とにかく書いてみよう【はじめての小説執筆01】
こんばんは、しろもじです。
本連載は「小説なんか書いたことがない。でも書いてみたい」という方に向けたものになります。
「書いてみたいんだけど、どうしたら良いのかさっぱり分からない」という方へ「こうやってみてはどうでしょう」という感じの記事ですね。
そう言うわけですので、難しい「執筆論」みたいな話にはなりません。
あくまでも「1作書き上げるようになれる」ようにはどうしたらいいのか? という話です。
第1回目は「とにかく書いてみよう」。
とにかく書いてみよう
「小説を書いてみたいっ!」
そう思ったとき、まずは何をするでしょうか?
『小説の書き方』みたいな本を買ってきて勉強する?
もしくは、ネットで「小説 書き方」をググったり?
「たくさん本を読まなきゃ」と思って、本を買ってきたり、ネット小説を読みまくる?
「テーマは大事」と思って、色々紙に書き出してみたり。
「キャラクターも重要」と細かく設定集をつくってみたり。
まぁ、考えれば考えるほど、やることは多くありそうで、書く前に疲れちゃいそうですよね。
もちろん、上に書いたようなことは大切なことです。
キチンとした良いものを創ろうと思ったら、小説に限らず、何かしらの努力は必要です。
でも、例えば「プロサッカー選手になりたい!」という子供に、一番最初に「ルールを覚えよう」と本を読ませるでしょうか?
「じゃ、ちょっとボールに触ってみようか」と、気軽にパス練習から始めたりするのではないかと思います。
小説だって同じことだと思います。
まずは四の五の言わずに書いてみる。
キャラクターの性格なんて、ぼんやり持っていれば良いんです。
ストーリーを練り込まなくても良いんです。
プロット? まだ必要ありません。
「小説を書きたい!」と思ったあなたには「何か書きたいシーン」のようなものがあるはずです。
「こういう小説を書きたい」というぼんやりとしたイメージがあるはずです。
それを書きましょう。
思いつくまま、気の向くまま書いてみましょう。
「もう書けない!」というところまで、一気に書きましょう。
楽しかったですか?
夢中で書けましたか?
私は、そういう想いが、小説を書くのには一番大切だと思っています。
形(キャラ設定、プロット、文法など)から入ると、苦痛の方が先にきて「なんだか小説を書くのが辛い」と思ってしまうことがあります。
小説を書くのは、本来とても楽しいことのはずです。
少なくとも「小説を書きたい」と一度でも思った人にとっては、間違いなくそうだと思います。
だから、始めはあまり深く考えず「とにかく書く」というのが大切だと思います。
そして「もう書けない」となったということは、どこかに問題があったはずです。
もう一度読み返してみて、それを探してみましょう。
いくつも探す必要はありません。
1つで大丈夫です。
「キャラクターの性格がコロコロ変わりすぎて、どういうキャラなのか分からなくなった」
「ストーリーの先が思いつかなくなった」
「淡々と話が進み、盛り上がりがない」
1つ見つけたら、それを元に新しい小説を書きましょう。
今書いた小説を直しても良いのですが、個人的には新しい話を書き始める方をおすすめします。
と言うのも、一度書いた小説を、もう一度書き直すというのは、思っている以上にモチベーションの上がらないものだからです。
「そんなことないよ」と思われる方は、書き直しでもOKだと思います。
2つ目の小説を書いたら、また見直します。
「やっぱりキャラがブレるなぁ」という方は「キャラ設定」を決める方法が良いことが分かります。できるだけ細部まで細かく決めてみましょう。
「ストーリーの先がどうしても思いつかない」という方は、プロットを練ってみてはいかがでしょうか? プロットの創り方は次回にやるつもりですが、そこまで難しく考える必要はありません。
簡単に「あらすじ」を「時系列」で並べるだけでもOKです。
全体を見てみれば、先が見えてくることもありますし、逆に先を伸ばすために、それ以前を書き換える必要があることに気づくかもしれません。
3作目ほど書いてみると、だいたい自分のスタイルのようなものが出てくるはずです。
そこで初めて、小説を書く前にキャラ設定集を創ったり、プロットを練ってみたりしてみれば良いわけです。
まとめ
「処女作」とは「初めて書いた小説」という意味合いで使われますが、場合によっては「初めて公表した」という言い方もできます。
「処女作だから」と気負わないで、まずは書いてみる。
冒頭からでなくても構いません。
書きたいシーンを書いて、前後に伸ばしてもいいでしょう。
キャラクタ名だけは、個人的には決めておいた方が良いと思いますが、AやBでも構わないかもしれません。
小説の創り方には、人それぞれ色々な方法があります。
解説本の中には「小説の書き方」を伝授してくれているものもありますが、それはその方の書き方です。
参考にするのは良いですが、テンプレートにしてしまうと「小説を書くのが楽しくなくなる」ということになる可能性もあります。
この「はじめての執筆」も同様です。
「やっぱり、ちゃんと設定してから書いた方が楽しい」というのであれば、そうすべきだと思います。あくまでも提案ですからね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
それでは、また、次回。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません