手書きの良さは「温かみ」とかではなくて
先日の記事で「書くためのデバイスを探している」と書いた。
実は記事を投稿したときには、すでにNewデバイスは手中に収めていたわけで。
小説のアイディア出しには手書きが一番?
TwitterでiPad miniをおすすめされたときは、正直動揺が隠せず、思わず件のツイートを削除しかけたほどだった。
というか、コンパクト端末というくくりでいえば、iPad miniが候補に上がるのは当たり前なの?
私の場合、そこに至るまで随分紆余曲折があって
「やっぱポメラかなぁ」
「でもポメラは高いしPCのとの連携も面倒じゃない?」
「なら、もう少し小型のノートを買うか?」
「でも今どきのノートって14インチ以下はほとんどないよ」
「そういやVAIO Type Pが復活するとかしないとか」
「Pが出たら即買いしたいくらいだけど、それはそれで高くなりそうだし、そもそもいつ出るかも分からないし」
「やっぱポメラか……」
みたいな脳内会議が延々と繰り広げられる中、ある日ビックカメラにてiPad miniを発見し「そうだ、これだ、もうこれしかない!」とその場で買ってしまったという経緯なのである。
長い割にあんまり内容(オチ)がなくてすまない。
正直なところ、iPad miniは完全に衝動買いだったわけだけど、ちょっと使ってみて思ったよりも良かったのでそれを書いてみたいと思う。
まず前回の記事で書いた「職場で目立たないデバイスがいい」という点。これはiPad miniにおいては、他の追随を許さないほど完璧。
いかなる小型PCであろうとも、やはりガバッと開いてキーボードをカタカタ打っていると、それなりに目立つ。
特にうちの職場の休憩所はPCを開いてる奴なんてほとんどおらず、みんなTVを見ているか、せいぜいスマホをいじっている程度なのである。
だからPCというよりは、親方スマホという立ち位置のiPad miniならば、全く目立たない(ステルス性高し)。
次にキーボード問題である。
既にご存知かとは思うが、iPad miniには純正のキーボードがない。
社外品がいくつか出ているものの、いずれもキー配列の歪なものになっており、文章作成をメインとするにはやや苦しい。
Magic Keyboardを繋げばいいかとも思ったが、荷物が増えるだけで面倒だ。
ただ幸いにも我が家にはiPad Pro 12.9インチにApple Pencilが装着されている。
しかもそれは、現在ほぼ使用されていない。
iPadでは手書き文字を認識して活字にしてくれる「スクリブル」という機能がある。
Proの方で何度か試したことはあるのだが、なかなかの認識精度だし、書くスペースもどこに書いても良いなど、使い勝手は結構よかった。
なのでこれを活用しようと思った。
それはほぼ目論見通りだったのだが、一番の難点はiPad側にはなく「漢字が思い出せない」という私自身の問題であった。
そういうのも含めて、手書きへの回帰というのもありかなと思った次第。
まだ使い始めて数日なので、もう少し使い込んでレビューをしたいと思うが、現時点で思ったのは「無理に活字にしなくてもいいじゃない?」ということ。
もちろんブログ記事などを執筆するのなら活字にした方がいい。
だが小説などのアイディア出しをするという点でいえば、敢えて活字にしないで手書きでダラダラ書いていくというのも、意外と面白いなと。
私の悪い癖で「自分自身が小説のキャラや舞台の把握がキチンとできていないのに、書き進めてしまう」という傾向があるので、チラ裏程度の落書きでも書き残しておくというのは、結構重要なのかもと思った。
そしてアイディアと執筆はデバイスで分けるというのも、重要かもと感じた。
つまりiPad miniで書いた資料を見ながら、PCなどので小説を書き上げていくというスタイルだ。
そういう意味でもiPad miniはかなりいい選択肢だったと思っている。
というか、そう思いたいと強く願ってる(なにせ7万くらいしたので)。
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