「面白い」が分からなくなってきたので、改めて整理してみようと思った話
こんばんは、しろもじです。
思ったことや、まとまっていない話を備忘録的に綴っていく「小説投稿記 不定期版」。今回は「面白い話」についてです。
と言っても「面白い話とはこういうものです!」という話ではありません。そして、まとまった話でもありません。
逆に「面白い小説がどんなのか分からなくなってきた」という話です。
面白いって何だ?
カクヨムに『きみとぼくのダンジョン再建記』という小説を投稿しています。
散々言ってきましたが、この小説は書き始めの段階ではプロットはおろか、登場人物も主人公以外にはまったく決まっていませんでした。
元々、こんなに長く(現時点で約18万字)書く予定ではなくって、第1章12,3万字くらいでしめるつもりだったんですよね。
だから、あまり深く考えず「こんなのが面白いかなぁ」と勢いとノリだけで書き始めました。
確か筆が止まる(キーボードを打つ手が止まる)まで一気に書いて、その時が10話くらいだったと思います。
そこから先は「今まであやふやにしていたことも書かなくちゃ」と少し考えながら書くようになったんですよね。
他の投稿小説にしてもそうなのですが、書き始めは(少なくとも自分では)面白いと思って書いています。だけど、途中から急に「あれ、こんなはずじゃ」という展開になっていくんですよね。
『きみとぼくのダンジョン再建記』は、自分の分析では「説明が要らない4話までは勢いがあって」「ちょっとスピードが落ちてきたけど、10話くらいまではまだ目新しさが残っていた」と思っています。
しかし、そこから以降はスピードもなければ新しさもない。
書き始めのとき「この話は、セオリー無視でバッタンバッタン話を転がしていこう」と思っていたのにも関わらず、急に展開を考え出してしまった。
それが勢いを削いでしまったのではないか、と思ったんですよね。
で「それならいっそ、ダンジョン建設にフォーカスを戻してみようか」と思って改稿したのが「小説家になろう版」です。
ただ、これも結局ストーリー寄りになってしまった感はあります。カクヨム版よりは冗長なものがなくなったので、多少は良くなったかなとは思いますが、読み返してみるとやはり微妙。
そんなことを考えていると「面白い話ってなんだろう?」という、小説を書く人なら誰でも思うだろう疑問が湧いてきたんですよね。
よくある面白い話の作り方としては「三幕構成で物語を創る」「魅力あるキャラクタを登場させる」「主人公の葛藤を描く」なんていうのがあります。
それはそれである程度理解しているのですが、例えばそういう要件を全て満たしていれば面白いのかと言うと、それはまた違うような気がします。
あくまでも「過去の人気作を分析してみたら、そういう傾向がある」というものですよね。
それに本当に「こうすれば絶対に面白い話が書ける」という方法があるのであれば、コンテストで落選する作品は出てこなくなりますし、書籍化した後打ち切られる本も出てこなくなるわけです。作家さんにしたって、ずっと本を出し続けられるはず。
そう考えると、面白いとは相対的なものなのかな、とも思ったりします。
相対的というと「他作品と比べて」という意味合いがあると思いますが、時代的な観点もあるのかもしれません。
時代と言っても、10年とか20年スパンだけではなく、最近では目まぐるしく変化しているわけで、もっと短い期間、それこそ1年単位くらいで趣向の変化が出てきているのではないかと考えたりします。
例えば、Web小説であれば「異世界・チート・無双・ハーレム」ちょっと前から「ザマァ・追放」なんかがメインストリームですよね。
しかしそれらが永遠に受けるのかと言えば、そうではないとも思うんですよ。
なくなるかと言われれば、きっとなくなりはしない。
でも、次の「面白い」は別のものに変化していくんじゃないかなって。
まぁ、その辺の答えを私が持っているわけでもないので、それが何かは分かりません。知ってたら、人気作書けてますからね(笑)。
でも、そういうのを探したい、そういうのを書きたいという思いだけはあります。
だから「面白いって何?」には「今の書いている小説の面白さって何?」っていうのと「次の面白いって何?」という2つの疑問があります。
未来の話は別にしても、今書いているものについては「自分では分からない」というのが正直なところです。
書き溜めて後で見直す時間を取れば、ある程度それも分かるのかもしれませんが、リアルタイムで書いている場合にはなかなか客観視するのは難しいと私は思っています。
とりあえず完結させて、後で見直したときに答え合わせができるのではないかなぁと。
現に過去作品については、現時点で「ここがダメ。あそこもダメ」とダメ出しのオンパレードになっていますし(笑)。
でも、前にも書きましたが、過去作品を見直してダメ出しできるのって、悪いことだけじゃないとも思うんですよ。
それだけ自分が成長できている、目が肥えて来ている証拠とも言えますからね。
こんなことを深く考えなくても、ポンポン面白い話を書ける方は、本当に凄いと尊敬します。
ただ仕事でも何でもそうですが、挫折っていうのもひとつの有意義な経験とも言えますよね。
「小説が読まれないっ!」という悲しみも、逆に自分を成長させてくれる糧になるのではないか? そんなふうに思えます。ポジティブですよね(笑)。
今日はちょっととりとめのない話になってしまいましたが、今思っていることをツラツラと書いてみました。
できればもうちょっと考えがまとまって書ければ良いのですが。それは今後の課題ですね。
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