iPadOS13.4登場! ライブ変換機能搭載で文章作成能力は大幅に向上
本日からiPad用OSの新しいバージョン「iPadOS 13.4」が配信されています(もちろんiPhone用のiOS13.4も同時配信)。
細かな箇所は公式サイトをご覧頂くとして、当ページではテキスト入力に関連した新しい機能「ライブ変換」をメインに解説していきたいと思います。
想像以上に賢いぞ! iPadOS用のライブ変換
ライブ変換とはMacではお馴染みの変換機能で、通常の日本語入力では「キータイプ→スペースキーで変換→エンターで確定」という流れが必要ですが、ライブ変換ではスペースキーでの変換が不要になります。
入力していくと適時変換されていき、入力した文章が長くなればなるほど変換精度が高くなっていきます。
… …と聞くと素晴らしいように聞こえるかもしれませんが、実はMacのライブ変換って使ってないんですよね。どうしてかと言うとズバリ「精度が高くないから」です!
小説文章、特にファンタジー系の文章を書くときなどは、ある程度の学習が必要だろうとは思うんですけど、このようなブログ文章であってもなんとなく変換が変だったりするんですよ。
だからMacではそもそもライブ変換ではなく、Google日本語入力を使っていました。
で「iPadOSでも使いにくいんだろうな」と思っていたのですが、これが期待を大きく裏切って使いやすい!
実はこの文章もiPadを使ってライブ変換で打ち込んでいるのですが、ここまでほとんどおかしな変換は出てきていません。
漢字なのか平仮名なのか? という部分で若干「そっちじゃない」と言うのは見受けられますが、基本的にはほぼノーストレスで入力していけています。
ちなみにライブ変換はOSアップデート後にはデフォルトでオンになっていますが、設定で変更することも可能です。
設定Appの「一般」>「キーボード」>「ハードウェアキーボード」へ進みます(ハードウェアキーボードは物理キーボードを接続していないと表示されません)。
「ローマ字とかな」にある「ライブ変換」で切り替えが可能。
その下にある「修飾キー」ではハードウェアキーボードの特定のキーの置き換えもできるようになりました。
ちなみにライブ変換はオフライン(機内モード)でも利用可能だったので、通信ができない場所でも安心して使うことができそうです。
トラックパッド対応の恩恵はマウスでも
もう一つの、というよりは場合によってはこちらの方がメインに扱われているようですけど、iPadOS 13.4からはトラックパッドに対応しています。
これはもちろん5月に発売予定のiPad Pro用Magic Keyboardのためのアップデートなのですが、マウスでも結構便利になっているんですよね。
以前、iPadOS誕生時にマウス対応となりましたが、あくまでもタッチ操作を疑似的にマウスで行うという形だったので、いまいち使いにくかったんですよね。
でも今回のアップデートではカーソル自体が変化しています。上のAppleのサイトを見てもらえると分かるのですけど、カーソルが場所に合わせて変わっていくんですよ。
中でも凄いなと思ったのが、文章にマウスカーソルを合わせると、従来の丸から縦棒に変化することで、文章の選択が前より簡単にできるようになったことです。
こちらも設定Appからいじれるようになっていて「設定App」>「トラックパッドとマウス」に設定項目があります。
「副ボタンのクリック」では上の画像のように右を選んでおくと、マウスの右クリックでコピーなどのメニューを呼び出すことが可能になっています。これすごく便利!
iPadという端末を考えると、最終的にはトラックパッドでの運用がいいんでしょうね。それもMagic Keyboardのような一体型だと完璧っぽい。でも3万オーバーは流石になぁ……。
共有機能も強化!
文章作成とは直接は関係ないのですが、iCloud上のファイルやフォルダを他のユーザと気軽に共有することが可能になっています。
やり方は簡単で、ファイルAppで共有したいファイルを選んで長押しし、メニューから「共有」をタップ。
「人を追加」をタップ。
後は共有するための方法を選ぶだけ。
「共有オプション」では共有の権限指定なども可能。
一時的にファイルを受け渡すだけならAirDropの方が簡単ですけど、遠隔地だったり何度もやり取りをする場合などはこちらの方が良いかもしれません。
まとめ
今回のアップデートではキーボード、トラックパッド(マウス)周りが強化されました。
余談ですが写真Appもキーボードショートカットが増えています。
「文字を打てるだけのキーボード」から「機能を便利に使うキーボード」へと変化していっている辺りにAppleがiPadに注力しているのが見えてきますね。
Macよりもシェアが高いiOS(iPadOS)の分野から切り崩していくというのは、当たり前といえば当たり前なのでしょうけど。
ユーザとしては「いよいよ本格的にiPadがモバイル端末として使えるようになってきた」という気がしています。これまではどこかを我慢して……という感じでしたが、文章作成に限ってはほぼMac並みに使えるようになってきたのではないでしょうか。
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