オール・ユー・ニード・イズ・吉良〜死に戻りの忠臣蔵〜【KDP|左高例】

2017年11月5日読んでレビューKDP

今回はKindle Direcr Publishing(KDP)専用(だと思う)タイトルを、初めて取り上げてみたいと思います。

 

それは「オール・ユー・ニード・イズ・吉良〜死に戻りの忠臣蔵〜」。

 

これ、実はこの記事を書く際に、色々調べていてしったのですが、奇しくも「小説家になろう」からのKDP出版のものだったようです。

 

 

私はKDPの「Kindle unlimited」で、たまたま見つけて読んだのですが、どうやら「小説家になろう」で投稿の後、加筆してKDPにて出版されているらしいのですよね。

 

 

上の小説家になろうへのリンクから、見てもらえれば分かるのですが、この時点で既に結構長い小説になっています。

 

それに加筆されただけあって、本書はKDPにあるまじきほどの文量となっています。

 

そして、内容はと言うと、タイトルから想像できるかと思いますが、いわゆる「死に戻り」ものです。このジャンルで有名なのは、本書に名前の似ている(笑)「All you need is kill」や「Re:ゼロから始める異世界生活」などがありますね。

 

その中でも異彩を放つ本作。

 

主人公は吉良上野介。知らない方はいないと思いますが、忠臣蔵では悪役として描かれている人物です。

 

この吉良が赤穂浪士の討ち入りにより、殺されるところから物語は始まりますが、吉良は「死に戻って」しまいます。そして死に戻り作品の王道として、なんとか死を回避しようとするのですが、そこはさすが舞台、というか作者さんと言ったほうがいいのでしょう。一筋縄ではいかない展開になっています。

 

何度も何度も死んでは生き返る。

 

でも、この作品が面白いのは、常に前進しているだけではないところなんですよね。吉良が途中で諦めちゃったり、部下に警備を強化するのを忘れてたりと、結構余計な死に方をしています(笑)。

 

その辺のテンポも合わせて、結構長い小説になっているのが苦にならない展開になっていて、あっという間に読み終えることができるでしょう。

 

日本人にとって「吉良=悪」の構図は当たり前のようなものですが、本書を手にとることで、少しだけ「吉良、あんまり悪いやつじゃなかったんじゃないか」と思ったり。私もあんまり詳しくないので、その辺勉強してみたいですね。

 

というわけで、本書はKDP専用で300円(2017年11月現在)。Kindle unlimited加入なら、無料で読むことができますので、興味がお有りの方はぜひ、手にとってみて下さいね。

 

 

 

(それにしても、今回「読んでレビュー」内のジャンルで、どれを選べば良いのか真剣に悩みました(笑)。一応ラノベに入れていますが、本書の内容は全然ラノベではありません)

 

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