集英社がチャットノベルApp「TanZak」をリリース 『約束のネバーランド』などのノベライズを掲載
本日集英社が新しいチャットノベルアプリ「TanZak」をリリースし『約束のネバーランド』『ハイキュー!!』などのノベライズが配信されています。
新しいチャットノベルアプリ「TanZak」
ダウンロードはTanZak公式サイトから行えます。
配信作品はJUMP j BOOKS・集英社コバルト文庫・集英社オレンジ文庫・スーパーダッシュ文庫・ダッシュエックス文庫などを中心にラインナップされているとのことで、利用想定層はやはり若年層が中心のようですね。
チャットノベルらしく会話が中心となり、地の文は最小限になっています。
作品配信の形式としては、いわゆる「無料マンガアプリ」のように、冒頭数話が無料公開、その後はポイントを利用して読み進められるようになっています。
ポイントは買うこともできますし、30ポイント以下になると40分毎に1ポイント回復していくらしいです。
この辺りも漫画アプリっぽい作りですよね。
これまでのチャットノベルと言えばBalloonや檸檬のような、どちらかと言えば「若年層女子向け」のサービスが主流だったように思えます。
TEXT FIELDでもチャットノベルのニュースは何度か取り上げ、さらりと触ってみたことはあるのですが、ちゃんと使ったことはありませんでした。
そこで今回は、少し読み進めてみました。
感想としては「思っていた以上にサクサク読める」。
先程「地の文は少ない」と書きましたが、やはり冒頭辺りは舞台や状況の説明であるので、それなりに地の文が流れます。
しかし一文ごとに区切られるなど、スマホでのリーダビリティを考えられた作りになっていることから、かなりテンポよく読み進めていくことが可能です。
小説を本格的に書きたいと思っている人ほど、チャットノベルなどに対するネガティブな印象を持つかもしれませんが、あくまでも「文字ベースのコンテンツへの入り口」として考えると、こういう形式もありなのかもしれません。
私らやそれ以前の年代の人間にとって、学生時代のコンテンツと言えば「TVかゲームか本」でした。
特に映像コンテンツはまだまだ貧弱な時代で、テキストベースのコンテンツが主流な時代でしたから、当然本を読むという経験も積むことになり、読書は特別な行為ではありません。
ですが、現在のように様々な映像コンテンツが氾濫する時代では、テキストコンテンツは「読みにくい、分かりにくい」という負のイメージがあるのも確かでしょう。
映像コンテンツに比べてテキストコンテンツは「自分のペースで読み進めていくことができる」ことと「見えないものを想像できる楽しさ」が利点なわけですが、それを体験してもらう手段としてテキストコンテンツも姿を変えていくべきなのかもしれません。
創作を趣味とされる方は、一度触れてみるのもいいと思います。
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