【意外と便利】iPhoneのメモを音声入力で使用する
iPhoneやiPadのソフトウェアキーボードに搭載されている音声入力ボタンの存在は、ご存知の方も多いと思います。でも、意外と使っていないんじゃないかなぁとも思うんですよね。
用途によっては向いていない場合もありますし、そもそもフリック入力のほうが早いという方にとっては無用の長物かもしれません。しかし小説やブログなどのネタ出し、取り留めなく頭に浮かんだ文章を文字に起こしていく場合などには、案外この音声入力の方が向いていることもあるんじゃないかなぁと思ったりもします。
そこで今回は主にiPhoneのメモAppを利用した音声入力の方法などを解説していきます。また「こういう使い方が便利だよ」「できることできないこと」などについてもご紹介していきます。
音声入力のやり方
音声入力を行うこと自体はとても簡単です。

ソフトウェアキーボードの下にあるマイクボタンをタップするだけ。音声入力中はSiriのようなバー(かな?)が表示されます。

音声入力の終了には、右下にあるキーボードボタンをタップします。
後はしゃべるだけですね。
基本的には音声入力モードは解除されるまで継続します。稀に(恐らく聞き取れない音声があったときなど)強制的に終了することがあるようですが、それ以外ではしばらく黙っていても大丈夫です。
また基本的に漢字への変換は自動で行われます(次項で関連項目解説)。
文章以外のコマンドとしては次のようなものがあります。
コマンド | 入力される記号など |
かぎかっこ | 「 |
かぎかっこ閉じる | 」 |
かっこ | ( |
かっこ閉じる | ) |
まる | 。 |
てん | 、 |
改行 | (1行改行される) |
はてな(クエスチョンマーク) | ? |
ビックリマーク(エクスクラメーションマーク) | ! |
再変換機能
漢字への変換は自動で行われますが、一部「怪しい候補」は再変換が可能になっています。
音声入力を終了すると、以下のように青い点線の引かれた文章があることがあります。

簡単に言えばこれはiPhoneが「どうかなぁ、合ってる?」と尋ねている箇所になります。青線の引かれた箇所をタップすると、画面のように修正候補が表示されます。その候補をタップすると、自動で置き換えが行われます。

青線は右上の「完了」をタップすると消えます。

ここから更にやり直しをやる場合には
- 文字を消して再度入力を行う
- 文字を選択状態にして、再度入力を行う
というやり方になります。要はやり直しってことですね。
実は(と言うか当たり前だけど)英語入力もできる
元々英語圏で生まれた端末ですから、当然英語の入力も可能です。単語程度なら例えば「あいふぉーん」と言えば「iPhone」と入力されたりするのですが、本格的に英文を入力しようと思うと、キーボードを英字モードにしてからマイクボタンを押下します。

気をつけたいのはキーボードは「QWERT」にしておくことです。下記のフリック英字モードでは日本語認識になってしまい上手くいきません。

英語モードの際の音声コマンドは次のような感じになっています。
コマンド | 入力される記号など |
Quote/End quote(クオート) | 引用マーク(")の挿入 |
New paragraph(パラグラフ) | 新しい段落へ移動 |
New line | 1行改行 |
Cap | キャップキー(次の文字を大文字に) |
Caps on/Caps off | キャップキーロック/オフ |
注意点としては本文、コマンド共に「ネイティブ発音」が必要です。ある程度普通の語句はちゃんと聞き取ってくれますが、少し発音が難しい語句などは結構難しいです。
英語の発音の練習にいいかもしれません。
音声入力が使えないときは
音声入力のマイクボタンがないという場合は設定Appの「一般」>「キーボード」から「音声入力」が恩になっているか確認しましょう。
また「音声入力言語」をタップすると、音声入力に使用したいキーボードを選ぶことが可能です。

チェックが入っているものは利用可能です。

オンラインでないと使えない?
この音声入力は実はオフラインでは利用することができません。
Appleのウェブサイトには「最近のならオフラインでも使えるよ」と書いてありますが、これは英語モードのときの話です(Appleのサイトは英語サイトを直訳しているので、たまにこういうことがある)。
オフライン(機内モード)で音声入力しようとすると、強制的に英語モードになってしまいます。
残念ですが、日本語の複雑な変換を端末内に格納するのは無理があるのでしょう。
ぼけーっと考えながらのネタ出しには最適かも
実際に音声入力してみると分かるのですが「意外と賢くて、やっぱり駄目な所もある」という感じです。思っている以上にしっかり聞き取ってくれるので、目の前でiPhoneを構えなくても「机の上に置いて、メモをしながら」という状況でもしっかり入力されています。
確かに変換にはまだ問題もあるのですが、あくまでも「メモ」としての用途とするならば、キーボードを注視していなくても入力できるのは魅力なのではないでしょうか?
小説のネタだし、ブログに書こうと思ったことなどメモとして使うのならば、十分利用価値はあると思います。
デメリットもある
もちろんデメリットもあります。
まず当たり前ですが「恥ずかしいので人前では使えない」ことです(笑)。でもまぁ20年ほど前までは「外で携帯で話していること」が恥ずかしい行為だったので、もう少し時代が進めばそれほど変なことでもなくなるのかもしれませんね。
現に今でも「ワイヤレスイヤホンマイクなどで通話している」というのは、それほど変ではなくなりましたしね。とは言えまぁ街角で「我は最強にして人類全てを統治する魔王……」とかやっていると、流石に通報される可能性があるかもしれませんが(笑)。
また先にも書きましたが、誤変換や誤入力はやはりキーボード頼みなのもしょうがないところとは言えどうかなぁと思います。もちろん再入力も音声でできるのですが、一度誤認識したところはまた誤認識される可能性が高いので、結局キーボードの方が早かったりするんですよね。
バックスペースなども音声ではコントロールできないのも困るかもしれません。でも入力をしていく内に、文脈を読み取って再変換されることもありますので、あまり気にせずどんどん入力していく使い方が良さそうです。
まとめ
音声入力やEchoなどの音声コマンドは「しゃべる」ことで入力したり機能を使ったりするものです。私たちがこれを使いだしてまだ間もないため、どうしても慣れという部分で躊躇してしまうこともまだまだ多いのも確かです。
またこれらの音声による入力や操作は、キーボードや手での操作に置き換わるものではなく、あくまでも利用シーンによってはとても便利になるというものだとも思います。なので、例えば「手が離せないとき」などに「頭の中で考えていることを書き出す」という用途ならば、音声入力は有効な方法だと言えるかなと思います。
慣れてくるとフリックよりも早く入力ができるようになるので「思いついたときにちょっとメモしたい」という場合にはササッと音声入力してみるといいかもしれません。
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