中国・九州地方で書籍、雑誌の新刊発売が現在よりも更に1日遅れに

2019年3月11日小説LABO創作者向けニュース

一昨日に掲載されていたニュースなのですが「新刊発売、中国九州で1日遅れ、物流危機で書店逆風」という記事が、ニュースサイトなどに掲載されていました(一部新聞などにも掲載)。

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原因は物流がパンク寸前!?

いつものように、絵のクオリティは勘弁してください

ソース元は共同通信で、各ニュースサイトに記事が掲載されていましたが、ざっと調べたところでは「日刊スポーツ」のウェブサイトが最も詳細まで記載していました。

どのくらいバックナンバーが保存されるのか分からないので、概要だけでも分かるように一部だけを引用してみます。

中国地方5県、九州7県で4月1日から、雑誌と書籍の新刊の店頭発売日が従来よりもさらに1日遅れることが9日、分かった。物流会社の人手不足やコスト上昇が要因。

(中略)

一方、アマゾンは首都圏の巨大倉庫に取次会社や出版社から直接納入した後、自社の物流網などで個人宅などに配達する。アマゾンは今回の決定で「お客さまには影響ない」と説明している。

日刊スポーツウェブサイト

記事では、現在九州地方で雑誌で2,3日、書籍で1,2日の、中国地方ではそれぞれ1,2日の遅延が、首都圏と比べてあると伝えています。

取次会社は当然関東にあり、そこからトラックなどの輸送手段を使って各地に送られているわけで、冷静に考えれば「首都圏と同日発売の方が不思議」とも言えます。

面白いなと思ったのは、引用部分にも書かれていますが「Amazonは影響ない」と言っているところ。

物流を圧迫しているのが、まさにAmazon(と他のネット通販サイト)なのですが。

でも、今現在でもAmazonで新刊を予約したときには、どのくらいの遅延があるんでしょうね?

ゲームとかだと、地方は「1日遅れ」とかもよく聞きますが、新刊ってあまり記憶にありません。

コンビニ24時間問題との共通点

ここからは完全に個人の意見ですが、書籍で「新刊発売日に買わなくちゃ!」と思うことは、滅多にないような気がします。

書籍を買うときは、書店に言って「今月の新刊コーナー」を見て、面白そうなのを買う、という感じなので。

強いて言えば、話題になりそうなのは「週刊少年ジャンプ」のような週間、月刊漫画雑誌とか、村上春樹氏の小説くらいでしょうか。

もちろん、個人的に大好きな作家さんがいる方にとっては「そんなことはない」という話でしょう。

そう言えば昔は書店に「新刊発売日の一覧表」が貼ってあったりしてましたが、あれは今でもあるのでしょうか?

一覧表自体はまだあるはずだし、今ではネットでも掲載されていますので、そう考えると昔より発売日に対する考え方はタイトになっているのかもしれません。

ただ一方で「しょうがないよなぁ」と思ったりもします。

これってある意味、ちょっと前に話題になった「コンビニは24時間開けるべきか」の話にも似ているような気がします。

利便性を考えれば、コンビニは24時間365日開けておくべきだし、雑誌は発売日に日本全国に届くべきでしょう。

そういうのを当たり前だと言う人や、もっと拡大させるべきだという人もいるとか聞いたことがあります。

しかし現実問題としてできることとできないことがあり、これまではできないことを何とかできるようにしてきたのですが、今の風潮は「できないことはできないでもいい」というようになってきているのではないでしょうか。

例えば「仕事で1時間で終わらない仕事を1時間でやれ、と言われて、やむを得ず残業する」とか「明らかに過剰なサービスを要求される」とか、社会には色々な無理が生じています。

確かに「できるだけやる」だけでは、物事は前進できないこともあります。

ただ、そこを「根性論でやる」とか「誰かの犠牲の上に成り立っている」というのは、明らかに間違いでしょう。

2時間かかる仕事を、どうしても1時間でやる必要があるときには、1時間でやれる方法を考えてやる必要があります。

「頑張ればなんとかなる」ではなく「1時間でやるには、どこを削ればいいのか? どこを機械化すればいいのか? 人を増やせばいいのか?」そういうふうに、論理的に考えることが努力であると言えます。

今回の書籍の話では、電子書籍化という道があるでしょう。

確かに電子書籍は「所有物」にならないので、例えばKindleで買ったものはAmazonが倒産したら読むことができなくなります。

そういう部分のリスクは確かにあるのですが、例えばAmazonが倒産するリスク(もしくはAmazonがKindleを廃止するリスク)があるのと同様に、自宅に置いてある書籍が読めなくなるリスク(破れる、汚れる、燃える)もあります。

また、書籍を買ったからと言って「それをもう一度読む機会はあるのか?」というのもあります。

私の場合だと、一部の書籍(参考書など)は何度か読み返すこともありますが、一般文芸の本などはほとんど読み返すことはありません(読み返したとしても、数カ月後にもう一度程度)。

まぁ、電書の話は個人での考え方があるとは思います。人によっては受け入れがたいという方もいるでしょう。

そういう人は「数日遅れでも紙で欲しい」と思うのではないでしょうか?

だったら「発売日に欲しい人は電書で、どうしても紙じゃなきゃヤダって人は数日遅れで買う」とすれば、解決できるかもしれません(ところが、最近では電書が紙と同日発売でないものもあると聞きます。それは解消すべきでしょう)。

私たちの生活は右肩上がりで便利になってきましたが、ここらで一度「できることとできないこと」の棚卸しをした方がいいのかもしれませんね。

人間が無理をしすぎないとできないことは「無理だよね」と言えるような社会と、人の頑張りだけに支えられている社会のどちらが幸せなのかを考えるべきでしょう。

もちろん、AIやロボティクスで解決できるものは、ドンドン解決していけば良いと思います。

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