「コルクボードでプロットの原型を創るまで」【Scrivener3で小説を創る行程 Part1】
こんばんは、しろもじです。
以前「Scrivener3を使って小説を創ってみた」という記事をかきました。
しかし、内容が乱雑になり、行程がいまひとつバラバラになってしまいました。
そこで、そこでご紹介した個別の操作方法などは、別記事でひとつづつ編集し直しているのですが、本記事では具体的にどの様に小説を創っていくのかを、順を追って見ていきたいと思っています。
サンプルには、現在カクヨム用に創っている小説を使っています(よって盛大にネタバレがありますが、創作者向けの記事なので良しということにしておきます)。
ただ、この方法は私の今現在でのやり方であり、当然「こうしなければならない」というわけではありません。
これを見て、あなたなりの「小説の創り方」のヒントが見つかれば良いかな、と思っています。
今回は「コルクボードを使って、小説の原型を創るまで」を見ていきます。
詳細な操作方法などは、別記事を参照してみて下さい。
下準備
まずは、小説の型を創ります。
リサーチ内に「登場人物」と「あらすじ」というファイルを設置します。
登場人物は、まず名前を決めておきます。
既に決っているものがあれば、そこに記載しておきます。
あらすじには、本来のあらすじではなく、思いつくシーンを適当に書いていきます。
会話シーンが多いかなと思います。
ここは小説の本編ではありませんので、誤字や難しいことは抜きにして、本当に思うがままに書いていきます。
その過程で、登場人物の「性格や背景、立場」など、決まったものを、改めて登場人物のファイルに書き足していきます。
あらすじ自体は、小説と関係なくてもOKです。
サイドエピソード的な話や、昔の話など、本当に思いついたことを適当に書いていきます。
そうすることで、ぼんやりとしていた登場人物が、徐々にはっきりした人物へと変わっていくような気がします。
ある程度書けたら、ドラフト内に30話分のファイルを設置します。
ここは機械的に、ただ30個増やすだけです。
ドラフトをコルクボード表示させてみると、下のバーに何話分あるか表示されますので(30itemsとありますね)、これを頼りにただただ、足していきます。
あらすじをぼーっと眺めて、今度はもう少し詳細なストーリーを創ってみます。
思いついたシーンやイベントなどを、実際に文字にしてみて、必要があれば、登場人物を足していきます。
ある程度揃ったら、このような形にして、あらすじを元にカードにシーンを記入していきます。
こんな感じで、書けるところまで書いていきます。
この時点で30話分埋められる可能性もありますが、恐らく足りないことが多いと思います。
私もこの時点では、16話分しか埋められていません。
今回の話は「小説を書く人の群像劇」ですので、5人の登場人物(+1人)の話を交互に交えていますので、決められていない部分も、構成だけは決めることができました。
Scrivener3を使って書いた初めての小説『管理官と王女様』の場合も、なかなか全て埋めきれなかったのですが、そこはあらすじを書き足しながら、ざっくりとでも決めておきました。
と言っても、最終的に結構いじっています。
初期段階のまま、完成までいけることはあまりないと思いますので、深く考えすぎず、ざっくりと構成を練る感じで、創っていけば良いと思います。
私自身はまだまだなのですが、それでもやっている内になんとなく「こんなもんか」というのが分かってくる気がします。
ある程度カードが埋まったら、次は本文を書いていくことになります。
そこからは次回の記事になりますが、画面構成としては次のように、一番右に「インスペクタ」とうものを標示させておくと、本文作成中にもあらすじを確認することができるので、そこそこ便利です。
という訳で、今回はここまでです。
最初にも言いましたが、これはあくまでも「私の」「今の」小説の創り方であって、こうすべしという記事ではありません。
身も蓋もないことを言えばScrivener3など使わなくてもOKとも言えるでしょう。
Scrivener3はあくまでもツールなので、これを使った方が分かりやすかったり、時間が短縮できたり、頭を整理することができるようなら、活用していければ良いと思います。
それでは、また。
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