初めて小説を投稿しようしたとき「ちょっと不安だな」と思った方へ
携帯小説の時代から、2004年に「小説家になろう」が登場し、その後さまざまなネット上の小説投稿サイトが生まれてきました。
小説投稿サイトの登場により、作者は以前よりもより簡単に自分の小説を発表できるようになり、また読者との距離が一気に縮まることにより、以前よりもよりダイレクトに反応を知ることができるようになったと言って良いでしょう。
そういう中で「自分も小説を書いて投稿したい!」と思っている方も、増えてきているのではないでしょうか?
しかし、いざ投稿しようとしたとき「ちょっと不安だな」と思う方もいるかもしれません。
本記事はそのような方に向けた「ぽーんと背中を押す」ものになります。
「えっ? 別に不安だなんて思ったことないけど?」という方は、特にご覧になる必要はないかと思います。
まず不安の原因を探ろう
初めて小説を書き上げる。
小説投稿サイトにログインして、編集画面にそれをコピペする。
タイトルなどを入力しながら、ふと不安に駆られる。
「これ、本当に公開して良いのだろうか?」
こんなことはありませんか?
私は、初めてカクヨムに投稿したとき、そして今でも新しい小説を投稿するときには、そんな不安に駆られます。小心者です(笑)。
でも、どうしてそんな不安を覚えてしまうのでしょうか?
色々なことがあるかと思いますけれど、大きく分けると
- 「読まれないかもしれない」
- 「酷評されるかもしれない」
という2つじゃないかな、と思います。
要は「自分が一生懸命書いた小説が否定されるかもしれない」という恐怖。
怖いですよね。
何時間も、何日もかけて書いた小説が誰にも読まれない。
自信をもって投稿した小説の評価が上がらない。
まるで自分が否定されたように感じるかもしれません。
そんなことなら、誰にも見せずにそっとストレージに保管しておいた方が良い?
そんなわけありません。
小説を完成させるには、さまざまな工程がありますが、最後にひとつだけ外せないもの
「公開する」
というものがあります。
人によっては「そんなことないだろ」と思われる方もいるかもしれません。
でも、私は「なんらかの形で、公開しないと小説は完結しない」と思っています。
公開とは、ネット上などにアップするだけではなく、公募に出すという形も含みます。
いずれにしても、人に見せるという行為をもって、小説は完結するのだと、私は思います。
でもそうなると、上に挙げた2つの不安が脳裏を過りますよね。
解決策を考えてみましょう。
「読まれないかもしれない」
「小説を投稿しても、誰も読んでくれないかもしれない」
「PVが伸びないかもしれない」
うー、考えただけでも怖いですよね(笑)。
でも、ちょっと待ってください。
PVが伸びないというのは、そもそも「読まれてない」ということです。
そこに小説自体の評価との相関関係はありません。
強いて言えば「タイトルやキャッチ、表紙などのアイキャッチ」が関係しているくらいでしょう。
ぱっと見て「面白そう」と思ってクリックするかしないか。
その差だけです。
小説の面白さとは、何ら関係ありません。
また「1話のPVはそこそこあるのに、2話以降が全然」ということもあるでしょう。
「ほら、やっぱり面白くないんだ」と肩を落としてしまいそうになります。
でも、考えてみて下さい。
あなたは本屋さんなどで立ち読みした本を全て買っていますか?
ネットで小説を読む際にも、全ての小説を完結まで追っていますか?
アニメ、テレビなどもそうです。
「初めて観たものを最後までキチンと観ていますか?」
そうではないはずです。
最後まで全て追って、何度も見返したりする作品は、ほんの数%くらいでは?
そのとき止めた理由はなんでしたか?
面白くなかったから?
それだけではないと思います。
「時間がなかった」
「他のことをしてて忘れてしまっていた」
「他の作品を先に読んでしまい、そのままになってしまった」
「読んでいるうちにインスピレーションが湧いて、自分の小説を書き始めた」
色々ありますよね。
人が本当に夢中になれるほど「ピンポイントで刺さる作品」というのは、実に少ないものだと思います。
アニメだって、世間的に「面白いっ!」と言われているものでも、夢中になって円盤買ったり、グッズ集めたりするものって、そうそうないですよね。
そんなものです。
例えば1話から始まって30話まである小説の場合。
最終的に1/◯になるのは仕方のないことです。
試しにカクヨムなんかで「公式連載」の小説のPVを覗いてみると良いでしょう。
1話PV≒最終話PVなんて小説は、ほとんどないはずです。
良くて1/5くらい、だいたい1/10、悪いともっと低いことだってあります。
私の小説なんて……うっ……。
「酷評されるかもしれない」
「でも、PVはともかく、レビューとかで酷評されるかもしれないし」
という心配はあるでしょうか?
まぁ、普通にやっていれば、そういうことはほとんどない! と言って良いかと思います。
私はネット歴だけはそこそこ長く(歳がバレる!)、それなりにブログなどで色々発信してきましたが、そういうことは滅多にありません。
これは自慢ではないんですよね。
ネットに限らず「人が集まると、一定の確率で否定する人が出てくる」のは、リアル社会でもよくあることです。
特に「人気者」になればなるほど「アンチ」は増えます。
それでも万が一、そういう批評を受けたときは、以下の記事をおすすめします。
まー、否定的な意見だって、反応のひとつですからね。
いずれにしても、それは小説の評価
最後にひとつだけ。
ネットに小説を投稿する際、ほとんどの方が匿名で投稿すると思います。
ペンネーム、ハンドルネーム、などですね。
だから、というわけではありませんけど、どうせ匿名です。
どこの誰とも分からないわけです。
それにもうひとつ。
どのような反応があったとしても、それはあくまでも「小説への評価」です。
あなたへの評価ではありません。
あなた自身の全てが否定されたわけでも、酷評されているわけでもないのです。
言ってみれば「君の着ているシャツ、なんか変だよね」と言われている程度です(ちょっと違うかもしれませんけど、気持ち的にはそのくらいで良いという意味です)。
気にすることなどありません。
今の作品が評価されなくても、読まれなくても、次の作品が読まれる可能性までないわけではないじゃないですか。
逆に言えば、今ヒット作を書いている作家さんだって、次の作品が評価されるという保証はありません。
だから、そこまで気に病むことはないのです。
まとめ
とは言うものの、書いた小説を初めて投稿するときは、どうしてもドキドキしてしまいます。
それはそういうものだと思います。
ドキドキしたり、怖かったりすることを否定しなくても良いと思います。
自然な反応なんですから。
その上で、この記事に書いていることを思い出して「ま、いっか」と思って「投稿ボタン」を押していだければと思います(笑)。
今日も長々と書いてしまいました。
最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございます!
それでは、また、明日。
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