覗き見ができないようになる仕組みは、恐らくガラスフィルムにシャッターが組み込まれていて、特定の視野角でしか画面からの光が通らないからだと思われます。

……と文章で書くと何が何やらという感じもしますね。窓につけるブラインドをイメージするといいかもしれません。あれは横方向にシャッターが付いていますよね。ですから水平に見ると室内の様子が見えますが、上や下から見ると見えなくなります。

あれがこのフィルムの場合は縦についているという感じだと思います。360度対応のは縦横に付いているのでしょうか?

万人におすすめできない理由

さて冒頭で書いた「あまりおすすめできない」という理由についてですが、まず第一に「人に画面を見せるとき、気をつけないといけなくなる」というものがあります。

「ほら、これ見て見て〜」と画面を見せるとき、以前のように画面を向けただけでは、上の画像のように画面の一部しか見えなくなるんですよね。ですからしっかりと相手に向けて画面を見せる必要があります。

ただ複数人で画面を見たいときは、とても困る状況になります。あまり大勢でスマホの画面を覗くということはないかもしれませんが、よくあるシチュエーションとしては二人で画面を見るというのがありますよね。

そういうとき、例えば気になる異性と見るのであれば、二人の距離がグッと近づくことになるのでいいのかもしれません。でも私のようなおっさん二人が肩寄せあって小さな画面を見ているというのは、世間一般的には需要がないかと思われます。

またふたつめには「自分自身も見えないときがある」というものが挙げられます。スマホっていつも手に持ってまっすぐ見ているわけではないじゃないですか。私の場合、デスクの横において時間が気になったときに画面に触れて確認する、ということがよくあります。

この場合、角度によっては「画面に触れても何も映っていないように見える」ということがあるんですよね。「あれ、あれれ!?」となって何度か画面を触った後「あぁそうか」とスマホを取り上げるわけです。

こういうときにはちょっと面倒だなと思いました。

まとめ

文中に書いたように、田舎住みでかつ人混みに近づかないという生活をしている人間にとっては、この製品は「10%の利便性のために90%を捨てる」という感じで、あまりおすすめできるものではありません。逆に言えば都会に住み、他人との距離感が近い中で生活を送っておられる方にとっては、とても有益なものであると言えそうです。まぁそういう人は、もう一度は試していると思われますが。

プライバシーが重視されるようになり、また昔では考えられない経路から情報が漏れる世の中では、こういう製品が好まれるようになっているんかもしれませんね。現に私も買ってしまいましたし。

ただ生活の中で「人に覗かれる」というシチュエーションがあまりない方であれば、本製品を買ったときのデメリットをよく考えて、選ぶことも大切だと思われます。そういう意味でこの記事を書いた次第です。あまり需要はないかもしれませんが、どなたかのご参考になれば幸いです。

記事iPhone

Posted by しろもじ