【レビュー】第2世代Echo Plus(第3世代Echo Dotとの比較)
先日の記事で書きましたが、Echoシリーズが2台まとめ買いセール(+AMU会員半額)をやっていたので、思わず購入してしまったEcho Plus×2。
「考えるなっ、感じるんだ!」という感じでクリックしてしまったので、数分後「何をやっているんだろう?」と受注メールを見ながら感じていたんですが、いざ届いてみたEcho Plusを使ってみて感想は変わりました。
これまで「第2世代Echo Dot」>「第3世代Echo Dot」と乗り継いできた私が初めて遭遇したDot外Echoの感想などを交えて、第2世代Echo Plusのレビューを簡単に行っていきたいと思います。
「でかいっ!」Echo Dotユーザからすると大きすぎる筐体
内容物はEcho Plus本体に電源ケーブル、そして取り扱い説明書が数通。
プラグはEcho Dot第3世代(2019年8月時点での現行)と同じく、MicroUSB端子などのない専用のものになっています。ただしEcho Dotが15Wなのに対して、こちらは30W。その分ちょっとだけ大きくなっています(幅は変わらず)。
Amazonさんから届いた箱を持ったとき「なんか重いな」と思っていたのである程度想定していたのですが、思っていたより大きな筐体でした。
形状的にはまさに「Echo Dotをそのまま4つ積み重ねた」という感じ。トップパネルなどは同じものが使われているのかな?
Echo PlusとEcho Dot、そして無印Echoなどの比較は以下の通りです。
スピーカーサイズ | 本体サイズ(mm) | 重量 | |
Echo Plus(第2世代) | 3.0インチウーファー 0.8インチツイーター | 148×99×99 | 780g |
Echo Dot(第3世代) | 1.6インチ | 43×99×99 | 300g |
Echo(第2世代) | 2.5インチウーファー 0.6インチツイーター | 148×88×88 | 821g |
Echo Spot | 1.4インチウーファー 0.8インチツイーター | 104×97×91 | 419g |
Echo Show | 2.0インチ×2 パッシブラジエーター付 | 246×174×107 | 1755g |
重量は2倍以上なんですね……そりゃ重いはずだ。サイズは先程言ったように直径は全く一緒。高さが約3.5倍ですね。無印Echoも次のバージョンで合わせてくるのかな……?
スピーカーは第2世代Echo Dot(日本で初めてのEcho Dot)が0.6インチだったことを考えると、第3世代Echo Dotが健闘している印象です。というかレビューでも書いたんですが、第3世代Echo Dotって結構音がいいんですよね(注:普段からそれほどスピーカーにうるさくない人の意見です)。
第2世代Echo DotのときはSONYのBTスピーカーに繋いだりしていたのですが、最早それすら要らないというくらい。
なので正直「Plusになったらどんな音なんだろう……」とドキドキしていました。
音質は……あれ?
設定などのことは後回しにして、まずはEcho Dotユーザが初Echo Plusの音をどう感じたかを書いていきます。
繋いで早速「音楽をかけて!」と流れてきた音楽を聴いたとき思ったのが「あれ? あれれ?」というもの。
なんか……Dotとそんなに変わらなくない?
もの凄い音を期待していただけに、なんとも肩透かしを食らったかのようです。
上でも補足したのですが、私はスピーカーについてそれほどアレコレいう人間ではありません。流石に第2世代Echo Dotの音は最近では「ちょっと……な」と思うようになってきましたが、それでもそれだけが置いてある部屋での再生時には「まぁこれはこれでアリか」といってしまうような人です。
ですので「高音の伸びが……」とか「クリアな……」とかみたいに分かったようなことを書くことはできません(すみません)。
敢えていうならEcho Dotを第2世代から第3世代に変えたときの驚きが「1→2」だとすると、今回は「2→2.5」という感じ。
もちろん音はいいです。これは否定できない。「第3世代Echo Dotと比べても明らかにいい。でもいうほどか?」というのが率直な感想です。
そこで「何がそう思わせているんだろうか?」と色々試してみました。
結論からいうと
- 音量の問題
- いわゆる重低音の問題
であると、素人ながらに思った次第です。
ひとつ目の音量の問題は「小さい音でかけていると、それほど違いが分からない」ということです。
私は部屋の中に限らず、音楽はそれほど大きな音で聴かない派なんですよね。小説を書いたり読んだりするときはあまり大きな音だと邪魔になりますし、外でイヤホンを使って聴くときも環境音をシャットダウンしたくないと思っています(単純に危ないので)。
なのでEchoで音楽を再生するときも小さな音量(Alexa Appで音量10〜15%くらい)で聴いているんですよね。そこで音量を少し上げてみると音の良さが分かるようになってきました。
これは収録されている音のうち、元々小さくなっていた音がどう聴こえるのかの違いなのかなぁと感じました。Echo Dotではそれらは混ざってしまい聴きにくくなってしまうのですが、Echo Plusではキチンと聴こえている気がします。
ふたつ目の重低音とは先に書いたSONYのXB-20というBTスピーカーと比較してしまったことが原因かもしれません。XB-20ではEXTRA BASSという重低音を強調するモードがあるんですよね。
いわゆる「ズンドコ」する音です。
私のような素人目……もとい素人耳にしてみれば「ズンドコ」は分かりやすい「いい音」なんですよね。
ところがEcho Plusではどちらかといえばフラットな音です。
そこが「あれ?」の原因ではないかなぁ、と思っています。
誤解のないように再度書いておきますが、Echo Plusの音が悪いといっているわけではありません。むしろ第3世代Echo Dotの音が頑張っていると捉えるべきではないでしょうか。
例えば6畳以上の部屋で音楽を聴くのであればEcho Plusの方がいいかもしれません。またある程度音量をあげられる環境であれば、やはりEcho Plusの方がおすすめできます。
でもベッドサイドに置いて寝る前に静かに音楽をかけたいという用途や、あまり大きな音を響かせられない場合(もしくは私のように大きな音で再生させたくない場合)にはEcho Dotでも十分かも。
現時点では2台のEcho Plusをステレオ再生させるのを色々テスト中なんですけど(これは後日記事にします)それが終わったら「ベッドサイドテーブルにEcho Dot。部屋の反対側にあるTVの周辺にEcho Plusを2台設置」というふうにしようかな、と思っています。
「アレクサ!」ウェイクワードなどの音声認識はDotと比べると?
Echoユーザにとって気になるのは「Alexaの音声認識精度」ではないんでしょうか? もちろんAlexaがどう答えるのか、などはクラウドサーバの問題なのでデバイス間での差はありません。
問題は「アレクサ!」と呼びかけたときの反応のよさですよね。
第3世代Echo Dotもまずまずの反応の良さを示していましたが、それでも環境によっては上手くいかないことも多かったり。
で、Echo Plusの音声認識の精度はというと、結論からいえば「少しよくなったかな?」という感じです。
それは恐らく天板についているマイク穴の数によるものかもしれません。
Echo Dotが4つなのに対し、Echo Plusは7つの穴が空いています。穴の数=マイクの数ではないと思いますが、穴が多いほど音を拾えやすくなるのも確かなのではないでしょうか。
マイクの数については色々調べてみたんですが、どこもはっきりとは書いていないんですよね。唯一無印Echoの技術仕様のイラストに「7つのマイク」という記述があったのみでした。
他のガジェット系のサイトでも「第2世代Echo Dotは7つ、第3世代Echo Dotは4つに減ったが認識は上がっている」という記述があったので、それを信じるなら第2世代Echo Dotに近い現行無印Echoも7つが正しいのかもしれません。
で「第2世代Echo Plusも4つに減っているけど認識は上がっているよ」という感じでしょうか?
Amazonさんはときどきこういう「情報を省く」ことがあるのが少し困りものです。
でもまぁ、先程書いたように「そこそこ小さい声でも認識される」という感じでよい精度だとは思います。でも第3世代Echo Dotでも同じくらいいいんですよね。
この辺りもスピーカー性能と同じく「Echo Dotが頑張っている」といえるのかもしれません。
Alexa Appでの設定
通常、Echoシリーズを注文するとアカウント設定されたものが送られてくるので、特に設定は必要ありません。
Echoを電源に繋ぐと数分ほどのセッティング時間の後、すぐに使えるようになります。
普通にEchoを設置するとWi-Fiの情報(接続先とパスワード)もAmazonに保存されるようになっています。
なのでEchoシリーズに限らず他のAmazonデバイスを買ったときでも、自動的にWi-Fiに接続されすぐに使えるようになります。
別のWi-Fiに接続したい場合には、EchoシリーズであればAlexa Appの下部メニュー「デバイス」からデバイスを選び「Wi-Fiネットワーク」にある「変更」をタップすることで行えます。
全てのWi-Fi情報を保存したくない場合には、ブラウザでAmazonのサイトに行き「アカウントサービス」から「コンテンツと端末の管理」の中にある「設定」をクリックし「Wi-Fiパスワードが保存されました」をクリックすると全てのデバイスのWi-Fiパスワードを削除したり、自動的に保存することを中止したりすることができます。
Echo Plusのデバイス自体は電源を入れる前からAlexa Appの中に入っています。Alexa Appで「デバイス」をタップし「○○さんのEcho Plus」を選ぶことで設定画面に行くことができます。
ただしEcho Plusの場合Dotと違う点がひとつあります。
それが以下の画面です。
デバイスを選ぶとこのように表示され、いつものデバイスの設定画面が表示されないんですよね。そのときは右上にある歯車アイコンをタップすると、デバイスの設定画面に行くことができます。
ちなみに最初の画面はEcho Plus特有の温度表示なんですよね。30分くらいすると温度が表示されるようになります(この状態になっても設定画面に行くには歯車アイコンから、です)。
こんなに冷やしているつもりはないんですが……。家に温度計がないので何とも言えないんですけど、何となく少し低めに出ているような気がします(このときの体感温度は27度くらい)。
まとめ
音に関しては記事内で書いた通りです。でもステレオ再生にすると、ちょっと評価が変わるんですよね(それはできるだけ早くに記事するようがんばります)。
ただ音の話は非常に難しい話なので(と個人的には思っているので)あくまでも一個人の感想だと思っておいて下さい。
現時点での個人的な感想では
- Echoを初めて買う方であれば、Echo Plusはおすすめ
- Echo Dotや無印Echoを持っている方であれば、敢えて買い増しするほどではないかも
- 第3世代Dotの音が頑張りすぎ
- ただしDotに比べれば音がいいのは確かなので、損するわけではないとも思う
という感じです。
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