「世の中そんなに甘くないよ」は本当か?

小説講座

私たちは物心ついたときから「世の中そんなに甘くないよ」と教えられてきました(今でもそうなのかな?)。

このことについてあまり深く考えられず、大きくなってしまうとつい自分も同じことを自分や他人に言ったりします。

「小説を書き続けているのに、一向に賞を獲れないよ。世の中甘くないね」

そんなふうに思っちゃうこともありますよね。

でも、本当に世の中は甘くないのか? 甘いとは何なのか?

そんなことを考えていきたいと思います。

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「世の中は甘くない」と言う人の心理

自分に対してでも他人に対してでも「世の中甘くない」と言う人は、どのような経験を経て、どのような思いでそのようなことを口にするのでしょうか?

立場としては、言う側は「大人・親・先生・上司など」で、言われる側は「子供・生徒・部下など」が多いでしょう。

立場の上下という言葉はあまり好きではありませんが、敢えて言えば「上の人が下の人に言う」という構図が一般的だと思われます。

経験・知識などに勝っている方が、劣っている方に言って聞かせる、と言い換えても良いかもしれません。

 

つまり自分の人生を振り返り、その失敗や挫折を元にして「そう上手くいくはずがない」と諭しているというわけですね。

もちろん、経験や知識に基づく「予測」は、ある程度尊重されなければなりません。

しかし、その経験や知識はもう古いものかもしれません。

今の状況や、他人の状況には当てはまらないかもしれません。

 

そもそも「甘くない」という人は、そこまで深く分析して言っているわけではありません。

予想として言う場合でも、結果を踏まえた上で言う場合でも「甘くない」という言葉は、どちらかというと原因や理由を特定せず、ふんわりと否定する目的で利用されているように思われます。

 

自分自身に「甘くない」という場合も同様です。

自分の経験則から、上手くいかなかったときの「言い訳」として言っているだけです。

世の中は甘くも辛くもない

世の中は「自分とその他の人」で構成されていると言っても良いでしょう。

自分は自分以外にはなれませんので、自分のことしか正確には考えられませんし、他人のことは完全に理解できません。

そこで自分のやってきたことを否定されたり(投稿した小説が落選したり)すると「世の中は甘くない」と思ってしまうわけです。

 

しかし実際にはそれを否定した人(小説を下読みした人、投稿サイトで読んだ読者)にしてみれば、甘いも辛いもなく、ましてや「世の中の厳しさを教えてやろう」などという意識もなく、ただ事実として「足りてない何か」があることで判断しただけです。

つまり「世の中は甘くない」というのは、実は世の中の問題ではなく、自分の問題であるとも言えます。

言い換えれば「ハードルを上げすぎた」ということです。

 

成果を出すには、自分自身の実力や能力はもちろん、時の運というのも必要です。

どれだけ優れていても、評価されない成果が出ないということはあり得ます。

アルバイトであれば、1時間働けば決まった時給が支給されます。正社員でも1ヶ月働けばお給料が出ます(余程のブラックでない限り)。

しかし、小説やブログなどの創作分野はそうではありません。

「◯年やったから」というのはひとつの指標にはなりますが、それが結果・成果に与える影響は軽微です。

 

でも、私たちはつい良い結果が出ないと「甘くないな」と思ってしまいます。

世の中を甘くする方法

このように「世の中甘くない」という言葉は、ただ単に「思い通りにいかなかった事実を、客観的な分析をせずにフタをする目的で使われる」ものだと言えるでしょう。

世の中に自分と他人が生きている以上、自分の思い通りにいかないことの方が多く、むしろ自分の思い通りになることの方が稀です。

 

逆に考えると「思い通りになれば、世の中甘くなる」と言い換えることができるのではないでしょうか。

思い通りにするためには「自分のできることに集中する」ことが重要です。

「◯◯賞を受賞する」という目標は悪いものではありません。

でも、先程書いたように、自分以外の要素が多く存在します。

これは自分の思い通りにはなりません。

 

「今月は1作完成させる」これは自分以外の要素がありませんので、目標としては正しいものだと言えそうです。

「毎日◯万字書く」これもいいですね。

 

自分の手の届く範囲に集中することで、全ては自分の思い通りに行動することができるようになります。

また、これらの目標は一気に高いものを目指すのではなく、少しずつステップアップしていくと良いと思います。

例えば、小説を書き始めたばかりの人が、いきなり「1日2万字書く」という目標を持つのではなく、1日1,000字書いてみる。

1ヶ月1,000字書けたら、次の月は2,000字書いてみる。

ブログも「毎日更新!」を目指すのではなく「週1は必ず更新」を目指してみる。出来たらペースを上げる。

 

そういう感じで、少しずつハードルを上げていき、自分のできることの限界を知ることも大切なのではないでしょうか?

私自身も昔はブログを毎日更新しようと掲げて、随分苦労した覚えがあります。

結局できなくて、挫折してしまいました。

でも「毎日でなくてもいい。最低でも週1は更新しよう」と方針を変えてから、徐々にハードルを上げていき、現在では毎日更新が「凄く苦痛」から「まぁ大丈夫」になってきました。

それもひとつの成長でしょう。

 

また「◯◯賞を獲る」という目標をどうしても外せない場合。

この場合は「他の要素がある」ことを認識し「甘い甘くない」というものではないということを意識すると良いでしょう。

まとめ

今回の記事は「軽口として『甘くないなぁ』」と言っていることすらも否定しているわけではありません。

そういうことは私も言いますし。

ただ自分の本当に大切なことについて考えるときは、簡単に「甘くない」で終わらせることのないようにするべきです。

 

自分と他人がいる限り、自分の思い通りになることなど少ないと思うべきでしょう。

世界には70億人以上の人間がいるわけです。日本だけでも1億人以上。

それだけの人がいれば、思い通りになることの方が稀であり奇跡であると言えるのではないでしょうか?

 

また人間だけではなく、色々な生物、自然なども存在しています。

「晴れて欲しい」と思っても雨は降りますし、「面倒くさいなぁ」と思っても庭の草は伸びてきます。

そういう事実をキチンと把握し、自分の「思い通り」を再構築することで、逆に「何でも思い通り」になるのではないかと思います。

 

また、中には「世の中甘いよ」と言っている人もいます。

偶然の成功で「自分のように優れている人間にとっては、世の中甘いことばかり。イージーゲームだよ」と、まるで中二病のようなことを言う人もいます。

先程言ったように「世の中は甘くも辛くもない」のが事実であると言えます。

それらは世の中にあるのではなく、自分の中にだけあります。

だから、ちょっとした成功で「甘いな」と思ってしまうことも、逆に成功を分析する能力を奪ってしまうことになると、私は思います。

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