Scrivener3のコルクボート機能を解説 【Scrivener3使い方講座】
こんばんは、しろもじです。
今回は、Scrivener3の一番の特徴と言っても良い機能「コルクボード」について解説していきます。
以前ご紹介した記事の中でも紹介したので、やや内容が重複してしまいますが、機能別の記事ということでご了承下さい。
Scrivener3のコルクボードとは?
まずコルクボードとは何か? ということを簡単に解説します。
コルクボードは、このようにカード状のファイルを並べて、それぞれにシーンや(投稿小説で言うところの)1話分を書いていけるようになっています。
もちろん、カードの並べ替えもドラッグ&ドロップでできます。
使い方としては
- 思いついたシーンをカードの概要に記載していく
- それを全体の構成を見つつ、並べ替えていく
- カードに本文を書く
というようになると思います。
この使い方はあくまでも一例なので、使いやすいように使えば良いとも思いますね。
また、コルクボードに表示される一覧は、バインダ(左のサイドバー)にあるフォルダ内の一覧になります。
「ドラフト」フォルダを選べば、ドラフト内に入っているファイルの一覧がコルクボード内に表示されるというわけですね。
「リサーチ」や「ゴミ箱」でも同様に、コルクボード表示することができますが、あまり利用価値はないと思います。
コルクボード表示にする方法
では、早速コルクボードの使い方を見ていきましょう。
コルクボードを表示させるには、左のサイドバーから「ドラフト」を選択し、ツールバーにある表示ボタンから「コルクボード表示」を選びます。
ちなみにツールバーのボタンですが、左から「連結表示」「コルクボード表示」「アウトライン表示」となります。
コルクボードに新しいカードを追加する、削除する
Scrivener3で、新しいプロジェクトを始めた場合「無題ドキュメント」というものが1ファイルだけ表示されていると思いますが、ここに新しいファイル(カード)を追加する場合には、3つの方法があります。
まずは「右クリックして、追加 > 新しい文章をクリック」する方法です。
次は、コルクボード下に表示されているフッターバー(って言うのかな?)にある「+」ボタンを押すことでも追加できます。
最後は「コルクボードのカード以外の場所をダブルクリックする」方法です。
ただし、これには設定が必要です。
メニューの「Scrivener3 > 環境設定」を開いて、下の画像のようにすることで、ダブルクリックする度に、新しいカードを一枚追加できるようになります。
個人的には、この方法が一番直感的に使えるので、おすすめかなと思います。
カードの削除はカードを右クリックして「ゴミ箱に入れる」で行えます。
カードの移動
基本的には、カードを掴んで動かすことで(ドラッグ&ドロップすることで)カードを移動することができます。
デフォルトでは、カードは自動で整列されるようになっています。
カードをフリーハンドで自由に置きたい場合は、フッターバーにあるボタン(下記画像)の右側を押します。
すると、カードがバラバラになって、自由に移動できるようになります。
ただ、注意点があって、コルクボード状でカードは「左上から右下に」順番に並んでいます。
バラバラにした表示で移動させても、基本的にこの順番は変わりません。
(コルクボードの並びは、左のサイドバーのドラフト内の並び順と同じ)
これを変えるには「反映ボタン」を押します。
ただし、反映ボタンを押した時の微妙な位置を反映させるので、たくさんカードがある時は逆に面倒だと感じました。
数枚のカードをシャッフルする時には良いかもしれませんね。
一時的に整列させるには
このボタンを押すと、下のように線が表示され、一旦整列させられます。
どのように使うのかはお好みだと思いますが、個人的には、このシャッフル機能はあまり使っていません。
カードの大きさを変える
カード自体の大きさも変更することができます。
同じくアンダーバーの次のボタンを使用します。
これをクリックすると、このようにポップアップが開きます。
「カードサイズ」はカードの大きさのことです。
「率」は縦横比のことですね。
「スペース」はカードとカードの隙間のことです。
「カードアクロス」とは、そこで選んだ数字の数のカードが横並びになるということです。ちょっと説明が難しいのですが、例えば「2」を選ぶと、コルクボードに2つのカードが横並びで大きく表示されるようになります。
「キーワードチップ」だけは、未だになんのことか分かりません。ごめんなさい。
ここの説明は、なかなか文章で伝えるのが難しいので、色々試してみて一番使いやすいやつにしてみて下さい。
カードに概要を書き込む
1枚のカードは「タイトル」「概要」「本文」に分かれています。
これらの詳しい解説は以下の記事にまとめていますので、まだ見ていない方は、ご覧下さいね。
タイトルはファイルをエクスポートする際に、ファイル名になります。
エクスポート等も以下の記事で解説しています。
基本的には、分かりやすいものを付ければ良いと思います。
概要には、本文のあらすじを記載します(上の画像では「小説内容はないよう」の部分です)。
ここにあらすじを書いておくことで、本文を書く時に「どこからどこまで、どのようなことを書くのか」というのが分かるようになるので、便利なんですよね。
ちなみに、本文を書く時に、この概要を見る場合に便利なのが「インスペクタ」というものです。
ツールバーの右端にある
このボタンを押すと
Scrivener3の画面の一番右に、このようにインスペクタというものが表示されるようになります。
この概要を見ながら、本文を書いていくというわけですね。
まとめ
以上が大まかなコルクボードの使い方になります。
ちなみにコルクボードで作ったものをアウトライン表示にも切り替えできますので、どちらでもお好みの方で編集していくと良いですね。
小説のプロットを創るやり方は、それこそ人それぞれだとは思います。
本ブログでも、過去にその辺に触れています。
コルクボードやアウトラインを使った小説の創り方が、最も良い方法かどうかは分かりません。
と言うか、ひとつのやり方であり、こういうのが向いている人もいるということですね。
なんとなく小説を書いていて「なんだか、ダラっとした展開になるな」という場合には、このような方法で創ってみると、メリハリが可視化できるので良いかもしれません。
私がそうでした(笑)。
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