急性心筋梗塞を発症し、危うく異世界転生してステータスオープンしそうになった話
こんちには、ご無沙汰しております、しろもじです。
記事タイトル通り、急性心筋梗塞になって救急車で運ばれてしまう事態になっておりました。
なにがあったのかをざっくりと
あまり詳しく書きすぎると身バレが怖いので、少しだけぼやかしながら簡単に経緯を説明します。
以前からなんとなく「歯茎が痛い」という症状が出ておりまして、私もそろそろ良いお年頃なので「歯槽膿漏なのかなぁ」と思ってたんですよ。
少しだけ具体的にいうと、いわゆる「虫歯的な歯が痛い」というのではなく「歯茎がなんともいえない『ぐにゅー』って感じで痛い」。
全然具体的じゃなくんてすみません。
で、歯磨き粉を変えてみたり(対歯槽膿漏タイプ)リステリンを買ってみたりしていたんですが、週に1回くらいの割合で急に痛みが来ていたんですよ。
数ヶ月ほどその痛みと付き合っていたので、流石にそろそろ歯医者に行くかと思ってはいたんです。
当日は朝から仕事でお昼前くらいに、その痛みがやってきました。
いつもなら2,3分で収まるのですが、その日は10分くらい経っても痛みが消えません。
しょうがないのでトイレで口でもゆすいでくるか、と席を立ちました(口中に雑菌的なものは繁殖してるんだと思って)。
トイレに向かっていると、同時に胃がムカムカしてきて吐きそうになります。
ダッシュでトイレに行き吐こうとしたのですが、朝食を食べてないので何も吐けません。
15分くらいげーげーやって、なんとなく落ち着いてきたので自販機に行きお茶を購入。
「ちょっと休めば治るだろう」と人気のないところに行き、座ってペットボトルを開封……しようと思ったら、どういうわけか手に力が入りません。
「あれ……?」と思ったのと同時に、吐き気は消えていたのものの、なんか胸が苦しい。
どうなってるの……と思っているうちにどんどんしんどさは増してきて「これはヤバイやつかも」と思い、とりあえず助けを呼ぼうと立ち上がろうとしましたが、あろうことか立つことすらできません。
なんとかスマホを取り出して同僚に電話して駆けつけてもらいました。
なんか相当顔色が悪かったらしく、見た瞬間「あ、これはだめだ」と思ったそうで、すぐに救急車を呼んでくれました。
その段階になっても個人的には「大げさな気も」と思ってたんですよ。
でも救急車が来て、その頃には意識も朦朧としてて、救急隊員の方が「榊原(病院)」と言っているのを聞いてそこで「あ、俺心臓が悪いのか」と事の深刻さに気づきました。
榊原病院は別名「心臓病センター」と呼ばれていて、岡山では有名な心臓関連に特化している病院です(他の科もあります)。
その後は意識はあったものの、ぼんやりとしてて岡山大学病院(榊原病院は急患対応中で断られた)に搬送され、すぐに緊急手術を受けてようやく胸の苦しみがなくなった辺りからはっきりと覚えていたくらい、結構辛かった。
同僚や上司の早急な対応、救急隊員の方の迅速な判断と処置、そして岡山大学病院の医師・看護師の方々の適切で早急な施術のおかげで、なんとか助かりました。
ちなみに医師からは「あと1時間で死んでた」と言われました。
2週間で退院。職場復帰は早かったものの
手術内容はいわゆるカテーテル手術で、ステント留置術というものらしいです。
心臓にある3本の動脈のうち1本が完全に詰まり、そこを緊急手術でステントを入れたわけです。
あと2本も詰まりかけているらしい。
手術後はICU(集中治療室)に2日ほど入り、その後は一般病棟へ。
2週間の間に、もう一箇所もカテーテル手術にいてステントを入れましたが、もう一箇所は経過観察した後判断するとのこと(約半年後)。
2週間で退院となったわけで、死にかけていたわりには早く退院できたわけですけど、一生薬を飲まないといけなくなったり、今後も閉塞(血管が詰まること)は起こる可能性が高いということで、生活習慣を劇的に変えていかないといけなくなったりで、そういう意味では人生における大きなターニングポイントといえるのかもしれません。
現状、職場に復帰して特に問題なく仕事ができていることは、繰り返しになりますがたくさんの方々のお陰なので、本当にありがたい限りです。
運動制限なんかもないのですが、あまりに激しい運動は様子を見ながらということなので、その辺りは実質制限付きという感じなのかも。
心筋梗塞の原因は
心筋梗塞の原因はいくつか想定されるのですが、まず「悪玉コレステロール」が挙げられます。
数年ほど健康診断で異常値と言われていたのですが、再検査をするとお医者さんに「痩せましょう」としか言われないのでそういうものだとたかをくくっていました。
そして2つ目には「喫煙」。
現在は5年ほど禁煙しているんですけど、20年近く喫煙していた事実は消えるわけではありません。
3つ目は「遺伝」。
家系的に心筋梗塞になった人が多いので、そういう因子は持っていたのは確か。
でも、最初の2つがなければ確率的に低かったわけですから、やはり自業自得であることには変わりありません。
リハビリと生活改善
今回の件で色々な人に迷惑をおかけしましたし、ご心配もおかけしました。
本当に反省しきりです。
前述の通り、これで何もなかったかのように生活できるわけでもなく、また再発の恐れもないわけでないのですけど、怖がるだけでは何も変わらないので今後精一杯努力して、それでも駄目なら諦めようと思っています。
まずは体重を落とすこと(=悪玉コレステロール「LDLコレステロール」の数値を下げる)。
そのために食事制限と毎日の運動(ウォーキング、サイクリング)を行っています。
やってみて思ったのですが、太るときはあっという間なのに、体重を落とそうと思ったらなかなか減らないんですよね……。
毎日愚直にやってきて、ようやく少しずつ落ち始めました。
同時に筋トレも少しだけやっています。基礎代謝を上げたいので。
身体的にはそれをやりながら、薬はちゃんと飲む、定期的な検査はきちんと行くくらいしかないのですけど、それ以外に強く思ったのが。
「人生をどう生きるのか?」ということ。
ちょっと重い話ですよね(笑)。
もちろんこれまでにも何回かは考えたことはあったのですが、どこかで「まだ先は長いし」と思っていた部分もあったんですよね。
今回の件で寿命が大きく縮むことはないそうなのですが、前述したように再狭窄がないわけではありませんし、現実問題として健康体になったわけでもありません。
そういうことを病院のベッドでずっと考えてて、やっと出た結論が「やりたいことは今すぐやろう」ということ。
「やりたいことあるけど、疲れているし」
「やりたいことあるけど、とりあえずスマホで動画」
「やりたいことあるけど、今は時期が悪い」
そうやって逃げてきたことを、とにかくひとつひとつやっていこうと。
先程も書きましたが、それでも病気が悪くなってできなくなったときは「それは仕方がない」と諦めることができると思うんですよ。
でも何もしないうちに、やりたいことができなくなったらきっと後悔するのだろうとも。
ある意味幸運だったのは、まだ私にはやれる時間と身体は残されているということです。
まとめ
今回の件を記事に書いてて「皆さんも今のうちにやりたいことはやろうぜ」的な締めくくりにしようかな、と思ってたんです。
でもきっとこういうのは当事者になってみないと、切実には分からない。
そういう私だって、他の方が病気になったりした話を聞いたりして、同じことを言われたりしたこともありましたが、やっぱり身にしみたのは自分で体験してからでしたからね。
人間というのものはそういうものなのかもしれません。
ただひとつ言いたいのは「身体は大切にしてください」。
ちょっとでもおかしいところがあったらお医者さんに行ってください。
面倒でも行きましょう。
私の場合、もう少し早く発見できていたら、狭心症という段階でした。
こちらもそこそこ重いのですが、薬で抑えられる可能性もありますし、もっと早ければリカバリも可能かもしれません。
なにをどうやっても病気になるときはなるものかもしれません。
でも防げるものは防いだ方がいいに決まっています。
どうかお身体を大切に。
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