セルバンテスへの小説の投稿方法

2019年2月28日小説LABOセルバンテス

2019年2月25日にオープンしたばかりの講談社による小説投稿サイト「セルバンテス」。

オープン時に書いた記事でもある程度、投稿方法などを書いたりしたのですが、抜けている箇所などもあるため、改めて記事を設けることにしました。

本記事はできるだけ頻繁にアップデートして参りますが、セルバンテスは出来たばかりのウェブサービスということもあり、もしかすると記事と異なる箇所があるかもしれません。その点はご容赦下さい。

また、セルバンテスに小説を投稿する前にはユーザ登録が必要になります。

セルバンテストップ画面より、右上にある「ユーザー登録」をクリックして、ユーザ登録を済ませて下さいね。

セルバテストップ画面
©講談社

さほど難しくはないと思われますが、プレオープン時に登録した記事もありますので、よかったら参照なさって下さい。

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シリーズ、作品、章、話の概念

小説を投稿する前に、セルバンテスに投稿した小説がどのような区分けで整理されていくのかを見ていきましょう。

他の投稿サイトと一番違う点は「シリーズという概念があること」です。

普通小説を投稿する際には「小説タイトル」があり、そこに「各話(エピソード)」が入りますよね。

『きみとぼくのダンジョン再建記』という小説に「第1話・第2話・第3話……」と書いていくような感じです。

各話は場合により「章」で区切られますよね。第1章、第2章みたいなのがよくあるパターンでしょうか。

シリーズは更に、小説自体をまとめる機能です。

『きみとぼくのダンジョン再建記』『きみとぼくのダンジョン再建記・リビルド』『きみとわたしのダンジョン再建記』みたいな小説があったとします(後半ふたつは架空のタイトルです)。

これらの小説は別の小説なのですが、舞台や背景などを共有しており、ひとつのシリーズとして見て欲しい場合があったりしますよね。

他の投稿サイトだとタイトルからそれを推察したり、あらすじなどに書いておかないと分からないのですが、セルバンテスではシリーズでまとめることができるというわけです。

『ドラゴンクエストシリーズ』には『ドラゴンクエストⅠ・Ⅱ・Ⅲ……』があったり『ドラゴンクエスト ヒーローズ』や『ドラゴンクエスト ビルダーズ』があるような感じでしょうか。
※ドラクエシリーズはスクエア・エニックスの登録商標です。

短編小説をシリーズ化するには、今までは「ひとつのタイトル下に複数のエピソード」という形でしたが、これを使えば「ひとつのシリーズ下に複数のタイトル」という形にすることができ、より柔軟に作品構成ができそうですね。

小説を作り、話(エピソード)を投稿する

それでは実際に「小説」を作り「話」を投稿していきましょう。

セルバンテスにログインしたら、右上にある「マイページ」をクリックしてみましょう。

マイページでは、新しい小説の執筆や、既存の小説の管理編集、シリーズの作成・編集などが行なえます。

小説の作成と作品情報の編集

まずは新しく小説を作ってみます。「新しい作品を執筆する」をクリックしてみましょう。

セルバンテスマイページ
©講談社

「作品のタイトルを入力」には、小説のタイトルを入力します。

次に「作品情報の設定」をクリックしてみます。

セルバンテス小説の作成画面
©講談社

ここでは、小説自体の設定を行うことができます。

セルバンテスの作品情報の設定
©講談社

「完結設定」では、完結・連載中を選ぶことができます。

「ジャンル」では、小説の属するジャンルを設定します。必須になっていますので、一番近いものを選んでおきましょう。

「キーワード」は、フリーワードで作品のキーワードを設定することができます。「異世界」「転生」「ダンジョン」「恋愛」などがありますね。

「レーティング」は「R18」と「暴力・残酷描写」があります。性表現などがある場合はR18になるのでしょうか? 通常の戦闘シーン程度ならレーティングは必要なさそうですが、過激な暴力の描写などがある場合は、設定しておくほうがいいかもしれません。

「あらすじ」には、作品の魅力を伝えるあらすじを記入します。ただし200字と短めなので、設定などをダラダラ書いていくと、あっという間に超過してしまいます。

どちらかと言うと、カクヨムの「キャッチコピー」に近いようなものだと言えるのかもしれませんね。

画像では見切れていますが、その下に「シリーズ」という項目があります。

予めシリーズを設定しておくと、そこに表示されるようなので、シリーズに入れておきたいときはそれを選ぶとよいでしょう。

全てが完了したら、右上の「保存」をクリックします。

小説本文の作成

次に小説の本文を記入していきましょう。

「目次・本文の執筆」をクリックします。

セルバンテスの新しい小説の執筆
©講談社

「新しい話を執筆する」をクリックしてみましょう。

上に「話のタイトル(エピソードタイトル)」下に「話の本文」を入力します。

セルバンテスの小説本文の入力画面
©講談社

入力が終わったら、右上にある「下書き保存」か「公開」をクリックします。

©講談社

「下書き保存」では公開はされず、サーバ上に保存されます。「公開」はそのまま一般公開になりますので、確認後よければ公開してみましょう。

作品作成後は、マイページの小説タイトル下にある「編集する」から、作品情報や投稿した話の編集を行うことができます。

セルバンテスの小説の編集画面
©講談社

「新しい話を執筆する」は、次話投稿になります。

「反応を見る」は「評価・感想・ブックマーク・栞・ユニークユーザー・ページビュー」などを確認することができます。

章の追加

章を追加・編集・削除する場合には、マイページから作品タイトル下にある「編集する」をクリックします。

作品のエピソードの隣に「章を追加する」というものがあります。

©講談社

話を挟むように設置されていますので、話の上に章の区切りを追加したい場合は上の「賞を追加する」を、話の下に追加したい場合は下をクリックします。

「章タイトルを入力」という部分に、章のタイトルを入れます。

セルバンテスの投稿した小説の章の追加画面
©講談社

削除したい場合は「章を削除する」をクリック、移動したい場合は「∧」や「∨」をクリックすると章や話を移動することができます。

シリーズの作成・小説の追加

シリーズを作成するには「小説情報の表示」から行う場合(前述)とマイページから行う方法があります。どちらも結果的には同じですので、ここではマイページから追加してみましょう。

マイページを開き、投稿済みの小説に下に「執筆シリーズ」という項目があります。

そこの「新しいシリーズを作成する」をクリックすると、シリーズを作成できます。

セルバンテスのシリーズの作成
©講談社


シリーズのタイトルを入力し「作品の追加」をクリックしてみましょう。

セルバンテスのシリーズの作成
©講談社

シリーズに組み込む小説タイトルの一覧が表示されますので、シリーズ化したいタイトルにチェックを入れ「保存」をクリックします。

セルバンテスのシリーズへの作品の追加画面
©講談社

OKならば「公開」をクリックすると、小説がシリーズとして公開されるようになります。

気をつけたいとのが「小説は公開してるが、シリーズは非公開になっている場合」です。

セルバンテスさんの公式ツイッターによると、その場合は小説自体も非公開になってしまうようです。

また、前の記事にも書きましたが「レーティング」を設定している場合にも、検索結果の一部からは弾かれる設定になっています(検索後、詳細検索条件で再検索する必要がある。詳しくはこちらのページを参照下さい)。

まとめ

以上が簡単ですが、セルバンテスに小説を投稿する方法になります。

投稿方法などは非常に分かりやすく、それほど迷うことはないかと思います。

話の投稿画面へのルートも、紹介している方法以外にもあったりして、動線は相当練っているんだろうなという印象です。

シリーズ機能も、なかなか面白くて良いですよね。

作者側から言えば「ひとつのネタでいくつか話を作れる」という利点がありますし、読者側からは「ひとつの小説が面白かったから別の小説も見てみよう」という分かりやすさがあるのかなと思います。

一方で、前にも書きましたが、閲覧面ではまだまだもう一歩という感じです。

そのうち実装されるかとは思いますが、せめて「新着一覧」は欲しいところです。現状では「作品を知ってもらうには、検索から探してもらうしかない」という状態なので、人気のキーワード外の小説はなかなか読まれる機会が少ないのではないでしょうか。

この辺りはセルバンテスに限らず、全ての投稿サイトに言える問題点なのかもしれません。

「人気が出ないから読まれない。読まれないと余計に人気が出ない」というスパイラルと、「ただ単に面白くないから読まれない」というのを区分けする仕組みは必要だとは思いますが、難しいところでもあります。

この話は書き出すと長くなるので、また今度にしておきます(笑)。

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今日も最後までお読み頂きありがとうございました!

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