デマと心理と投稿サイト|『冒険者あがりの魔王さまは、仲間たちと優しいダンジョンをつくりたい!!』第37話投稿のお知らせ

小説投稿記小説家になろう

『冒険者あがりの魔王さまは、仲間たちと優しいダンジョンをつくりたい!!』の第37話「お役に立ちたいんです!」を、小説家になろうに投稿しました。

ストックは+1話の39話。つまり自転車操業であることには変わりなく……と言った感じです。

稀に「今日の投稿分は、これから書く」というのをTwitterなり近況報告などで見かけたりしますが、本当に凄いなぁと尊敬してしまいます。

「これから1話分書くよ」と言って書ける力。

転生したらコレを貰おうと心に固く誓った次第です。

ただ、最近別の小説にも手を付け始めています。残念ながらラブコメはかなり頓挫気味……やっぱラブコメは難しいです。

ですので、いくつか別のプロットをつくったりしています。3つくらい案としては出てきたんですけど、ちゃんとまとまるかどうかは不明。

自分で自分を分析したところ『冒険者あがり〜』のような緩急が少ない(≒話がややこしくない)ストーリーはノープロットでも書けるんですけど、少しでも込み入った話になるとやっぱりプロットは要るみたいです(頭の性能がよろしくないせいです)。

そう言えばカクヨム四周年記念で、今年もKACが開催されていますけど、そういう理由から今回は見送ることにしました。面白い企画ではあると思うんですけど、あれにかかりきりになると生活のほとんどを注ぎ込まないと難しいので。

さて、話は変わって表題の件です。

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デマと心理と投稿サイト

今日、買い物にスーパーに行ったんですよ。そしたら、妙にガラガラの棚があるんです。

そう、例のデマによって買い占められたティッシュやトイレットペーパーの棚です。

もちろんデマを流した人が悪いんですけど、それを糾弾しようとかそういう話ではありません。

ニュースなどを見ると「デマに踊らされる人々」みたいな感じで面白おかしく取り上げられたりしていますけど、恐らくほとんどの人はそんなに馬鹿じゃありませんからデマなのは重々承知なのだと思います。

私はたまたま1週間ほど前にそれらを買っていたので特に必要なかったんですけど、もしその棚の前を通ったとき(あー、そういや在庫があんまりなかったかも)と思ったとしたら、多分買っていたと思います。

それは「デマが本当だったら大変だ」というのではなく「デマにより他の人が買い占め、買えなくなったら大変だ」という心理からですね。

多分、このデマが流れて買った人たちも同じような心理だったと思われます(もしくは転売屋か)。

「ティッシュなどがなくなるというのはデマに違いない」

「だけど、それをみんなが信じているとも限らない」

「買い占めが起こったら大変だ」

「だったら私も買っておこう」

いくら店員さんやメーカーさんが「変な情報に踊らされないで」と叫んでも、いや叫べば叫ぶほど「買っとかなきゃ」という心理になってしまいます。

論理的に考えれば買わなくてもいいのですが、人間は論理的に考えた行動ばかり取る生き物ではないということですね(もちろん私も含めて)。

いわゆる「品薄商法」なども、形は違えど同じようなメカニズムによって引き起こされているのではないでhしょうか?

さて、ここで「小説家を応援するサイト」らしく、小説に話を絡めてみましょう(強引かも)。少し偏った話になりますので、ここから先を読む場合は最後まで必ず目を通してくださいね。

投稿サイトにはデマによる買い占めなどはありえませんけど、同じような群集心理はあるんじゃないかなぁと思うんですよね。

例えば「小説を投稿したのに誰にも読まれない!」という人(シロモジさん)がいたとします。

「どうして読まれないんだ……どうしたら読んでもらえるんだろう?」と、考えて色々調べてみたとしましょう。

当然「ランキングの上位の人たちはどうやってるんだろう?」という疑問が生じます。そして一部の人は「たくさん他の人の小説も読んでいる」ということを理解します。

つまり他の人の小説を読み、応援をし、レビューを書く。

それによって「お返し」としての応援やレビューをもらっているんじゃないか?

そう感じたシロモジさんは、同じように他の小説を手当たりしだいに読み漁りました。全部とは言えませんが、一部の方は確かに自分の小説も読みに来て、同じように応援してくれレビューも書いてくれました。

その話をシロモジさんから聞いたクロモジさんは「シロモジくんがそんなことをしてるんだったら、僕もしないと損するじゃないか」と思います。

クロモジさんもたくさんの人の小説を読み、応援しレビューを書きました。そのうち「あれ、これって別に読まなくてもいいんじゃね?」と思い、YouTubeを見ながらページを開いて適当な時間が経ったら応援をつけ、最後に「面白かったです!」というレビューを書きました。

そうしてシロモジさんよりも多くの応援やレビューをもらうことができました。

……という話は、先程書いたように極端な例です。

でも、システム上できないことはありませんし、禁止事項でもありません(読まないで連続で応援やレビューをしたり、お返しを示唆したりするのは禁止事項です)。

実はこの話は、私がカクヨムに投稿し始めたころ、同じことを思った(つまりクロモジさんになりかけた)ことだったんですよ。

誤解されたくないのですが、私は書き手同士の読み合いを否定しているわけではありません

相互研鑽という言葉は好きですし、文芸部のようなお互いが意見をしながら成長していくというのは、どちらかと言うと大好物なのです。

ただシステムとして、それを上手く使えてしまうのが問題だと言っているだけです。

そして今回のように「大して読まなくても応援したりレビューしたりすることなんて、みんなやってるんじゃないか」という疑念が出てしまう、それだけで投稿サイトにとっては致命的だと思っているわけです。

前々からこの話は何度か書いてきましたが、その解決策として「私がレビューした相手からのレビューは無効とする(レビューは応援や感想、評価、フォロー、ブックマークなどに置き換えてもOK)」というのを提案してきました。

でも考えてみると、これって難しいのかな? とも思い始めています。

例えば、私がAさんの小説を読んで「素晴らしい!」と思ったとします。私は「Aさんが応募しているコンテストで賞を獲って欲しい。だから応援したい」と思ってレビューを書きます。

でもAさんはもらったレビューが嬉しくて、ついつい私の小説を読み同じようにレビューを書いてしまいます。

そうなると、私のレビューは無効になっちゃて私の想いもないことになってしまいますよね。

だから、この方法は難しいかもと思ったわけです。

対案としては「コンテストだけに通用する、匿名投票システム」というのがいいんじゃないでしょうか?

通常のランキングなどは、読み合いなども含めて仕方がない。だからシステム的には現状維持。

だけどコンテストの際には、

  • 登録ユーザ(書き手読み手全て)は、規定のポイントを所有し
  • それを気に入った作品に投票できる
  • ただし、誰が投票したかは匿名になり運営者以外は分からない

というポイント制で、別途ランキングを作成したらどうかと思うんですよね。

少しとっ散らかった文章になってしまいましたが(いつも通り?)今日はここまでにしておきます。

もう一度書いておきますけど、今のシステムが欠陥だとか言うつもりはありません。あくまでも起こり得る可能性を考えて、より良いやり方があるんじゃないかな、ということが言いたいだけです。