週に一度小説を投稿することについて考えてみた|『きみとぼくのダンジョン再建期』第96話投稿のお知らせ
こんばんは、しろもじです。
『きみとぼくのダンジョン再建期』第96話「よくやった、バルバトス」をカクヨムに投稿しました。
今日投稿してふと思ったのですが、現在行っている「毎週日曜日に投稿する」というやり方は、昨年の8月26日から始めたものだったようです。ということは、約1年ちょっと続けているということ。「頑張ったなぁ」という感想よりも「え、もうそんなに経つの?」というのが率直なところ。
週に一度(でなくても定期的に)小説を投稿することについて
今となってはおぼろげですが、確か当時それを決めたのは「その内やりますぅ」というやり方では「多分やらなくなろうだろう、お前は」という自分にしては比較的冷静な自己診断の結果からだったような気がします。
1年ちょっと毎週投稿してきて思ったことがあります。今まで投稿した小説は、ある程度書き溜めてから一気に投稿したり、完結してから投稿したり、あるいは投稿しながら書くスタイルだとしてもプロット自体は既に決まっていたりしました。
今回のように「先が見えない中での定期投稿」というのは初めてのことです。
こう書くと少し仰々しいというか偉そうに聞こえるかもしれませんが、まるで週刊少年漫画を連載しているかのような感覚だったように思われます。小説の場合は考えたものをそのまま文字にするだけでいいのですが、漫画は絵を描かないとダメですから、そう考えるとすごいことですよね。
週刊少年漫画(あるいは隔週だったり月間だったり少女だったりするものも含めて)は、毎週雑誌という形態で読み手の元へ届けられ、それらがまとまったものが単行本として出版されます。昔聞きかじった情報では週刊誌ではほとんど利益が出ないどころかむしろ赤字で、単行本の売上が出版社と漫画家の利益を生み出しているのだとか。
現在主流となった小説投稿サイトは、これを更に進化させたものと言えるのかもしれません。書くペースに決まりはない。だけど書くだけでは小説家には一銭も入らない。ある程度話数が溜まって、人気がありそうなら単行本として出版する。
出版されたものの人気度(つまり売上)が低ければ打ち切りになる、という部分はどちらにも共通する部分ですが、それ以前の段階において、著者にとってよい形態というのはどちらなのだろうと思ったりします。
漫画雑誌というのは限りがありますし、赤字とは言え(だと仮定して)お金をもらっているわけですから、どんな漫画でも載せるというわけにはいきません。なので、まず編集者が吟味し読み切りという形で試しながら、ある程度の見込みがありそうなものだけが連載されていきます。
ですからそこにすら届かなかった作品は、日の目を見ることはないわけです。
一方で小説は書いて投稿すれば、とりあえず誰でも読めるようになるわけですよね。ですが出版社が宣伝してくれるわけでもありませんし、敷居が低い分多くの作品が乱立することになり埋もれがちになります。
そのどちらが著者にとってよいのだろうか?
ずるい言い方になりますが、それに答えはないと思います。ただ単に漫画は週刊誌、小説は投稿サイトという手法を取っているだけだと思うんですよね。そして一部の漫画雑誌などでは既にアマチュアが投稿できる機能もあったりします。
恐らく小説でも「週刊少年漫画化」という形態が検討されてはいるのではないでしょうか。まぁ流石に紙媒体での流通は需要があるのかという部分で難しそうですが、ネットを使った擬似的な手法はあってよいのかもしれません。
現にカクヨムが今週から募集を開始した「カクヨムロイヤルティプログラム」は、雑誌化と言ってもいいような気もします。
こちらは週刊少年漫画のように、編集部がある程度厳選するという過程を取り除く代わりに、収益の一部を書き手に戻すというやり方になっているわけですね(漫画で言うところの原稿料でしょうか)。当然、これも敷居が低いのでリターンも低くなるのは当たり前の話です。
将来的には「カクヨムマガジン」のような、ある程度編集部が厳選したものを載せたものができるかもしれません。今の時点では「おすすめ」とかになっていますが、もう少し長いスパンでおすすめしていく機能があっても良さそうです。
「週に一度の投稿」という話では、小説の作り方の話などもあるのですが、ちょっと長くなりそうなのでそれはまた次の機会に。
小説を書くという行為にも興味があるのですが「小説を書いている人のことや、小説を書くという環境のこと」などにも興味があり、それの比率でどちらが高いのかと問われると、ちょっと困ってしまいます。どちらも同じくらい興味があり、どちらも同じくらい大切に思っているからですね。
まぁ、その前にもっと小説を書かなくちゃ、という自覚だけはあるのですけど。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません