「Canva」無料で、ロゴ・アイキャッチ画像などが簡単に作れるサービスを使ってみた
ウェブサイトを運営してて、困ることのひとつに「ロゴやアイキャッチ画像(もしくは記事中画像)を用意するのが大変」というものがあります。
もちろん、自分で描ければそれに越したことはないのですが「絵心」という高い壁が立ちはだかり、多くの人にとっては困難な道と言えます(私も含めて)。
そこで比較的容易にこれらの画像を用意する方法としては「GIMP」「Photoshop」などの画像ソフトを使うのが定番ですが、それらもまた利用方法を学ばないといけない、また基本となる画像やフォントは自前で用意しないといけないという制約があります。
そこで今回はウェブブラウザ上で簡単に、そして無料でデザインを行うことができる「Canva」というサービスを使ってみたので、ご紹介したいと思います。
正直、まだ使い込んでいるとは言い難いところなのですが、逆に「初めて触ってどう感じたか」を伝えるにはいいタイミングだとは思っています。
Canvaとは?
ブラウザ上でデザインを行ったりできるサイトは、もちろんたくさんあるわけですが、今までいくつか使ったサービスでは「デザインは無料。でもダウンロードは有料だよ」というものが多かったりします(例えば、極小のものは無料でもある程度解像度を上げたものは有料など)。
Canvaではかなり大きなサイズのデザインでも大丈夫なようです。
有料プランも当然ありますが(後述)基本は無料で利用できます。
また、サービスの運営会社がちゃんとしているのか、という点も大切ですよね。
Canvaはオーストラリア発のサービスで、日本ではKDDIウェブコミュニケーションズさんも関わっていらっしゃるということで、安心して使えるサービスだと思われます。
【関連サイト】別タブで開きます
Canvaに登録する
まずCanvaにアクセスします。
トップページの左下にアカウントを登録する部分があります。
FacebookやGoogleアカウントでも登録できるようです。今回はメールアドレスにて登録してみました。
氏名はニックネームでもOKな模様。
「使用用途」は、ご自身の用途に合わせて選べばOKです。特に何かの制約が掛かるわけではなさそうなので、正直に選べばOKかと。私は「小規模ビジネス(スタートアップ、ブログ)」を選んでおきました。
「メールアドレスで登録」をクリックすると、メールアドレスを記入する箇所が出てくるので入力して登録。
しばらくすると確認メールが届きますので、それに書かれたURLをクリックしてサイトに戻れば登録完了です。
Canvaを使ってみた
サイトにアクセスすると、以下のような画面が表示されました。
特に誰かとデザインを共有するつもりはないので、ここは「スキップ」を選択。
これは後でも設定できるようです。
初めての場合は、まずデザインを試す画面が表示されます。
今回は練習も兼ねて「ロゴ」を選んでみました。
Canvaの編集画面は大きく3つに別れています。
上部にあるヘッダーと、左にあるサイドバー。そして中央の編集エリアです。
サイドバーから素材を選ぶと、編集エリアに挿入されます。
サイドバーにはタブが付いていて、上から
- テンプレート
- 素材
- テキスト
- 背景
- アップロード
- フォルダ
- アプリ
となっています。
まずテンプレートからベースとなるデザインを選んでみます。
左上のものがかっこよさそうだったので、それをクリックしましょう。
すると編集エリアにデザインが反映されました。
まずテキストを変えたいので、テキスト部分をクリックします。
やや、カーソルが見えにくい(と言うか見えない)のですが、デリートキーで全て消して新しくテキストを入力してみました。
次に背景にある画像を入れ替えてみます。
画像をクリックすると、選択状態にすることができます。その状態でデリートキーを押すか、画面右上にあるゴミ箱アイコンをクリックすると、画像を消すことができます。
消えましたね。
再びサイドバーから「素材」タブをクリックします。
色々な素材がありますので「アイコン」の右にある「すべて」をクリックして、画像を探してみました。
TEXT FIELDっぽい(?)アイコンを発見。「無料」とあるものが無料で使うことができます。中には1$などの表記があるものもあります。これらは有料となります。
有料と言っても、課金方法を設定していない状態であればいきなり請求されることはありません(画像に透かしが入る)。
画像をクリックすると、編集エリアに挿入されます。
現時点では画像の色が黒く、一番手前に挿入されてしまっているので、これを直していきます。
編集エリアの左上にある「色のついた四角」をクリックするとカラーパレットが開きます。
「+」のボタンを押すことで任意の色を選ぶことも可能です。
赤くしてみました。
次に、右にある「配置」をクリックします。
「背面へ」をクリックすると、選択中の画像がひとつ後ろへ下がります。
この辺りはMS Officeに挙動が似ていますね。画像ソフトのような「レイヤー」ではないので、人によっては戸惑うかもしれません。
画像ができたら、右上にある「ダウンロード」をクリックします。
ファイルの種類を選ぶことができますので、任意のフォーマットを選択しましょう。まぁJPEGかPNG辺りが無難でしょうか。
「ダウンロード」をクリックすると、PCのダウンロードフォルダに画像がダウンロードされます。
小説の表紙のようなものも作ってみました。ちょっと横長になっちゃいましたが(笑)。
Canvaで作った画像はどこまで利用することができるのか?【商用利用】
さて、このCanvaで作ったロゴや画像は、どの程度まで利用することが可能なのでしょうか?
基本的には「ウェブサイト(ブログ)」「SNS」「電子書籍」などで使うことが可能です。
それらは私的利用・商用利用が可能です。
デザインしたものを販売する場合は、テンプレートを使わず一から作成する必要があるようです。
また画像素材(無料・有料問わず)自体を販売することもできません。当たり前ですね。
制限事項としては「作ったロゴを商標として登録するとはできない」「電子書籍の表紙に使う場合は、48,000ピクセル以内」という制限もあります。
個人的には「ロゴとして商標登録する画像はオリジナルで用意すべき」だと思いますし、それは電子書籍を販売する場合でも同じだと思います。
冒頭でお話したように、ウェブサイトのロゴや(登録なし)記事のアイキャッチ、記事内画像を作る用途が最適かと思われます。
詳しくは利用規約を御覧下さい。英語ですが。
有料画像と有料会員
先程もお話しましたが、素材画像には有料のものがあります。
画像の一部に「1$」などと表記されているものは有料画像です。
これらの利用にはクレジットカードなどの登録が必要です。
比較的安い価格ですので、気に入った画像があれば利用してみるのもいいかもしれません。
また、月額制の有料会員(記事執筆時点で12.95$/月)もあります。
有料会員になると以下のような特典があります。
無料会員 | 有料会員(Canva for work) | |
作成できるフォルダの数 | 2つ | 無限 |
オンライン保存のストレージ | 1GB | 無限 |
無料素材 | 8,000以上のテンプレート | 400,000の無料写真、画像やテンプレート |
画像のリサイズ | できない | できる |
カスタムフォントの追加 | できない | できる |
Canvaの画面で王冠マークのようなのが付いているのが、有料会員向け機能のようです。
個人利用だとちょっと高いかなぁ……という気がしないでもないです。
ただ利用できる画像などが増えるのはちょっと魅力的ですよね。
まぁ、最初は無料で色々試してみると良いと思います。
まとめ
例えばGIMPやKeynoteなどのソフトウェアを使って画像を用意するのに比べて
- ウェブブラウザ上で動くので、PCを選ばない
- ある程度の無料画像、フォント、テンプレートが用意されているので、簡単に作成できる
などの利点があると思います。
一方で、商用の利用にはある程度の制限もあるので、万能かと言われればそうではない気もします。
(確かに無料画像を商標登録されてしまうと、他の方が使えなくなってしまうのでしょうがないのですが)。
本格的にデザインするのであれば、やはりPhotoshop、Illustratorなどが必要になってくるのでしょう。
しかし、カジュアルにウェブサイトで使う画像を簡単に用意することができるというのは、とても良いことだとも思います。
無料でもそれなりに使うことができるので、ウェブサイトを運営されている方で、素材にお困りの方は試してみるといいかもしれませんね。
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