2025年は本格的な生成AI元年なのか? 賢くなったAmazonアレクサ「Alexa+」が登場へ
Amazon.comが音声アシスタントアレクサ(Alexa)に生成AI機能を持たせるアップデートを行うと発表しています。
生成AIの本命になるのか? Alexa+数週間以内に米国でスタート

まずはAmazon.comの発表を英検四級の私が翻訳しましたので、簡単にAlexa+の概要をご説明しましょう(ウソです。Geminiがやってくれました)。
冒頭でも書きましたがAlexa+は生成AIを搭載したアシスタントです。
これまでは話しかけた「音声コマンド」によって該当するオペレーションを行うというものでした。
例えば「アレクサ、明日の天気は?」と聞けば、あなたの住んでいる地域の天気を返してくれるのですが、それは予めプログラムされているからできることです。
なので、プログラム外のことであれば「すみません。よく分かりません」みたいになっちゃっていたわけですね。
私自身は生成AIのプロではありませんので、もしかしたら間違っているかもしれませんが、生成AIでは膨大なデータを学習することで、ある程度自動的に「問い」への「答え」を返せるようになるという感じだと思います(問いとは質問だけでなく、依頼や会話なども含みます)。
この辺りは先行しており無料で一部を使うことができるChat GPTやGoogle Gemini辺りを触ってみると、ある程度分かるかもしれません。
さて、具体的にAlexa+のできることですが、実はあまり具体的には触れられていないんですよね。
現在書かれている内容は
- Opentable(レストラン予約サイト)やVagaro(フィットネスサービス?)の予約を取ることができる
- Philips Hue(電球)やRoborock(ロボット掃除機)の制御を行える
- Amazon Music、Apple Musicなどで音楽を再生できる
- Amazon Fresh、Whole Foods Marketに食料品を注文できる
- Ticketmasterでチケットが発売されるときに通知が来る
- Ring(防犯カメラ)を利用し家に近づいてくる人を検知し警告できる
という感じで、今現在もできるのではというのが多かったり。
ただ、一部では「本当に?」という機能もあるらしく
Alexa+はまた、エージェント機能も導入します。これにより、Alexaはバックグラウンドであなたの代わりにタスクを完了するために、自己主導的な方法でインターネットをナビゲートできるようになります。たとえば、オーブンを修理する必要がある場合、Alexa+はウェブをナビゲートし、Thumbtackを使用して関連するサービスプロバイダーを見つけ、認証し、修理を手配し、完了したことを知らせに戻ってきます。監視や介入は必要ありません。
Amazon.comプレスリリースより翻訳を引用
とのことで「壊れたから修理依頼しておいたで」という感じみたいで、ちょっと現実的ではないような気もしますが。
また個人個人にパーソナライズするのも得意なようで、自分が何を買って、何の曲やビデオを鑑賞したかなども記憶できるみたい。
しかし、体験をより便利にするために、覚えておいてほしいことを彼女に頼むこともできます。家族のレシピ、重要な日付、事実、食事の好みなどを伝えれば、その知識を応用して役立つ行動を起こすことができます。たとえば、家族の夕食を計画している場合、Alexa+はあなたがピザが好きで、娘がベジタリアンで、パートナーがグルテンフリーであることを覚えて、レシピやレストランを提案することができます。
Amazon.comプレスリリースより翻訳を引用
どこまで個人データをネット上に晒せるのかは、人それぞれだとは思いますが、個人的にはこの辺りが洗練されてくると、便利を通り越して必須ツールになりそうな予感がします。
対応デバイスは? 日本での展開は?
記事執筆時、Alexa+に対応するデバイスは特に名言されていません。
今後数週間以内に早期アクセスでのテストを行い、その期間中はEcho Show8,10、15、21の所有者を優先するとアナウンスされています。
またその後数ヶ月かけて段階的に展開していくとのことですので、恐らく日本は1年くらいかかるんじゃないかな、と思っています。
Amazonが本気を出して今年の後半には……と個人的には期待しちゃいますけどね。
気になる利用料は?
「でもお高いんでしょう?」となりそうですが、現時点ではPrime会員なら無料で利用できるとのことです。
一応Alexa+のみの料金もあり、月額19.99ドル(記事執筆時で約3,000円)。
結構強気な設定です(アメリカのプライム会員費は月額15ドルなので、それより高い)。
AmazonがAlexa+を低価格でも提供したい意味は
これだけ安く(といってもAppleの場合は無料らしいので、それよりは高いのだが)提供する意味はなんでしょうか?
恐らく最終的には物販、つまりAmazon.comでの売上を上げるのもひとつの目的だと思われます。
先ほどパーソナライズ云々の話が出ましたが、個人の買い物のデータ自体は現時点でも持っているのでAlexa+にする意味はありませんが、より細かいサジェストを行うということができるかもしれません。
日常のふとした会話から「こういうのを買うと便利かも?」みたいなのをアレクサが言ってくるかもしれませんね(笑)。
そういう意味では、今まで以上にアレクサとの会話を楽しめるようになれば、アレクサへの愛着が増していき「アレクサが言うのなら……」とまるで孫にせがまれたように買い物をしちゃう人も出てきそうです(主に私が)。
まとめ
2025年の春には日本にもApple Intelligenceがやってくる予定です。
そしてAlexa+。
現在、生成AIはまだまだ一部の人が使っている段階ですが、いよいよ今年から来年辺りに広く普及していく時期になりそうですね。
携帯電話やスマホの普及期を見てきた身としては「2年後には周りで当たり前に使われだして、5年後にはおじさんおばさんでも使いこなしている」という感じになるのではないかと予想しておきます。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません