創作という言葉について【創作日記100419】
「創作」という言葉は、主にここでは「小説創作」の意味合いで使っています。世間一般でも多くの場合、小説やイラスト、漫画、シナリオなど物語を創ることを創作と呼んでいることが多いと思われます。
ですが、最近創作の名は物語だけでないものにも使われていますよね。
創作料理とは?
見出しで書いちゃいましたが、よく聞くようになったものの筆頭に「創作料理」というものがあります。Googleさんに聞いてみたところ、サジェストでも上位に表示される人気っぷりです。

ってか、創作漢字って何……と思って調べてみたら、既存の漢字を元に「それっぽい漢字を創作する」というものらしいですね。面白いものです。漢字なんてものは、元々絵などを簡略化したものが多いので、そういう意味では、全ての漢字は創作漢字だと言うことができそうです。
そして「創作BL」が3位にランクインしている日本は平和でよい国だと、改めて実感しました。みんな好きなんだね。
創作料理に話を戻しましょう。
創作料理とは「自分で考えた料理」のことであり、いわゆるレシピとして今まで存在してなかった料理のことを指し示しています。でも実際には「こんな料理法みたことないよ!」というほどのものはなく、既存のものの組み合わせを変えたものや、焼くところを蒸すに変えてみたりと調理法の一部を変えているものが多かったりしますよね。
これは小説の創作も似ているなぁと思ったわけなんですよ。
小説を創作するといっても、本当に見たこともないジャンルやキャラクタの出てくる小説というのは、ほとんどないわけです。どこか見たことがあるような、何かに似ているような……でも、その中で似ていないオリジナル要素の割合を増やすことで、創作として成立しているというわけですね。
例えば料理で「みりんの量をレシピでは小さじ1杯となっているところを、2杯にしてみました!」と主張してみたところで、それを創作料理と呼ぶのは苦しいですよね。せめて「みりんは使わず、代わりにワインを入れています」とか「煮込み料理なんですが、スープの量を減らして炒め料理に変えています」というくらいの変化は欲しいところです。
小説創作では一時期「トラックに跳ねられて異世界へGo」という形式がよくありましたが(私も使いました)あれは料理では肉じゃがとかカレーとか、そういう「どう料理してもある程度おいしいものができちゃう!」という定番レシピだったのかもしれません(流石に最近では絶滅しかかっていますが)。
ただ「完全に0からオリジナルを創る」というのは、料理にしても小説にしても難しくなっているのかもしれません。料理では「焼く、蒸す、煮る、揚げる、生食」などなど既に確立された料理法から抜け出すのは、なかなか難しいものです。
小説でいえば「推理、ミステリ、ラブコメ、青春、ファンタジー」みたいな感じでしょうか。ファンタジーっぽいものとして「異世界転生」などが出てきたように、それっぽいものは出てくるのかもしれませんけど、完全に新しいというものは難しいような気がします(例え出てくるとしても、この先数十年ほどでは難しいのでは?)。
既存のものをアレンジして創作する場合でも、明らかに合わないものも存在します。カレーに桃缶を入れたり、パフェに天ぷらを乗せたりはしませんよね(する方がいたらごめんなさい)。小説にもそういう組み合わるとマズイものや、調理法を間違えると美味しく頂けなくなるものがあるのかもしれません。
「ちょっと奇抜なものを」と考えてるときって、あれこれ組み合わせちゃいますからね。ただ挑戦してみないと分からないのも事実ですから、その辺りは難しいところです。まぁ小説の場合は、組み合わせを間違えたからといって、食材が無駄になったりお腹を下したりということはないので、料理に比べれば気楽に試せるのかもしれません。
それはそうと創作料理以外では、あまり創作○○って聞かないですよね。
「何かをつくる」ということで言えば、料理に並んで人気なのが机やテーブルを作る「工作」です。でも創作工作という言葉はあまり聞かないですよね。よくあるテーブルを作るというのであれば、創作という言葉を使うのはおこがましいように聞こえるかもしれませんが、どこにも売っていないような棚を自分で図面を書いて作るというのであれば、創作工作と呼称しても差し付けなさそうなのですが。
自分でやる工作と言えば、一般的にはDIYと呼ばれていますよね。ご存知の通りDo it yourselfの略で、日本語訳では「自分でやる」とされていることが多いのですが、これってYourselfなので「お前がやれ」という意味なんじゃないかと、ずっと前から思っていました。命令形っぽいですし。
あ、すみません。英検四級しか持ってない私が勝手に言っているだけなので、あまり真剣に受け止めないで下さいね。
何が言いたかったかというと、創作料理って言葉を誰が使い出したのかは知りませんけど、その言葉の裏には明確な意図があるように感じられてたってことです。創作料理って言葉は、少なくとも私が子供のころにはありませんでしたから。
敢えて創作とつけることで、既存の料理との差別化を示してみたり、プロっぽくない素朴な味を表現したり、そういう意味合いがあるんじゃないかな、と思うわけです。そう考えると、やっぱり言葉って大切だぁと思った次第。
で、私の創作状況としては、昨晩は教習所もなく夜はのほほーんと過ごしていたわけですが、のほほーんと過ごしすぎて1文字たりとも書けませんでした。ブログは習慣化しているのに、小説はまだまだ整っていない感じです。
毎日500字でも1,000字でも書けるようになればなぁ。
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