F1 オーストリアGPでRed Bull RacingのM・フェルスタッペンが優勝! HONDA PUとしては13年ぶり
実は結構堅実な企業であるHONDA
前ページでも書きましたが、HONDAはこれまで3度の撤退を繰り返しています。
もしかしたら「勝てなくなると辞めるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実はこれこそがHONDAのしたたかな部分だと言えるんですよね。
まず第一期の撤退。
これは文中でも触れましたが「マスキー法」がきっかけになっています。
第二期はちょうどバブル崩壊、第三期はご存知リーマンショック前年になります。
一見、無謀にチャレンジを繰り返しているように見えるHONDAの経営ですが、実は結構堅実なんですよね。
他メーカーなんかだと、環境が変わってもモータースポーツへの投資はそのまま続け、結局本業にまで影響が出てしまうということもありますから。
その結果、自動車メーカーでは唯一と言っていい「他メーカーとの提携がない企業」にも関わらず、自主独立を保てているわけですからね。
もちろんモータースポーツファンとしては撤退の度にブランドイメージが毀損したり、ロイヤリティが低下したりと、よくない影響もあると言えばあるのですが、それも本業があってのものです。
ですので、HONDAの第四期が終わるときは再び世界的な経済危機か、もしくは本業が傾きかけないほどの環境の変化があったときだと思います。
HONDAが改善していくべき部分
HONDAがF1に参戦を続けていく過程で、ぜひとも改善して欲しいことが二つあります。
ひとつ目が「広報をもっと上手くやって欲しい」ことです。
もちろん現時点でF1広報の矢面に立っている田辺テクニカルディレクターや山本マネージングディレクターは一生懸命頑張っているとは思います。
ですが、少し正直すぎなんじゃないかな、とも感じています。
もしくは謙虚すぎ。
日本には「有限実行」という言葉がある通り「あまり大きなことを言うやつを嫌う」という風潮があります。
まぁこれは日本に限らず世界でも同じでしょうが、それにしてももう少しハッタリを効かせてもいいんじゃないかな、と思うこともしばしばあります。
これは特に第四期のマクラーレン時代のことなんですけど、あまりにも一方的に言われすぎなんですよね。
「GP2エンジン」なんてドライバーに言わせるのは、ある意味企業価値を毀損させる行為です。
HONDAがお金をもらってPUを供給していたのならば、チームやドライバーはある意味「お客様」ですからそれを受け入れないといけないかもしれません。
でも(あくまでも推測されていることですが)無償供与ならば、それは許されることではないはずです。
現にレッドブルとルノーがもめていたとき、レッドブルの批判に対してルノーははっきりとと反論をしていました。
海外では「沈黙は金」ではありません。
反論しないのは反論できないのだと受け取られます。
上手くいっているときはそれでもいいのかもしれませんが、悪いときにはきちんと反論をしなくてはいけません。
ですから、ディレクターとは別にきちんと広報のプロを雇って彼らに発言させるべきだった、と私は思います。
ふたつ目は上とも似ているのですが「もう少し上手くやれ」ということ。
これはあくまでも想像なのですが、HONDAは恐ろしいほどに実直なんだと思うんですよね。
現在供給しているレッドブル、トロ・ロッソ共に、多分駆け引きなしでやっているんだと思います。
別に権謀術数を駆使しろ、というわけではありません。
でも引き出し全部をさらけ出してしまうと「もうこれ以上はありません」という状態になってしまいますからね。
ギリギリの段階に追い詰められられたときに「実はまだ……」というものを持っていた方がいいともおもうんですよ。
特に海外では「自分たちの有利になるように場を整える」ことが当たり前で、レースなどはヨーロッパの文化ですから、彼らは東洋人であるHONDAの参戦を本気で歓迎しているわけではないわけです(大相撲に外国人力士がいるみたいな感覚)。
彼らの舞台で戦うには、あまり実直すぎてもなかなか難しいと思うんですよね。
まぁ、そこがHONDAらしいと言えばHONDAらしいのですが。
オランダGPについて
私も含めて、スタート時点でフェルスタッペンが7位(一時8位)まで転落した瞬間「終わった」と思ったわけですよね。
近年のF1においてはスタートこそが鍵であり、極端なことを言えば「1コーナーを見ればレース結果が分かる」言ってもいいくらいだったりします。
だから、あんな展開があるとは誰も予想できませんでした。
また先程も書いたように、ここ数戦はHONDAに対する風当たりも強くなりつつありました。
どちらかと言うと虫高速サーキットであるレッドブルリンクでは、苦戦が予想されていました。
でもレッドブルとしては本拠地ですから、なんとしても勝ちたい。
勝ちたいけれど、どうやら難しそう。
ですから、ある意味今回の結果は「出来過ぎ」なわけです。
「小説家のためのWebサイト」らしく小説に話を絡めてみますと、こんな小説を書いたら「そんなご都合主義があるか!」と怒られてしまうでしょう(笑)。
更に言えば、ここでメルセデスが勝てば(昨年からの通算で)11連勝になるところでした。
これはかつてマクラーレン・ホンダが達成した11連勝に並ぶ大記録でした。
それを阻止したのが、他ならぬHONDAだったわけです。
「どれだけご都合主義だよ!」
マックス・フェルスタッペンについて
最後に今回の主役のマックス・フェルスタッペンについて触れておきましょう。
と言っても彼自身の才能やエピソードの話ではありません。
それは彼が1997年生まれの、まだ21歳であるということです。
2018年まではコース上でのアグレッシブな走りや、稀に行為があったりしましたが(小突いたり)、特に今年に入ってからは、その言動はまるでベテランドライバーを見ているかのようです。
そしてこの記事で引用させてもらっている画像のように、表彰台でHONDAエンブレムを指さしてアピールしてくれるなど、気遣いなども完璧で「本当に21歳か?」と思うくらいです。
自分の21歳のころを思い出すと……いや止めておきましょう(笑)。
現時点でのF1最速のドライバーのひとりであり、今後もレースを面白くしてくれる逸材だと思います。
次戦以降の活躍にも期待したいところですね。










ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません