【iPad Pro11用】Smart Keyboard Folioは、ブログや小説を書くのに最適なデバイス【レビュー】
以前から「買おうかなぁ、どうしようかなぁ」と悩んでいたiPad Pro用キーボードカバー「Smart Keyboard Folio」。
買ってしまいました……。

前にも書いたのですが、机の上で使う用途ではMagic Keyboard(もしくは社外のBTキーボード)でも十分なので、特に買うつもりはなかったんです。ただ時々ベッドやソファーに座っている時などに文字を打ちたくなった際などに、わざわざ机まで戻るのが面倒だったりしたんですよね。
もしそのままキーボードで打てるようになれば便利なんじゃないだろうか……そんなことをビックカメラの店頭で考えてたら、気付いた時にはもう買ってしまってました(笑)。
今回は買って1週間ほどのファーストレビューとして、ざっくり使用感など書いてみたいと思います。とはいえ、同デバイスは発売してから半年以上が経っており、既に多くのレビューがネット上にも掲載されています。
そこで簡単な外観やスペックを紹介した後、小説やブログを書く上でSmart Keyboard Folioが、どのような方におすすめかを書いてみたいと思います。
Smart Keyboard Folioの外観
よく知られているとは思いますが、本製品は画面(iPad Pro本体)を2段階の角度で調整することができます。緩めの角度の場合と

きつめの角度。

ネットでは「ゆるい角度一択」と書かれていることも多いのですが、私はきつい角度の方がやや良いように感じられました。またこの角度だとキーボードと画面の間のスペースにApple Pencilを置くこともできたりするので、ちょっとだけ便利だったりします。
いわゆるタブレットスタイルにするときは、下の画像のようにキーボードが裏面になります。正直なところ、このスタイルは見た目もそうなのですが実用的にもちょっと問題があります。キーボード自体は上の画像のようにキーボード奥の溝にiPad Proをはめている時しか反応しないようになっているので、この状態でキーボードを打ったとしても誤入力などは起こらないのですが、まぁそういう問題じゃないですよね。

なので、例えば絵を描こうと思ったらこのキーボードが裏目になった状態で描くか、もしくは

こんなスタイルになってしまいます……。
構造上しょうがないのですが、この辺りはまだちょっと熟成不足という感じがします。なので私はタブレットとして使う時(動画観るとか)や絵を描く時はカバーを外して裸で使うことにしました(ただしApple Pencilを使って、画像に簡単な注釈を入れる程度であれば、画面を立てたままでも十分可能です。あくまでもイラストを書いたりするときの話です)。
傷などの心配もありますが、恐らくこのiPad Proは結構長い期間使うことになるので、売りに出すことはないはず。ということで割り切りました。
冒頭からディスりまくってしまったので良いところもみていきましょう。
まずはキーボード付きなのにこの薄さは感動ものです。下の画像は上側がZtotopのカバーで、下側がSmart Keyboard Folioです。

Ztotopのカバーは画面にピタリと密着するのですが、その分カバーの縁を指先で押し上げるように開けるためちょっとだけ開けにくいんですよね。本製品の場合は画面とキーボード部(つまり開く側)に適度な隙間があるため、とても開きやすかったりします。
また肝心の厚さについても「いい感じの厚さ」という感じで、むしろ裸やカバー装着時よりもしっかり感があって良いと、個人的には思います。
ただそれはあくまでも個人の感想なので、ここで客観的な数字をご紹介しておきます。
厚み | 重さ | |
iPad Pro11 | 5.9mm | 468g |
iPad Pro11 +Smart Keyboard Folio | 13.7mm | 760g |
iPad Pro12.9 +Smart Keyboard Folio | – | 1031g |
MacBook Air | 15.6mm | 1250g |
MacBook Pro13 | 14.9mm | 1370g |
※iPad Pro及びSmart Keyboard Folioの重量はIT Mediaさんのレビューより引用
iPad Pro、Macの厚み、重さはApple公式サイトより。またSmart Keyboard Folio装着時の厚みは実測
iPad Pro12.9の厚みについては所有していないので不明(恐らく11と同じ)
裸運用時のiPad Proの薄さは改めて見ると驚くべきものがありますが、本製品をつけたとしてもMacBook Airよりも薄く軽いのは大きな利点と言えるかもしれませんね。
とはいえ、やはり760gという重さはタブレットとしては重いので、例えば「寝転んで電子書籍を読む」という用途だと手がツライのも確かです。その場合は、やはり裸運用が一番よいと感じました。純正のカバー(Smart Folio)でも180gくらいらしいので、やっぱり重いんですよね。
肝心のキーボードの機能は?
肝心のキーボード機能について見ていきましょう。キートップはナイロン的な素材となっており、他のサイトを見ると撥水素材だとも書かれていました。ただAppleの公式サイトにはそのような記述はないため、あまり過信はしない方がいいかもしれません。

でもキーと本体の間に隙間がないので、掃除とかはしやすそうに思えました。耐久性については、当然Appleもテストをしていると思われますので、それほど気にはしないでもいいのかも? なんかぱっと見ではキーと本体の間が破れてしまいそうな気がしないでもないのですが。この辺りは使い続けてみないとなんとも言えないところです。
キーピッチは実測で18mmでした。驚くことにこれはMagic Keyboard(の実測)と同じです。

ただキーの幅は14.1mm(実測)とやや狭目(Magic Keyboardは15.7mm)。

更にエンターキー周りの一部のキーは更に小さくなっていたりします。

こちらは実測で10.4mmと11インチサイズの小ささの弊害のように感じられます。ただ日本語文章を作成する際によく使うかっこ(「、」)はエンターキーの隣にあるため、個人的にはミスタイプは少ないようにも感じられるのでそれほど問題にはならないかな、という感じです。

ちなみにMagic Keyboardとの比較はこんな感じ。

Zキー合わせで比べるとこう。

すごく小さいような気がしますし、実際にちょっと打っただけだとミスタイプしまくりで「これはダメかもしれない」と思ってしまいます。ただ、少し打って慣れてくるとほとんど間違えることもなくなるようで、思っていた以上には実用的だなというのが個人的な感想です。
今回はJISキーボードにしたのですが、これはMagic Keyboardと合わせるためです。USキーボードもよかったのですが、このくらいに小さいキーボードだと特にエンターキーが打ちにくそうだったのでこっちにした次第です。この辺りは好みの問題なので、好きな方を選べばいいと思います。
今回「これはいい!」と思ったのはOptionキーなどに記号がついたことです。

私が買ったMagic Keyboardにはなかったんですよね。これってキーボードショートカットなどの一覧(Commandキー長押しで表示される)には記号で書かれているんですよね。だからキーボードの方にも刻印されているととても分かりやすくていいです。
……と思って改めてAppleのウェブサイトを見たら、今のMagic Keyboardにも記号は刻印されているんですね。知らなかった。いつから変わったんでしょう?
肝心のキーの打鍵感は、思っていた以上にいい感じです。
具体的にはMagic Keyboardに比べて「音がいい」という部分でしょうか。Magic Keyboardは若干「カチャカチャ感」があるのですが、こちらは「コツコツ感」という感じでむしろこっちの方が高級感すらあるような気がしてきます。
買う前は「ペラっぽいんじゃないか」と思っていましたが、結構しっかりしているんですよね。ですから、慣れてくると「いつまででも打っていたい」というような感覚にすら陥ってきてしまいます(個人の感想です)。
ただ静かに打っても多少の音はするので、静かなところでの使用はちょっと気をつけた方がいいかもしれません(まぁそれは全てのタブレット、PCに言えることですが)。
まとめ
当たり前の話なのですけれど、純粋にキーボードの性能(打ちやすさ)としては、キートップの大きさなどからMagic Keyboardなどのフルサイズキーボードの方が上です。
なので「使用の内、半分以上はキーボードを使わない用途である」のならば、本製品は必要ないと言えるでしょう。また「キーボードを使うときは必ず決まった場所(机の上)」とかであっても、本製品ではなくMagic Keyboardを買った方が幸せになれると思われます(価格的にも半分程度で買えるので)。
更に言えば「絵やイラストを書くことの方が多い」という方にとっては、ただのカバーの方がよいと思われます。文中でも書きましたが、本製品をつけたままではイラストなどを描くのにやりにくいんですよね。
「じゃぁ、これは要らない子なのか?」といえば決してそうではなく上に書いたことの逆、つまり「キーボードを使っての文章作成が多い」方にとっては「間違いなく買って損はない」と言えるでしょう。
中でも「一箇所で使用するのではなくあっちこっちで使いたい」という用途であれば、もはや必須であると言ってもいいかもしれません。本製品を買うまでは「iPad Proで文章を打つときはデスクの上で」という感じだったのが、これを買ってから「常に持ってて、気になったり思いついたことがあったらすぐに文章に起こす」ということができるようになりました。
例えばブログや小説を書く方であれば、ふとした瞬間に文章を書き留めておきたくなることはあると思います。そのためにノートPCであったりポメラなどを常に携帯するというのは、なかなか難しいものですよね。
iPadであれば文章作成以外にも使えますし、スマホで見るよりも大きな画面で見ることができるので、なにかと便利です。外に出かける際にもカバンの中に放り込んでおけば、外出先でもサッと取り出してすぐにメモ取りをすることが可能です。
最後になりましたが、Smart Keyboard Folioのメリットデメリットを箇条書きにしておきます。
Smart Keyboard Folioのメリット
- ノートPCより薄く軽いため、あっちこっちに持っていける
- 折りたたんだときの一体感はすごくいい
- Face IDとの連携で、開いてキータッチ2回でログインできる(これは他のキーボードでも可能)
- 慣れると思っていた以上に打ちやすい
Smart Keyboard Folioのデメリット
- 一般的なフルサイズキーボードよりもキートップが狭いため、人によっては打ちにくいかも
- キーボードを使わない時の収納方法に難あり(特にPencil使用時)
- 単純に重くなるので、寝て使うと腕がプルプルする
あと、上で書き忘れてしまったのですが「膝の上」や「下が不安定な場所」での使用はちょっと難しいです。できないことはないんですが、ふらふらして打ちにくい感じ。
MacBookなどのノート型では重心がキーボード側にあるので、下が多少不安定でもなんとかなったりするのですが、iPad Pro+Smart keyboard Folioの場合は重心が画面側に来るので、置く場所がまっすぐじゃないと倒れそうになるんですよね。
慣れるとある程度打てるようになるかとは思いますが、それでもそういう使い方ならMacBookの方が優れていると言えそうです。
机の上やフローリングの床、カーペット程度でしたら全然大丈夫です。布団の上とか(私のように足の短い)太ももの上などのようなのはちょっと難しいかな、という感じです。
ディスカッション
コメント一覧
文章はスマートフォンで打っています。めちゃ打ちにくいです★
スマートフォンで文章を書くのは、あまり効率的ではないのかな?
どうなんでしょうねぇ?
私はフリック入力は短い文章ならなんとかなるものの、長い文章はダメですね。追いつかない。
ただもの凄い勢いでフリックしている方々もいらっしゃるので、慣れかなぁとも思いますけど。
最近ではスマホで小説投稿される方も多いと聞きますし、ある意味最先端なんじゃないでしょうか?