「小説なんて、日本語できれば書けるんだから簡単だ」は本当か?

小説講座

こんばんは、しろもじです。

小説を書いている方に話を聞いたり、SNSなどで流れてくる言葉を拾っていると「小説って誰でも書けるよね」という言葉を時々目にします。

確かに小説は文字だけで構成されており(口絵、挿絵もありますが大抵は絵師が書くものなので)かつ、最近ではPCやポメラなどを使って書くことがほとんどのだと思われますので、漢字などを知らなくても強力な変換機能に助けられ誰でも簡単に小説を書くことができる……ように思われます。

 

これ自体は決して間違っているとは言い切れない部分があるのも確かです。

しかし先に挙げた「小説って誰でも書けるよね」が、やや自虐的な意味合い、もしくは小説を書く人が「他の創作に比べて小説は劣っている」という文脈で語られていることもあったりするたび、私にはどうしても言いたいことがありました。

今日はそんなお話です。

※小説という文字ベースのものを題材として書く記事のため、今回は敢えて文字だけの記事にしてみました。手抜きではありません。

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本当に小説は誰にでも書けるの?

まず「小説は誰にでも書ける」を考えてみましょう。

あなたの周りを見回して「小説を書いている人」ってどのくらいいるでしょうか?

学生さんなどで文芸部に入っていたり「小説セミナー」みたいな講習会は、小説を書いている人や書きたい人が集まる場所ですので除外して下さい。

 

友達や知り合いに何人いるでしょうか?

両親、兄弟姉妹、叔父さん叔母さん、祖父祖母、従兄弟従兄弟……には?

学校のクラスメイト、会社の同僚にはいるでしょうか?

その人達は、あなたが知っている人たちの内、何%でしょうか?

ちなみに私は0です(笑)。

 

「小説を書いている人は『小説を書いている』と公言しないから分からない」というのもあるかもしれませんが、恐らくは凄く少ないかいないはずです。

本当に小説が誰にでも書けるのならば「俺も昔は小説でブイブイ言わせててさ〜」と居酒屋で絡んでくるウザい上司がゴロゴロしているはずですし、クラスや職場での話題は小説まみれになっていてもおかしくありません。

 

例えば「小説家になろう」の登録者数は、記事執筆時点で1,384,420人となっています。

これはおおよそ「青森県」「奈良県」「山口県」「愛媛県」「長崎県」の人口とおなじくらいです。そして東京都の十分の一です。

こう聞くと一見多いようにも思えますが、日本の全人口比で言えば1%くらいです。

もちろん小説を書いている人が全て小説家になろうに投稿しているわけではありませんし、逆に小説家になろうに投稿していた人が今でも投稿しているわけでもないと思います。

小説家になろうに投稿するハードルの低さを考えれば、多く見積もっても5%程度、現実的なことを考えれば2%もいれば御の字と言えるのではないでしょうか?

 

2%と言えば完全にマイノリティです。

絶滅危惧種と言っても良いでしょう。

そのくらい小説を書いている人というのは少ないわけです。

 

「小説を書いている人=小説を書ける人」と決めつけるのは短絡的かもしれませんが、とは言え小説を書いて投稿サイトにコピペしてコンテストの応募タグを付けるだけで簡単にコンテストへの応募ができ、受賞すれば賞金◯◯万円+書籍化すれば印税。

そんな宝くじよりもよほど確率が高いものにチャレンジしないというのは「小説を書いていない人は小説を書けない」と見るべきでしょう(これから小説を書く人も考慮しなくてはいけませんが、それでも1%を10%、20%に押し上げるほどの人数にはならないでしょう)。

 

話を戻すと、周りにいる人たちを見て「この人なら小説を書けそうだな」という人はどのくらいいるでしょうか?

これも恐らく相当少ないのではと思われます。

小説を書くというのは、ただ単に「頭が良さそうだ」「本をたくさん読んでいそうだ」というだけでは成し遂げることはできません。

創作というのは複雑な方程式を解く能力や、文章に詳しいということだけではできないからです。

 

創作というのは「自分の中にひとつの世界を創り上げ、それを表現する(書く)」ということです。

これは特殊な能力だと、私は思っています。

よって小説は誰にでも書けるものではないと言うことができるでしょう。

 

次のページからは「小説書くことにまつわる凄いこと3つ」を取り上げていきたいと思います。