本一冊分書いてみての反省会|『冒険者あがりの魔王さまは、仲間たちと優しいダンジョンをつくりたい!!』第一章完結のおしらせ

2020年1月26日小説投稿記小説家になろう

こんばんは、しろもじです。

『冒険者あがりの魔王さまは、仲間たちと優しいダンジョンをつくりたい!!』の番外編「リーンのビンタ」を、小説家になろうに投稿しました。

今回の話で第一章は完結となります。ただ今回は「まるっとキレイに終わって章完結」ではなく、第二章に続くような形での区切りにしてみました。海外ドラマなんかでよく使われてる手法ですね(あざといですが)。

小説家になろうの情報ページで確認してみると、この番外編込みで「131,919文字」だそう。ちょうど本一冊分くらいの文量になりました。

そこで今回は、恒例の第一章を振り返っての反省会をやりたいと思います。

その前に

コメントでご指摘頂いたのですが、そう言えば小説タイトルが変更になっていたことを、このブログではご報告していませんでした。
小説家になろうの活動報告で書いてて、こっちも書いたつもりになっていました。すみません。

活動報告、この記事のコメントでも書いていますが、タイトルを変えた理由は「なろうっぽくしたかった」のと「35年の設定が活きてないから」です。他にもあるんですが、それらはまた機会があったらお話します。

ごめんなさい!

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キャラの掘り下げができてなかった

これ感想でもご指摘頂いているのですが、キャラクタの掘り下げが十分でなかったように思えます。

何度も書いていますが、今回の小説は『きみとぼくのダンジョン再建記』をベースとして、新しく書いたものです。ほとんどのキャラクタは共通で、一部のキャラのみ少し変更しているという形。

あらすじにも書いてるとおり、ベースとしているものの全く別の小説……なんですが、前の話は100話も書いちゃったので、自分では「このキャラクタはこういう性格」というのがはっきり分かっているんですよね。

だから逆に「どこまで書いたら良いのかが分からない」というのを、中盤辺りで感じていました。

「キャラの掘り下げ」ってよく言われることですが、お恥ずかしながら自分でもふんわりしたことしか考えたことがなくって、今回改めてどういうことかと見直してみました。

ひとつには「キャラクタの性格などを描写する」というのがあると思います。「明るいキャラなのか、真面目なキャラなのか?」など、そのキャラクタの見た目だけではなく、内面を(正確には内面の上面を)書くことですね。

ふたつ目には「キャラクタの過去の描写」もあるかと思います。性格の描写と被る面もあるかもしれませんが、ストーリー外でそのキャラクタが「どんな生活を送ってきたのか、楽しいことはあったのか、悲しいことはなかったのか?」などかな?

みっつ目には「キャラクタの今の言動」が挙げられるでしょうか。つまりストーリーに絡んでくるということですね。

順番的には「性格(や容姿など)で、そのキャラクタを気に入ってもらって」「過去や隠されている謎などで、更に興味を持ってもらい」「現在の行動にドキドキしてもらう」という流れになりそうです。

その辺りは先程書いたようにぼんやりとは分かっていたのですが、どういう方法でやればいいのかが分からず、また今回もプロットなしで書いているので、少し(かなり?)煩雑になってしまったかなぁというのが反省点です。

第二章では、この辺りを改善するために少し構成を変えていきたいなと思います。

第一章で舞台などの説明は大方終わったので、第二章は完全にキャラクタ中心にしていきます。よくあるように「3話程度で一人のキャラの話」という形で整えていければなぁと思っています。

3話程度で区切るやり方は、以前カクヨムに連載した『王立勇者育成専門学校総務課 〜結衣のお仕事編〜』でもやった手法ですが、あちらは主人公が女の子でしたし、区切りごとで出てくるキャラクタはサブにもならないキャラクタが多かったので、ちょっと形としては違うかも。

今回は「似非ハーレムもの」なので、バルバトスという男主人公の周りに女の子がたくさん出てくる話になっていますから、3話ごとに女の子が入れ替わり出てくるような感じでしょうか。

現在は第36話(036)を書いているのですけど、第二章の始まりの第33話、34話は32話からの続きでキョーコの話。35話に新キャラが登場して、36話から37、38話はアルエルの話になる予定です。

その後もおおよそ3話ごとで、女の子に取っ替え引っ替え(言い方)出てもらおうかな、と。

私の理想のハーレムものを

先程「似非ハーレム」だと書きました。

よくハーレムものが語られるときに「出会ったばかりの主人公に無条件に惚れるヒロインたち」みたいな揶揄がされたりしますけど、実際なろう小説ってそんなのが多いんでしょうか? あまりたくさん読んではいないのですが、そうでもない気がしてるんですよね。

もちろん丁寧に描写されているものも少ないのかもしれませんけど、あれってアニメ化されたときに尺の関係で省かれちゃったりするのが原因なんじゃないかな、と。

まぁその辺りは専門家ではありませんので置いておきましょう。

私が「似非ハーレム」だと言うのは、主人公とヒロインたちとの距離感のことです。本編をご覧いただけた方なら分かると思いますが(『きみとぼく』でも同じです)主人公のバルバトスはちょっと情けない男です。

特に今回の『冒険者あがり』の方は、前回に加えて「体力もないし、魔法とDIY以外は全然ダメ」という設定を強く強調しています。

ただ本当にダメダメだったらどうしようもないのですけど「ダメなんだけど、かっこいい」というところを目指しているんですよね。イメージは全然違うのですが「寅さん」的な感じ。

普段は全然ダメでヒロインたちにも呆れられたり怒られたりしてるんですけど、ここぞってところではカッコいい言動でヒロインたちをメロメロにしちゃう(表現が古い気が)。

それがなろう系に求められているのかと言えば、多分求められてない気がします。でも無条件に「バルバトスさまぁ」としたくなかったんですよね。

ですので、先程書いたように第二章は3話ごとに「ダメ魔王→バルバトスさまぁ」が繰り返されていく感じにな……れるといいなぁと思っています。

文章のブレが出てくる

第1話、2話は少し違うのですが、第3話からしばらくは「会話ばかりの文章」になるよう心がけて書いてきました。

何度も地の文を会話文に書き換えたりして、かなり苦労して書いていました。

理由としては、前にも書いたのですけど「読みやすい小説にしたかったから」です。

深い謎があったり、伏線が張りまくられていたり、大どんでん返しがあったりという小説は面白いんですが、個人的には「平日の夜、寝る前に読む小説としてはちょっと重い」とも思うんですよね。

アニメやドラマでもそうなんですけど、年を取ったのかあまり複雑なのは疲れてしまうようになってしまったんです。だからぼけっと見てて、くすっと笑えるようなものを好むようになっているんですよね。

そういう小説の是非はともかくとして、今回はそれを目指そうと。

でもやっぱりブレてくるんですよ。

一部の話などは、まるで「脚本かよ」というくらい地の文を平坦にして会話だけで成立させるようにしてきたのですけど、気づくと地の文をダラダラ書いちゃう。しかも、面白くもない地の文を。

番外編はバルバトス以外の視点で書いているので、どちらかと言うと普通の小説っぽく書いているんですけど、それが他の話にも出てきそうになるんです。

まぁ最低限の地の文はどうしても必要ですし、説明などは会話にするよりも地の文でサラッと書いた方が早かったりするので、そういう場面はいいかなと思ったりもするんですけどね。

ちなみに途中で「地の文ばかりや〜」と気づいて削除したのは、既に3話分近くの文量になっています。書いているときは勢いでやってしまうので、一息入れる瞬間まで気づかないのが我ながらダメだなぁと思ったり。

ストーリー重視になりそうに

これも何度も書いたのですが、今回はストーリーは重視していません。設定もかなりガバガバなのも承知していますが、敢えて割愛しています。

中にはそういうのは嫌いという方もいらっしゃるとは思うんですけどね。

例えばダンジョンを開拓していくところで、バルバトスが掘削していくシーンがあります。普通に考えると、いくら硬い岩盤であったとしても補強を入れないわけにはいきません。炭鉱などで見られるように、せめて木枠で落盤を防ぐようなことは必要でしょう。

実はそのシーンは書いたことがあったんですよ。ばっさりカットしたんですけど、部屋をつくるシーンでちょっとだけ残骸みたいなのが残っています。

考えたんですけど、結局のところ全ての辻褄を合わせようとすると「ダンジョンを掘る」こと自体に無理がありますし、木材の調達にしてもおかしな点はたくさんあります。もっと言えば「魔法」「魔導石」「魔導器」なんかのくだりもガバガバすぎますよね。

なので、どうせガバガバならとことんまでガバガバにしていこうと思った次第。読んで欲しいのはそんなところじゃないんだ! 言い訳っぽいけど。

ですので、今後もそういう描写は極力カットしていきます。

それも含めての話なんですが、今回の話は「キャラクタありき」の話ですから、ストーリーや設定にそこまで割くつもりはないんです。

ないんですが、これも放っておくとどんどんストーリーよりになっていくんですよね。ついつい風呂敷広げちゃう。本当に悪い癖です。

できるだけ早い段階で風呂敷を畳み「そんなに大げさなことじゃないよ」という展開にはしているんですけど、これは第二章を書く上で気をつけないと。

まとめ

上で触れましたが、ストックがそろそろ尽きそうです。

いくらノープロットとは言え「書いて即投稿」は流石にちょっと怖いです。

なのでしばらくは投稿ペースを抑えようと思っています。今の感じだと「隔日ペース」くらいかなぁと思っていますが、ひとまずはストックをふやすために「週一ペース」に変更します。

その上で、ストックが増えたらまたペースを上げていこうかなとも思っています。このブログもありますし、他の小説も書きたいですしね(そういう意味では複数小説を連載している人は本当に凄いなぁと思います)。