「小説家」という呼び方について|『きみとぼくのダンジョン再建記』第69話投稿のお知らせ

小説投稿記カクヨム

こんばんは、しろもじです。

『きみとぼくのダンジョン再建記』第69話「この戦争が終わったら」をカクヨムに投稿しました。

この69話は珍しく随分悩んで、完成したのが昨夜未明というギリギリ状態になってしまいました(現在は毎週日曜日に投稿しているため)。

いつもは月から金曜日までの間に書いておいて、土曜日に見直し、日曜日に投稿という流れなんですが、今回はろくに見返しもできなかったので、少々不安が残ります。まぁ元々即興小説だったので、見直しをすること自体がおかしいのですが。

「ラブコメもの」は1話だけ書き進め、一区切りとなっています。少しだけ置いて、こちらはキチンと読み返したいところです。

「異世界もの」も1話とちょっと書き進めたのですが、その前の話が当初の想定から離れていっていることに気づいたので、その辺りを含めて書き直しました。つまり全然進んでいません(笑)。

「近未来もの」は設定で絶賛悩み中です。水曜日くらいに寝る寸前、凄く面白い展開を思いついた気がするのですが、うっかりそのまま寝てしまいどんなものだったのか未だに思い出せません。多分、大傑作になるはず……だったのですが、と言いたい放題しておきます。

それとは別に「潜水艦もの」を検討中です。これは随分前からやりたかったものなのですが、某有名作品があったのでなかなかやれなかったものです(独立しちゃう例のヤツです)。

ちなみに潜水艦を題材にしたのは「兵器のうち、結局のところ誰も詳細は分からない」という、なんとも身も蓋もないことが理由になっています。ある程度詳細に分かっているものの場合、検証が必要になってくるので、そこまでの時間はないかなぁと。

でも一応勉強するため、昨日から映画が公開されている『ハンターキラー 潜行せよ』の原作本を買いました。あと『渚にて 人類最後の日』というのも潜水艦が登場するらしいので、この辺りを参考書として読んでみたいと思っています。

あ、でもこれらのようなリアルな話ではありません。もう少しライトタッチなものを考えています。

前置きが長くなりました。今日は先日の投稿記で書いた「小説家という呼び方」についてのお話です。

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小説家という呼び方について考える

当サイトでの「小説家・作家」という名称の扱いについては「はじめにお読みください」のページのここに記載しております。

以上。

というわけにもいかないので、もう少々書いてみます。

上のリンク先のページを要約すると「小説を発表する敷居が下がって、プロアマの垣根は低くなったよね。小説だけで一生安泰ってこともなくなってきたよね。だから誰でも小説家を名乗っていいんじゃない?」ということです。

資格の要らない職業は世の中にたくさんありますよね。

小説家、漫画家、画家、建築家など「◯◯家」とつくものや、モータージャーナリスト、最近ではフリーランスなんて便利な言葉もあったりします。

これらは資格がないので「名乗ったら成立する」とも言えます。

ある程度お年を召した紳士淑女の方であればご存知だと思いますが、1980年に1億円をたまたま拾った大貫さんは「拾得物評論家」を名乗られていたこともありました(笑)。

とは言え、一般的にはそうはいかないのが現状ですよね。字が下手な友達が突然「俺は今日から書道家だ」って言い出したら、そこは心配してあげるのが友情というものだと思います。

なので、世間的には「それで食っていっているかどうか」が問われることになります。

そのことは「小説を書くことのプロとは何か?」という記事でも書きました。

従来であれば「プロ=生計を立てている」でよかったのだと思います。

それは「それでお金を稼ぐという手段が限られていた」ことが原因でしょう。例えば小説を書いた場合、必ず出版社に持ち込むか賞を受賞しないと、1円にもならなかったわけです。

認められ出版にこぎつける人は極々限られた人だったので、本さえ出してしまえばそれで「生計を立てる=プロ」となったわけです。

ところが、現代では少し状況が変わってきました。

AmazonのKindle Direct Publishing(KDP)やnoteなどで、個人が書籍や文章を販売できるようになると「大金ではないかもしれないが、少しのお金に換算できる」ということが、とても簡単に行えるようになってきています。

別に伸るか反るかの一発勝負でなくても、会社員として働きながらでも本を書くことが可能となりました。

と言うよりも、その方が一般的にもなってきているように思われます。

どこかで聞いた話ですが、賞を受賞して初めて言われるのが「会社は辞めないで下さい」だとか。

このような状況になると「小説でお金を稼ぐ」という部分が、あやふやなことになってきます。

小説で生計を立てるとは「何千万も稼いでいる人」はともかく、例えば「1冊出したけど、それで終わった人」「会社員をしているけど、KDPなどでそこそこ稼いでいる人」などの区別はつきにくくなってきますよね。

ここで冒頭の話に戻ります。

要は「小説家」というくくりで考えるのではなく「プロの小説家」と「アマチュアの小説家」という区分で考えればいいのではないでしょうか。

今までは(プロの)小説家とプロが略されてきました。

これからは「小説家とは、小説を書いて発表している人」を指し示し、その上で「それだけで食っている人はプロ」というふうに思えばいいのではないかと、私は思います。

アマチュアの小説家、というとなんだか「一銭も稼いでない」という感じはします。

KDPなどで少しでも収入のある人の名称はどうなんでしょう? ハイブリッド小説家、かな(笑)。

まぁ普通に考えれば兼業作家みたいになるのだと思いますが。

今回も長々と書いてしまいましたが、言いたいことは「個人で稼げる時代には、呼び方も考えるべきだ」というのが私の結論です。

そうは言っても、今はまだ「僕、小説家なんです」と言うのは憚られるかもしれませんが、そのうちそういう環境なるんじゃないかな、と思っています。

一応補足しておきますと、私は小説家・作家という肩書に固執しているわけではありません。

ただ「誰もで小説を投稿・発表できる時代に、それを名乗る適切な言葉がない」というのがどうなのかな、と思っているだけで、もしそれに変わる言葉があるのならばそれはそれで構わないとも思っています。

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