Writoneの運営元「Lyact(リアクト)」代表のインタビュー記事が「3rd Factory」に掲載中

2018年12月31日小説LABOwritone,音声小説

音声小説サービスのWritoneを運営しているのはLyact(リアクト)という福岡にあるスタートアップ企業なのですが、その代表である古賀聖弥さんのインタビュー記事が、バンダイ系のウェブサイト「3rd Factory」さんに掲載されています。

元々、私がWritoneを知ったきっかけは「CAMPFIRE」というクラウドファンディングサイトでした。

そのときは直感的に「これは良いコンセプトだ」と思ったのですが、結局あんまり投資が集まらず、ものすごく正直に言うと「自分も良いとは思っている。だけど世間的にはもしかしたら需要は少ないのか?」と残念に思ったんですよね(大変失礼な話ですが)。

普通そんな感じだと諦めちゃうじゃないですか。情熱は無限でも資金は有限なので「しょうがないよね」となっちゃうじゃないですか。個人でやっているのならともかく、会社としてやっていくことを考えると、断念したって誰も責めたりできないじゃないですか。

でも、彼ら(代表の古賀さんもそうですが、他のメンバーさんも)が凄いのは、そこで諦めなかったところ。

物事には逃げてしまっても、見切りを付けてしまっても、撤退してしまっても良いことはたくさんあります。むしろその方が良いことの方がたくさんあるのかもしれません。

しかし個人的に大切だよな、と思うのが「自分がやりたいと思ったことは、どんなことがあっても諦めない」ということ。これって最大の才能だと思うんですよ(人生が狂うほどのことを除く)。言い換えれば資質と言っても良いかもしれません。

私たち創作をする人間も「書いた小説が読まれない」「描いたイラストが見てもらえない」「音声をあてたものが聞いてもらえない」ということはよくあることです。確率的なことで言えば、そういう方がむしろ当たり前とも言えそうです。

そういうとき「やっぱり向いてないのかな?」「自分には無理なのかな?」「もう止めようかな?」と凹んで諦めてしまうこともあるかと思います。私も小説を本格的に投稿し始めてまだ1年そこそこですが、もう5回はそんなことを思いました(笑)。メンタル弱いですからね。

インタビュー記事を見てみると、古賀さんは結構めちゃくちゃな人生を送られているようです(笑)。もちろん良い意味です。

でも冒頭に書いたように、Writoneを始めてから(恐らく私たちが知らない他の何度かの)苦難を乗り越えて、今は皆さんもご存知のようにSNSではWritone絡みの発言も増えてきましたし、毎日のように多くの小説や音声小説がアップロードされるようになってきました。

もちろんこれから企業として「収益を上げる」という最大の壁があることは間違いないと思うのですが、それでも彼らの頑張りを見ていると、投稿者としても勇気づけられますし、協力したいなという気持ちにもなってきます。

少し余談になりますが、IT業界はいわゆるGAFA(Google,Amazon,Facebook,Apple)が仕切っていると言われています。これに対する批判の記事もよく見かけますが、個人的には「それだったら、GAFAが提供している利便性を他の企業(主に国内企業)がやればよかったんじゃないかな」と思います。

Amazonはクリックひとつで便利に買い物ができますし、Googleのお陰で知りたいことはすぐに分かるようになりました。FaceBookでリアルのコミュニケーションは加速しましたし、iPhone、MacBook、iPadなどの登場でモバイルデバイスの環境は一新しました。

(もちろん弊害はあります。それはGAFAに限らずどんな所にもあります)

だから日本の企業は、この分野で対抗しようとしてもなかなか難しいのだと思います。私はWritoneのようなコンテンツ企業こそ日本的であるし、これからの主力になるのだと思っています。

これも何度か書いてきましたが、その中で「ひとつのコンテンツだけでは生きていけなくなる」のではないかと感じています。つまり「小説」というテキストコンテンツが、そのまま一次消費されなくなる、ということです。

「小説+音声」というのはAmazon系の「Audible」やオトバンクが運営する「audiobook.jp」など商用サービスが先行しているように思われます。その中で「小説家と声優のマッチング」という新しいサービスを展開しているWritoneには、今後ますます期待ができるのではないでしょうか。

【記事訂正】

記事投稿当初「Voicebook」と記載していましたが、登録商標にあたるとのご指摘を賜りました。

訂正しお詫びします。