デジタルデバイスの秋!「価格が高い」と感じる理由は?
秋口から冬のホリデーシーズンに向けては、いろいろな商品が発売される時期で、デジタル系のデバイスもこの時期を狙ってリリースされることが多いのですが、2024年は価格の面で様々な物議を醸した商品がありました。
そう、PlayStation5 ProとGoPro13、そしてiPhoneです。
個人的にも期待してたPS5 Pro
まずはPlayStation5 Pro。
最近、個人的趣味の関連でゲームへの回帰が起こってきてまして、今現在はNintendo Switchを持ってるんですが、もう少したくさんのタイトルを遊びたいなぁと思ってたんですよね。
色々調べてるうちに、どうやらPS5 Proが出てくるらしいというのを見て「ジャストタイミング!」と思ったわけです。
ただPro発表直前にPS5自体の1万くらいの値上げのニュースを見て嫌な予感がしていたんですけど……。
その予感は的中し、PlayStation5 Proはなんと驚愕の11万9,980円!
しかもこれ、ドライブレスモデル(つまりデジタルエディション)なんですよね。
2TBのSSDを内蔵、グラフィック・サウンド共に強化されている……とはいえ、ゲーム機に12万はちょっと。
「機能的なことを考えると、PS5 Proの価格は妥当」というのは確かにそうかもしれません。
でも、ネットで散々言われているように「それだったらもうちょっと足して、PCS買ったほうが」という方が正論っぽい。
完全に失望のGoPro 13
お次はアクションカメラのGoPro 13です。
2年ほど前から始めた趣味のバイクでは、Youtubeに動画投稿するためにGoPro9を購入しました。
今回のGoPro13のお値段は単体で68,800円。
これだけ聞くと「そんなもんじゃないの?」という感じですが、当然からくりがあります。
今回のGoProの目玉は「交換レンズが豊富」なこと。
マクロレンズや超広角レンズ、NDフィルターにアナモフィックレンズなど、撮影シーンに合わせたレンズを付け替えることで、個性ある映像が撮れるというわけです。
が、これが高い。
超広角レンズが16,800円。
マクロレンズは21,800円。
NDフィルター4枚セット12,100円。
そしてアナモフィックレンズは21,800円とか。
本体とセットで買うと、大体78,000円から9万円くらい。
そして今回DJIやInsta360は既に採用済みの「マグネット式マウント」を初めてGoProでも採用したわけですが、これが別売り4,200円。
DJIとInsta360は同梱されていますが……?
これ売る気あるんですかねぇ。
iPhoneの報道で「高い」をあまり見なかった
最後にiPhoneです。
iPhone16が124,800円から、iPhone Proが159,800円から。
今回取り上げた中で最も高値です。
iPhoneも毎年リリースされていますが、数年前に「高い!」という報道を見てから、毎年同じ調子で言われていた気がします。
でも今年ってあんまり言及されてないんですよね。
個人的には確かに高いと思います。
iPhone Pro Maxの19万って、どうなってんねんという感じですもんね(笑)。
でも、多分今年買い替える予定なんですよね。
高いとは思うけど、一方で「しゃーないか」という思いも。
その違いは何なのでしょう?
価格に見合った商品価値とは?
デジタルデバイスに限らずですが、商品の価格は「その性能に見合った価格」であれば適正価格であると思われがちです。
先ほども書きましたが「PS5 Proの性能を考えると12万は妥当」というやつですね。
そういう意味ではGoProは完全に論外です。
性能的にDJIやInsta360に劣っているのに価格だけは高いわけですから。
ただ、それが通用するのはスペックオタクだけなんですよね。
例えば車を買うとします。
私のようなスペックオタクは「馬力が◯◯PSで、サスペンションが□□で、シャシーは……」というようなスペックと価格を見比べて「その価格は妥当、というかバーゲンプライスじゃね?」となるわけです(笑)。
でも一般の人は「人がたくさん乗れる」とか「荷物がたくさん積める」とか「カップホルダがたくさんついてる」とか、そういうのを見ます。
それもスペックといえばそうなのですが、その先に「人がたくさん乗れるから、みんなで旅行とか行けそうね」とか「これだけラゲッジ広かったら、自転車も積めて遊びに行けそう」とか考えるわけです。
つまり昔から言われているように「モノよりコト」というわけです。
多くの人にとってPS5 Proの「映像キレイ・音もすげー」は4万近く払う価値がないということでしょう。
「それならPCを」というのも「PCなら他の用途でも活躍しそう」というのがあるのではないでしょうか?
GoProは……うん、まぁ論外なので。
iPhoneはどうでしょう?
スマホは完全にコモディティ化してて、最新のiPhoneでないとできないことはそうそうありません。
強いて言えば来年あたりに導入される予定の「Apple Intelligence」があるのですが、2025年の中頃であれば「もう一年待つ」というのが最適解な気もします。
でも多分、今年も買う人は多いのでしょう。
その理由はApple MusicやiCloudなどのサブスクでの囲い込みという面も大きいのでしょうが、個人的には「ブランド化に成功している」というのが大きいと思っています。
このブランド化というのは、ファッションブランドような意味もありますが「技術的なブランド化」という意味合いです。
iPhoneは最近進化に乏しいと言われています。
スティーブ・ジョブズがいなくなって、イノベーションしていないとも言われていますよね。
でも意外とそうでもないんですよね。
細かい部分ではブラッシュアップされて続けていて、その結果徐々にではありますが、使い勝手は確実によくなっています。
Androidを揶揄するつもりはありませんが、Appleのエコシステムにどっぷり浸かってしまうと、もはや抜け出せなくなるのも良く分かります。
実際私がそうですし。
つまり(iPhoneがAndroid、MacがWindowsより優れているかどうかは別として)その使用感や使い勝手などにユーザが満足して、更に「それは今後も続くだろう」と思っている。
そういう体験がブランド化ということなんだろうなぁと。
GoProはもう手遅れだと思いますが、PlayStationには頑張ってもらいたいところです。
6で。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません