自分の小説へ、批判的なコメントがあった時
こんばんは、しろもじです。
小説に限らず、創作をしていると色々な反応がありますよね。
ネットに投稿するものでしたら、コメントだったり、ツイッターの返信だったりで、そういうものがあなたの元へとやってきます。
「面白かったよ!」
「気に入りました」
「続きが読みたいです」
という好意的なコメントが多いかと思いますが、中には批判的なものもあったりします。
そんな時、あなたの「創作欲」がなくなってしまうほど、傷ついてしまうこともあるかもしれません。
本記事は、そんな時に読んで欲しいと思って書きました。
幾つかの見出しで別れていますが、順番にするというものではありません。
中には「自分にはできないもの」というのもあるでしょう。
でも、人の考え方はそれぞれなので、敢えて一つの見方にこだわらず色々書いてみました。
その中から、あなたが「なるほど」と思うものがあれば、参考にしていただければ幸いです。
批判的なコメントをポジティブに考えてみる
批判的なコメントと一括りにしても「本当にあなたを誹謗中傷しているもの」から「あなたのために忠告をしているもの」までありますよね。
その区別はちょっと難しいですが「事実に基づいていない=誹謗中傷」「事実に基いている=親切心からの辛辣なコメント」と考えましょう。
誹謗中傷は論外ですが、困っちゃうのが「親切心からの辛辣なコメント」です。
相手は「ちょっと忠告しておいてやろう」と親切で言ってくれているわけですが、あなたの心にはグサッと刺さってしまうので、傷ついてしまいます。
そんな時は「どうして、この人はこんなことを書くんだろう?」と冷静に分析してみるのはどうでしょう?
その結果「あぁ、なるほど。私のことを成長させようと思って、敢えて書いてくれてるのね」と、もしあなたが思えるのならば、その時は素直に「ありがとうね」と言えば良いだけです。
もしどうしてもポジティブになれず「あぁ、これは根拠のないことを言ってるな」と思ったら、その時は別の方法で処理しましょう。
他人のことだと思う
「作品を書く時は作家」「投稿する時、コメントを読む時は編集者」と思い込むのはどうでしょう?
「しろもじ、お前の小説読んだけど、盛り上がりもないしダラダラと書かれてて、こんなに面白くない小説もなかなかないぞ」
と書かれた場合
「ご意見ありがとうございます。うちのしろもじに、よ〜く言っておきますね^^」
と思いながら読むとかね。
全てを自分ごとと思うと、ダメージが直に入りますが「うちの作家がすみませ〜ん」って感じで読めば、多少はマシかもしれません。
ただ、この方法は性格や年齢を選ぶかと思います。
「あなたの意見ですよね」
匿名掲示板「2ch」の創設者、西村氏がTVで言っていた有名なコメントですね。
私は西村氏のファンではありませんが、このコメントは実に素晴らしいと思います。
「議論を重ねる」という目的の中で使われたことが、残念なところですが「批判をかわす」という目的では、非常に秀逸な考え方です。
「なるほど、分かりました。でも、それはあなたの意見ですよね」
あなたの意見ですから、私の意見でもないし、他の人がみんなそう思っているわけでもない。
ま、世の中の意見なんて、身も蓋もないことを言ってしまうと、本当にそういうことだと思います。
あなたが「自分の小説おもしれー!」と思っている時。ある人が「おもろくないよ」と言っても、別の人は「いや、おもろいじゃん」って言うかもしれません。
1000人中999人が「おもろくない」って言っても、1人が「おもろい」って言えば、それは999人に対しては「あなたの意見ですよね」ということになります。
コンテストなんかだと「多数決」で結果が決まるので、つい999人も反対意見があったら「その作品はおもろくない!」という判決を下されたような感覚になるのです。
超有名作家にだってアンチはいるんです。
ただ、これは心に思っても反論で書いちゃ駄目ですよ(笑)。
収集付かなくなりますからね。
あくまでも心のなかで「あなたの意見ですよね」と思う程度にしておきましょう。
批判があるのは、あなたの実力が付いた証
上で「有名作家だってアンチはいる」って書きましたが、有名作家になればなるほど、アンチは増えるわけです。
それは「人の目にさらされる機会が増えるから」です。
小説で言えば「たくさんの人に読んで貰えるようになった」ということですね。
たくさん読んで貰えるようになったということは、あなたに実力が付いてきた証です。
大してPVのない、私などの底辺作家には、批判すら集まりません。
羨ましいなぁ。
批判的なコメントがあったら「そうか。私も遂にそこまできたか」と思いましょう。
己を知る
批判を真正面から受け止めてしまう人の多くは「とても真面目な性格の人」だと言えます。
とても真面目で「人の意見は良く聞かないといけない」と教えられて育ってきたので、つい真面目に受け止めてしまうんですよね。
そして「自分は駄目なんだ」と落ち込んでしまいます。
世の中には、本当にいい加減な人間って、掃いて捨てる程います。
全然他人の意見など聞かない人間。
「あー、はいはい」程度にしか思わない人間。
何度言っても、同じミスを繰り返す人間。
仕事をしている中で一番強烈だったのが、ミスをしたので注意したら「それ、俺が反省しても、なんにもならないよね?」と言い出した人がいました。
こういうメンタルだと、批判的なコメントもキレイに受け流すことができます。
でも、人間的にはどうかな、と思いますけどね(笑)。
そこで、あなたが「なるほど、そういう考え方をしなくちゃいけないんだ」と思う必要はありません。
真面目な人は、つい「私もそうならなくちゃ」と思いがちですが、人間の性格なんてそうそう変わりませんよ。
上に書いた「他人の意見を聞かない人間」が「意見をよく聞く人間」になかなかなれないのと同じです。
だから「自分はそういう人間なんだ」と理解することが大切ですよね。
「真面目で、つい人の意見を真正面から捉えちゃう」
と思っていれば、多少は冷静になれることもあるでしょう。
返信テンプレートを書く
「それでもやっぱり傷ついちゃう」
そういう場合もあります。というか、ほとんどの場合そうだと思います。
一番の対処療法は「逃げる」ことです。もしくは「触らない」。
「これは批判的なコメントだ」と感じたら、もうそこで読むのを止めましょう。
「逃げちゃ駄目だ」
シンジ君ではありませんが、世の中には「逃げちゃ駄目」という言葉が上手く伝わってない気がします。
「逃げちゃ駄目」なのは、社会的に生活していく上で、最も基本的な責任からであって、自分が嫌な思いをすることからではないのです。
人間は一人では生きていけませんから、社会を作って生活しています。
その中で日本では「教育」「勤労」「納税」の3つの義務が憲法で定められています。
もちろん、それ以外でも「社会人」や「学生」としての義務はありますよね。
でも「逃げちゃ駄目」なのは、そういうことから逃げちゃ駄目ってことなんです。
自分が嫌な思いをすること、好きでやっていることを批判されること、言われもない誹謗中傷を受けること。
これらからは全力ダッシュで逃げてOKです。
見た瞬間、即撤退です。
で、メモ帳なんかに返信テンプレートを作っておいて、それを貼って返信しておけば良いのです。
「ご意見ありがとうございます。今後の作品の参考にさせて頂きます」
こんなので充分でしょう。
どんなコメントにも対応できますね。
読まずに返信だってできちゃいます。超優秀。
まとめ
私もかつて仕事上で「自分が悪いわけではないのに、なぜか火の粉が掛かってきて、強烈な個人攻撃を受けた」経験があります。
凹みましたねぇ。
私は駄目人間だ。
生きている価値すらない。
もう死のうかな、とも思いました。
でも、人間って本当に悲しい生き物なんですけど「時間が経つと、記憶が薄れちゃう」ものなんですよね。
今では、もう笑い話になってしまっています。
批判をモロに受けちゃう人は、共感性の強い人なんですよね。
「相手の気持ちを察する」ってことですね。
普通に生きている場合、共感性というのはとても大切なものです。
「他人の立場になって考えられる」人間っていうのは、素晴らしい人だと思いませんか?
だから、それを捨てる必要はないんですよね。
もったいないですよ。
だから、私の一番のおすすめは「即撤退」です。
逃げちゃえ! 戦うな! 正面から受け止めるな!
歳を取ると、不思議な事にこれが上手く出来るようになるんですけど(笑)、若い時はなかなか難しいかもれません。
でも、社会人として生きていく上でも、とても大切なことなんですよ。
まぁ、そんなことに付き合う暇があったら、今の小説の続きを書くか、次の小説の構想を練るか、もしくは私のブログを読みましょう(笑)。
今日も最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました!
では、またあした〜。
ディスカッション
コメント一覧
しろもじさんの記事をたくさん読んで「小説書いてみようかなあ。誰にも迷惑かけないしお金かからない趣味だし」とか思ってしまいましたw
そういう面で、しろもじさんは人を前向きにしてくださる文章が書けているんじゃないかなと思いましたよ!
VR読みましたが、私は好きです。
あれがフィクションじゃありませんように…
みゅこさん、こんにちは!
おぉ、思ってしまいましたか!?
そうなんですよ。小説(創作)は実にコスパの良い趣味なんです。
最悪、紙とペン、できればPCがあれば誰でもできますからね。
加えて言えば「誰の迷惑にもならないどころか、もしかしたら自分の書いた文章で幸せになってくれる人がいるかもしれない」という特典付きでもあります。
これはもう、みゅこさんもやるしかないですね!(笑)
VR、お読み頂きありがとうございます。
ちょっとオチ優先で暗い話になってしまいましたが、気に入って頂けたのなら幸いです。
気持ちが楽になりました。ありがとうございました。
>批判をモロに受けちゃう人は、共感性の強い人なんですよね。
共感性で参っていたのですが、「あなたの意見ですよね^^」を使わせていただきます。
かなかなさん、こんばんは、はじめまして!
私もこれにずいぶん悩まされた時期があります(これからもあるかもしれません)。
結局は人の意見は人の意見です。
何でもかんでも受け入れる必要などないですよね。
蛇足かもしれませんが、自分の場合は自分を攻撃する人に対して「そっか、君も大変だね。まー、がんばって」と傍観者的な視線で見るようにしました。
すぐにできるわけではないのですが、やっているうちに(そう思いこむようにすると)段々そうなってきます(笑)。
共感性は決して悪いことではないと思いますよ。長いこと人間を観察しておりますが、優しい人ほど共感する力があると思われます。それは長所ですからね。
そこを突いて攻撃する人の意見など聞く必要はサラサラないわけです┐(´д`)┌
コメント頂き、ありがとうございました。
またお悩みのことがございましたら、お気軽にコメントでも、お問い合わせからでも愚痴って下さいませ。聞くくらいしかできませんが、それくらいはできますので。