「2つの小説の執筆スピードの違いを考えてみた」 [投稿報告:『王立勇者育成専門学校総務課 〜結衣のお仕事編〜』第7・8・9話]
こんばんは、しろもじです。
『王立勇者育成専門学校総務課 〜結衣のお仕事編〜』の第7話、第8話、第9話「えっ? 恋の相談ですか!?」(上・中・下)を、小説投稿サイト「カクヨム」に投稿しました。
今回は、遂に『王立勇者育成専門学校総務課(以下王勇)』初となる「恋バナ」です(笑)。
と言っても、普通の恋バナだと面白くない(そもそも書けない?)ので、ちょっと変わった恋バナになっています。
今回3話、約1万字を書くのに使った時間は「書く1.5時間」「見直す1時間」の2.5時間でした。
これは、プロットなしで書いているので、全体の制作=2.5時間となります。
小説の良さは「早さ」でもありませんが、もうひとつ連載中の『管理官と王女様(以下管理官)』は1話約3,500字書くのに、同じくらいの時間がかかっています。
また、これが一般的にどうなのかは分かりませんが、私の感想では「王勇は早い、管理官は遅すぎ」だと思っています。
なんで、小説が違うと書くのに3倍もかかるのか?
先程言ったように、小説は「早く書けたからエライ」わけではありませんよね。
ただ、3倍の差となると、結構違うものです。
書き終えた時の消耗度も違いますし、少ない執筆時間の中で、書ける量も変わってきます。
だから、少しは「時間」というのも考えてみようかな、と思ったんですよね。
プロットの有り無し
まず『王勇』はプロットがありません。
テーマというか「どんな話にするかな」というのをいつも考えてて、思いついたことをその場で書いている感じです。
一応、新しい登場人物が出てきたり、前作の設定などが必要な時には、少し手を止めて考えていますが、基本的にはほとんど止まらず書けています。
だから、書くのも比較的早いのだと言えます。
一方『管理官』の方は、すでに何度かお話しているように、Scrivener3を使ってプロットを30話分用意してから書いています。
1話毎にあらすじを書いており、それに則って本文を書いていくというスタイルです。
一見、こちらの方が早くなっても良さそうなのですが、実際には3倍の時間がかかってしまっています。
プロットがない方が早いの?
なぜプロットがない方が早く書けるのか? 実はよく分かりません(笑)。
なんとなくこうじゃないのかな? と思っているのが、プロット云々ではなく小説のスタイルではないかというものです。
『王勇』はかなり自由なスタイルで書いています。
所々表現がおかしい箇所もあるかもしれませんが、あまり気にせず書いています(余程酷い箇所は流石に直しますが)。
『管理官』は、かなり無理して書いています。
無理と言っても、自分の書けないようなスタイルで書いているという話ではなく、少し固く書いているということです。
その分、あまり長く書き続けることが出来ず、1文ごと、長くても3文ほどごとに、手が止まってしまいます。
書いてて楽しいのは?
書いていて楽しいのは、断然『王勇』――ではなく、『管理官』の方です。
『王勇』はプロットなしで書いている分、書きながらプロットを考えているような感じで書いています。
3話1万字の中で、3度ほど展開が分からなくなり、手が止まることがありますが、それ以外はほとんど書き続けています。
一見、楽しそうに思えますが、やってみると結構辛いものがあります。
『王勇』では、即興小説に近い書き方をしたいと思っていたので、その分「複雑な構造」や「凝った設定」は排除しています。
前作の時は、それなりに「理屈」を考えていたのですけど、今回はかなりなんでも有りと言った感じになっています。
それでも、そこそこ苦しいと思ってしまいます。
『管理官』の方は、プロットが決まっていて「ここからここまで書く」というのが分かっているので、比較的頭を使わないで書いていくことができます。
先程言ったように、文体や表現の仕方で手が止まることはあるのですが(辞書を引いたり、調べ物をしたり)、それでも話自体は創らなくていいので、頭は大して使いません。
うっかり楽しいと書いてしまいましたが、もしかしたら楽しいのではなく単に「楽」と言う方が正しいのかもしれませんね。
ブログでも、本記事を含む「投稿記」は、『王勇』と同じ方式で書いているので、結構書くのが大変です。
一方「小説家のためのブログ運営」や「小説講座」は『管理官』方式で書くことになりますので、プロット(ブログの場合は見出しなどの構成)では悩みますが、書く段階となるとそんなに悩むことはありません。
まとめ
今回はふと頭をよぎったこと(なんで小説によって書く時間が違うのか?)を、『王勇』方式でつらつらと書いていきました。
結論は、よく分からないということが分かりました(笑)。
どちらが良いとか、優れているという話ではないのは確かです。
個人的には、もっと色々な作風の小説にチャレンジしていきたいと思っていますので、今後は『管理官』スタイルの小説創りが主流になるのではないかと思っています。
今夜も最後までご覧いただきまして、ありがとうございます。
それでは、また、あした。
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