【読んでレビュー】君の名は【角川文庫|新海誠】

今更かよ!

 

と言いたくなるようなタイトルを取り上げてみたいと思います。

 

アニメーション映画などで大ヒットした作品の小説を取り上げるのは、難しいですね。ヒット中にやれば「ブームに乗ってんな」と思われそうだし、今回のようにある程度落ち着いた時だと「今更かよ」となりそうです。ヒット前、それも直前くらいが一番いいタイミングでしょうか。

 

まぁそれでも名作は名作ですから、時期は関係ないのかもしれません。

 

ちなみに断っておきますが、私は映画版は見ておりません。

 

ですが、ストーリーは映画の宣伝などで、大体予想はついていました。

 

「なるほどね、うんうん隕石ね。あぁそういう感じか」

 

というのが想像できてしまって、映画封切り直後に見に行く機会があったのに、スルーしていたんですよね。

 

で、あれよあれよという間に、映画は大ヒット。ネットを見てても「観客動員◯◯◯万人突破!」とか「興行収入◯◯億円!」とか毎日のようにニュースが流れてて「あれ? もしかしてなんか違うの?」と思ったんです。

 

つまり「普通のボーイミーツガール的な青春もので、隕石の落下が迫る中、ハリウッド的なストーリー展開で、危機を乗り切った二人が最後には……」と思っていたのに、これだけ大ヒットするってことは、何か別の要素があったのか? ということです。

 

それで素直に映画に行けばよかったのに、仕事帰りに本屋さんで小説版を買ってきて、一気読みしたという次第です。

 

見に行かなったのは、一刻も早くどんなストーリーなのか知りたかったのもありますし、余りに大ヒットしすぎてて、今更行くのってなんか恥ずかしいみたいな、そんなひねくれた感情もありました(笑)。

 

で、読み終えて、やっぱり新海誠さんは天才だと。

 

恐らく映画を見たという方も多いと思いますので、ストーリーを語るのは無粋とは思いますのでしません。

 

小説版は映画封切り前に発売されていたものの、ストーリー自体はアニメーションとして作られており、それの完成前に小説の方ができあがったので、先に発売されたものだそうです。てっきり小説があって、それのアニメ化なのかと思っていたので意外です。

 

小説版の文体は、特に序盤を中心にまるでライトノベルのような軽い、読みやすい雰囲気で書かれています。読みやすさで言えば、それは物語全般を通して言えることなのですが、特に前半部分はそれが顕著だと感じました。

 

そのお陰で、この物語の核心部分に至るまでを軽快に読むことができ、ストーリーとしての面白さはもちろんですが、小説としてのテンポまで配慮されていると思いました。

 

後半のドキドキ感は半端なく、終盤に向かうにつれ「どうなっちゃうの? ねぇ、大丈夫だよね?」とページを捲る手が止まらなくなり、深夜読み切るまで寝ることができませんでした。お陰で、次の日は仕事にならないが、仕事をしなくちゃならないという訳の分からないことになってしまいました。

 

アニメーションでは分からない、主人公二人の心の動きも、小説版では細かく描かれていますので、映画館で見た、DVDで見たという方もぜひ見てみることをお勧めします。

 

映画を見てないという、私と同じ偏屈な人は(笑)、そうですね。どっちから見たほうがいいんでしょうか? まぁお好きな方から見たらいいんじゃないかと思います。

 

ちなみに「見ない」という選択肢はありません。これは見るべき作品です。

 

 

 

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