オール・ユー・ニード・イズ・吉良〜死に戻りの忠臣蔵〜【KDP|左高例】
今回はKindle Direcr Publishing(KDP)専用(だと思う)タイトルを、初めて取り上げてみたいと思います。
それは「オール・ユー・ニード・イズ・吉良〜死に戻りの忠臣蔵〜」。
これ、実はこの記事を書く際に、色々調べていてしったのですが、奇しくも「小説家になろう」からのKDP出版のものだったようです。
私はKDPの「Kindle unlimited」で、たまたま見つけて読んだのですが、どうやら「小説家になろう」で投稿の後、加筆してKDPにて出版されているらしいのですよね。
上の小説家になろうへのリンクから、見てもらえれば分かるのですが、この時点で既に結構長い小説になっています。
それに加筆されただけあって、本書はKDPにあるまじきほどの文量となっています。
そして、内容はと言うと、タイトルから想像できるかと思いますが、いわゆる「死に戻り」ものです。このジャンルで有名なのは、本書に名前の似ている(笑)「All you need is kill」や「Re:ゼロから始める異世界生活」などがありますね。
その中でも異彩を放つ本作。
主人公は吉良上野介。知らない方はいないと思いますが、忠臣蔵では悪役として描かれている人物です。
この吉良が赤穂浪士の討ち入りにより、殺されるところから物語は始まりますが、吉良は「死に戻って」しまいます。そして死に戻り作品の王道として、なんとか死を回避しようとするのですが、そこはさすが舞台、というか作者さんと言ったほうがいいのでしょう。一筋縄ではいかない展開になっています。
何度も何度も死んでは生き返る。
でも、この作品が面白いのは、常に前進しているだけではないところなんですよね。吉良が途中で諦めちゃったり、部下に警備を強化するのを忘れてたりと、結構余計な死に方をしています(笑)。
その辺のテンポも合わせて、結構長い小説になっているのが苦にならない展開になっていて、あっという間に読み終えることができるでしょう。
日本人にとって「吉良=悪」の構図は当たり前のようなものですが、本書を手にとることで、少しだけ「吉良、あんまり悪いやつじゃなかったんじゃないか」と思ったり。私もあんまり詳しくないので、その辺勉強してみたいですね。
というわけで、本書はKDP専用で300円(2017年11月現在)。Kindle unlimited加入なら、無料で読むことができますので、興味がお有りの方はぜひ、手にとってみて下さいね。
(それにしても、今回「読んでレビュー」内のジャンルで、どれを選べば良いのか真剣に悩みました(笑)。一応ラノベに入れていますが、本書の内容は全然ラノベではありません)
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