なぜ我々は、自分の書いた小説のPVやレビューを気にしてしまうのか?

小説LABOPV

こんばんは、しろもじです。

小説にしてもブログにしてもPV(ページビュー)やレビュー、評価、コメントなどは気になるものです。

たくさん読まれたり(PVが増えたり)、高評価が付いたりすると嬉しくなって、うっかり部屋の中で小躍りしてしまうこともあるでしょう(ないか)。

それらは決して間違っていることではなく、ある意味創作においての重要な要素とも言えます。

しかし、固執してしまうと逆にそれらに振り回されることになり、創作意欲の減退や創作活動の中断に至ってしまうこともあります。

今回は「なぜPVや評価を気にしすぎてしまうのか?」という疑問から、どういう気持ちでそれらと付き合っていけばいいのかを考えてみたいと思います。

評価については「レビュー」「コメント」「ブックマーク」など色々ありますので、文中ではPVという言葉でまとめてあります。

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目に見えない経験値の罠

皆さんはゲームはお好きですか?

私もファミコン世代ということもあり……という話は長くなるので割愛しますが(笑)結構好きな方です。

RPGゲームなどでは「経験値」や「スキル」という概念があり、これらは頑張れば頑張った分だけ上昇させることができ、かつ数値化されていることも多かったりしますよね。

頑張りの見える化」ができている、と言っても良いでしょう。

ところが現実世界はクソゲーなので、これがないんですよね。

頑張っても報われないこともありますし、自分がレベルアップしているのか、レベルダウンしているのかさえ曖昧だったりします。

 

勉強は比較的自分との戦い的なところもあるので、頑張った分報われることも多いかもしれませんが、スポーツなどはそうはいきませんよね。

社会にでて仕事をし始めてもそれは変わりません。

要は相手がいる環境では、自分の努力は相対的に評価されがちで数値でも判断しにくいため「頑張り度」がどれほどのものなのか分かりにくいというわけです。

 

そこで「結果」にそれを求めてしまいます。

PVを見ることで、自分のレベルを計ろうとするわけですね。

自分で自分の頑張りや努力を、客観的に評価するというのは案外難しいものです。

ですので、数値として見えるPVが唯一の指標のようになってしまうというわけです。

 

私はこれこそが「PVを気にしすぎてしまう」という心理の原因だと考えます。

でもPVを気にしすぎてしまうからといって、何か問題があるのでしょうか?

モチベーションのすり替え

小説にしろブログにしろ、書き始めたときの動機は何だったでしょうか?

もちろん「たくさんの人に読まれたい!」「書籍化して大金持ちになりたい!」というのもあると思います。

しかし「自分の話を作るのが好きだ!」「ブログ記事を書くのが楽しい!」という動機もあったのではないでしょうか?

 

恐らく始めて書いた小説を投稿したり、ブログの1記事目を投稿したときなどは「10PV」でも嬉しかったのではないかと思います。

ところが人の欲には際限がありません

半年ほどすると10PVなどでは満足できなくなります。

PVが増えれば増えるほど「もっと……もっとだ!」と、より多くのPVを求めてしまいます。

 

そこには先程書いたように「PVこそが自分の評価である」という考え方が入っているからこそ、当初は嬉しかった10PVに満足できなくなってしまっているんですよね。

成長は右肩上がりでないといけませんから。

 

そうなってくると「小説、ブログを書く」というモチベーションの元が「楽しいからやる」から「PVが増えるからやる」というものに変わってきます。

順調に増えているときはそれでも問題はありません。

困るのは「増えない」「停滞する」「減る」の場合です。

こうなってしまうと、モチベーションを維持するのが難しくなり、小説はエタり、ブログは更新されなくなります。

 

じゃぁ、どうしたらいいの? ということを考えてみましょう。

次ページに続きます。

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Posted by しろもじ