何かを始める時に「遅すぎる」ということはあるのか?

2018年1月9日小説LABO小説執筆

こんばんは、しろもじです。

 

ここ「TEXT FIELD」では過去に「中高年層こそ小説執筆すべし」という記事を投稿しました。

この年代や、もっと上の年代の方と話していると、時々「いやぁ、もういい歳だから」ということをよく聞きます。

 

物事を始める時に「もう遅い」ということはあるのでしょうか?

今日はその辺りを考えてみたいと思います。

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世の中には確かに遅いということはある

確かに「もう遅い」ということはあります。

前回の記事でも触れましたが、野球をやったことがない人が30歳を越えて大リーグに挑戦するのは無理でしょうし、60歳になった人が「宇宙飛行士になりたい」と思っても難しいでしょう。

 

歳を取ると「段々できないことが増えてくる」ことを実感します。

若い頃には人がやっていることを「自分でも出来る」と思っていても、いつの間にか「それは無理だな」と諦めてしまうことも多いですよね。

そうして「出来ないこと」を実感するごとに「新しいことへのチャレンジする精神」も失われていくのではないでしょうか?

若くないということは、どこかネガティブで、誇れない、恥ずかしい、そんな感情を持つこともあるかもしれません。

 

それはある意味正解ですし、ある意味間違っています。

 

逆に「若い頃だからこそ出来ないこと」っていうのもあるはずです。

その中でどんな人にでもあること。それは人生経験の長さです。

こればかりは、若い人がどんなに達観していても、自分で経験してみないと分からないことがあるように、年を取らないと分からないことは、当然あります。

 

小説を書く、物語を作る上で、それらは大切な財産になるはずです。

「あんまり大した人生じゃないから」と思う方もいるかもしれません。

ドラマチックな展開もなかったし、誰もが経験したこともないようなこともやってない。

だから自分の人生で「経験」なんてものは、語るほどのものではないし、財産でもない。

 

そんなわけないじゃないですか。

あなたの人生は、あなたしか歩めないものです

あなたが感じたことは、あなたしか感じられないものです。

わたしがあなたじゃないように、あなたは他の誰でもありません。

それがユニークな経験でないとしたら、一体何をもってそう言えるのでしょうか?

 

実は私、若い頃に「もっと歳を取りたいな」と思ったことがあります。

経験が足りないばかりに、できないことがあった時にそう思いました。

今でもまだ足りてないと思っていますが、それでも若い頃には分からなかったことが、今ではなんとなく分かるようになってきたこともあります。

 

小説は経験だけで書けるものではありません。かと言って文章力だけで書けるものでもありません。構成力、表現力、想像力、色々なものが必要になってきます。

村上春樹氏が言うように「才能が全て」なのかもしれません。

でも、それは彼のような大ヒット作品を手がける人は、ということです。

小説を書く上で、必要な力。その中のひとつが揃っているということは、ひとつ武器を持っているということです。

 

「歳を取ったらできないこと」は確かにあります。

でも「歳を取ってもできること」も確かにあります。

その中のひとつが「小説を書くこと」だと、私は思います。

もっと早くからやっておけばよかったと思った時

「でも、それならばもっと早くからやっておけばよかった」と思うこともあるでしょう。

 

私もそうです(笑)。

「なんで10代、20代の頃に、もっと必死でやっていなかったのだろう?」

「あの頃は時間もたくさんあったし、やる気になればなんでもできたはずなのに」

そんなことを考えると頭が痛くなりますよね。

 

でも、それ本当にそうでしょうか? もし若い頃に小説を書いていたとして、何らかの理由で挫折した結果「小説を書く」ということが、あなたの中で「禁止ワード」になってしまっていたかもしれません。

公募に応募しまくったけど、落選ばかりで早々に「もうだめだ」って諦めちゃっていたかもしれません。

 

逆に「今までやらなくてよかった」と思ったらどうでしょうか?

やっと舞台が整ったな」と思いましょう。

 

もう若い頃のように繊細な精神はなくなってきているはずです。

読まれなくても、評価が少なくても、若い頃よりは落ち込まなくてすむはずです。

ま、ちょっとは凹みますけどね(笑)。

今だからこそやれることもあるはずです。

やれないことでも小説なら可能になる

宇宙飛行士にはなれませんし、大リーガーにもなれません。

それどころか、大企業に入社してエリート街道をひた走ることもできませんし、もっとぶっちゃけると公務員さんにだってなれません(現役公務員さんは除く)。

やれないこと、多いですよね。

 

でも、それ小説に書くことはできますよ。

 

小説なら200年後の世界にだって行けますし、異世界に行ってドラゴンに乗ることだってできちゃいます。ハーレムでウハウハだってできまし、殺人事件の犯人にだってなれます(ん、これはちょっと違うかな)。

自分が体験すること、とは違いますが、物語で綴ることはなんだってできます。

私が小説を書いていて、凄いなぁと思うのはそこです。

 

別に自分を主人公に重ねる必要なんてありません。あなたの小説に出てくる登場人物は、全てあなたの頭の中から生まれてきたのですから、言い換えれば、全てあなた自身なのです。

そういう意味で、小説を書くっていうのは「出来る出来ない」を越えていると言えるでしょう。

最後に

前にもどこかに書きましたが「歳を理由にしてはいけない」のです。

こと小説に関しては「若くないから」は通用しません。

 

最近はなくなってきたと聞いていますが、昔は「公募に受かるには、年齢の制限」があったと聞いたことがあります。

でも、今はほぼそういうのもなくなってきたと思いますし、逆に「面白い要素」になる可能性だってあるんじゃないでしょうか。

70歳のラノベ作家

面白そうです(笑)。ちょっとどんなの書いているのか見てみたいと思いませんか?

これならニュースにだってなりそうですよ。

「22歳のラノベ作家」だと普通ですからね。それだけだと面白くも何ともないです。

 

まぁ「賞」云々は置いておいても、カクヨムに投稿するっていうだけでも、やってみたらどうかなぁと思います。

投稿の方法などは

この辺りの記事に書いていますので、是非参考にしてみて下さいね。

蛇足

もし若い方でこの記事をお読み頂いていたら「ぜひ、一生書くのを止めないで下さい」と言いたいです。

会社などにお勤めですと、30代辺りから40代は、とても忙しく自分のことなどやっている暇はない、ということになるかもしれません。

それでも「ちょっとでも良いから書き続けて」欲しいと思います。

「書き続ける」ことだって、立派な人生経験になるはずですから。

 

さて、最後までお読み頂き、ありがとうございました。

」とやや被る部分もあったかもしれませんが、この記事に書いてあることは、このブログのメインテーマのひとつなので、折を見て何度も言い続けていきたいな、と思っています。

 

それでは、また明日。

新しい記事をご用意してお待ちしております。