「新サービス開始『檸檬』」「Balloon チャット小説大賞」流行ってる? チャット小説とは?

小説LABO創作者向けニュース

こんばんは、しろもじです。

システムとしては、随分前からあった「チャット小説」。

ここのところ、立て続けにそのチャット小説関連のニュースが流れてきています。

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チャット小説アプリBalloonが、日本初のチャット小説大賞を創設

©株式会社FOWD

まずひとつめ。

株式会社FOWDが運営する、チャット小説アプリ「Balloon」が日本初の「チャット小説大賞」の創設を発表しました。

大賞は「賞金100万円+作品のメディア化」、優秀賞は「賞金30万円」、それ以外にもスポンサー特別賞(未定)とあり、なかなか本格的なコンテストになっています。

募集期間は2018年12月26日から、結果発表は2019年7月と少し先になりますが、少女漫画誌「Sho-Comi」や「電通」がスポンサーに名乗りを上げているなど、力の入れようが分かりますね。

“あなたも今日から小説家!書ける&読めるチャット小説”『檸檬(れもん)』8月30日より提供開始

(C) FURYU

フリュー株式会社が手がけるチャット小説サービス「檸檬(れもん)」が8月30日からWebサイト向けにサービス開始。

「Balloon」との違いは、アプリの有り無しだけで、基本的には「投稿&無料で読める」のが売りになっているみたいです。

チャット小説を読んでみて

もし、まだチャット小説というものを読んだことがない方は、ぜひ上記リンク先から一読してみることをおすすめします。

恐らく、本格的に小説を書いている方ほど「なんだこれは?」と思うのではないかと思います。

檸檬さんのイメージを貼っておきましょう。

(C) FURYU

こんな感じで、メインにセリフがあり、補足的な感じでいわゆる地の文が書かれています。

画面をタップ、もしくはクリックすることで、会話、地の文が順に表示されるようになっており、かなりサクサクと読み進めて行くことができます。

で、ざーっと読んでみてなんですけど、話がですね、進まないんですよね(笑)。

 

作品にもよるのだと思いますが、グルグル会話が続いている感じ。

敢えて(悪く)言うなら「ダラダラした会話が続く感じ」。

 

特に展開を重視した作家さんにとっては、ストレスが溜まってしまうかもしれません。

でも、ふと思いました。

両サイトに共通する部分は「女性向け」それも「おそらく小学生から中高生」。

 

だから「ドキドキするような展開」というよりは「会話の妙を楽しむ」とか「誰かのLINEのログを読む」ような、そんな楽しみ方を重視しているのではないかと思います。

で、従来型の小説を書いている方からすれば「なんだこれは」となるわけです。

きっと「楽しい」のベクトルが違うんだと思うんですよね。

 

そこで、考えたのが「これは創作なのか?」ということです。

考えてみれば純文学を書いている方からすれば、一般文芸作品でも「なんだこれは」となるかもしれませんし、その一般文芸を書いている方からすればライトノベルは「なんだこれは」となるかもしれません。

上下の話ではありません。

ジャンルが違うんだと思います。

 

だから、これはこれで、新しい創作の形なんだと思いました。

ま、私やあなたが、これを書けるか書けないかは、また別の話です(笑)。

 

それに、前々から言っていますが、現代では色々な娯楽が氾濫しています。

その中で、同じテキストベースのコンテンツと考えると、このようなサービスが増えてくるということは、小説界隈にとっても決してマイナス要因ではないという気がします。

だって、文字を追っているよりは、スマホやタブレットで、アニメやYOUTUBEを見ている方が楽ですもんね。

放っておくと、テキストコンテンツというのは「動画コンテンツのネタ元」でしかなくなる恐れがあります。

 

ターゲット層が前述したとおりなので、基本的には「恋バナ系」の創作になると思いますが、得意な方は挑戦してみてはいかがでしょうか?

私は……ちょっと無理かな(笑)。

若いときに、こういうのがあればなぁ。

 

そう言えば、先日新装開店した「NOVEL DAYS」もチャットノベルの投稿OKでしたね。