【キングジム】スマートリモコン「EGG(エッグ)」ファーストインプレッション【EG10】
先日書いた記事「スマホの通知を表示できるスマートボールペンなど、KING JIMがデジタル文具など6種を発表」の中でご紹介した「スマートリモコンEGG(エッグ)」を買いましたので、まずはファーストインプレッションとして1日程度使ってみた感想を書いてみたいと思います。
スマートリモコンEGG(エッグ)EG10とは?
上記リンク先ページでも簡単にご紹介していましたが、改めて簡単に商品の概要を書いておきます。
EGGはシンガポールにある「AICO Technologies 社」が開発・販売しているスマートリモコンで、日本ではKINGJIMが販売を担当しています。
今年の2月からクラウドファンディングで出資を募っており、これに応募した方には既に手元に届いているため、日本初上陸というわけではなく、あくまでも一般販売が2019年5月31日となったというわけですね。
この手の製品としてはAmazon EchoやGoogle Homeなどを介して音声で家電をコントロールできるラトックシステムの「スマート家電リモコン」や「Nature Remoシリーズ」などが有名ですよね。
これらとEGGの違いは「インターネットに繋がるかどうか?」です。
スマート家電リモコンなどはWi-Fiを内蔵しており、それ単体でインターネットに接続することで使用が可能となります。
一方でEGGの場合は「Bluetooth」でのスマホとの接続になります(家電とは赤外線)。
そのため「省電力」で動作することが可能になっており、単3乾電池2本で約半年駆動することができます(公称値)。
EGG(エッグ)の外観
あまりクドクドと説明しててもつまらないので、それ以外は順次解説していきます。
まずは外観から。
外箱は非常にコンパクト、かつ軽い!
Amazonで買ったのですが、一瞬「これは中身が入ってないんじゃないか?」と疑ったほど軽いんです。
比較として缶コーヒーを置いてみました(意識低い系の飲み物ですみません)。
そして中身。
これも非常に小さい! 本物のタマゴLサイズよりは少し大きめという感じです。
付属品はシンプルに説明書が1枚のみ。詳しい使い方などはウェブサイトから見られれます。
電池は下部から入れるようになっています。
真ん中の切れ込みにコインなどを差し込んでひねって回すタイプです。
固くはないのですが、フタのロックが外れてもフタ自体が落ちてこない。本体を降るとポロンと落ちてきました。
この辺りの作りは「家電製品」というよりは「文房具ライク」なものになっています。
Amazon Fire TV Stickのリモコンなどもそうなのですが、従来の日本製のものと比べて「見た目はそれほど劣らないが、作りは結構簡素」という感じがします。
でもまぁ、機能的には十分なので問題はありません。
ちなみに電池は単3アルカリ電池が2本必要です。
製品には付属していませんので、別途用意しましょう。
アプリのインストール
電池を入れたらEGGが音を出して光ります。
本製品を使うにはAICOのアプリが必須となります。
上記のQRコードか、APP Store、Google Playから「AICO」と検索して「AICO-Smart Remote Control」というAppをダウンロード、インストールしましょう。
EGGに電池が入っている状態でAppを立ち上げると、すぐに自動でペアリングされます。
「おぉ、便利」と思ったのですが、ふと「でも他のスマホでも簡単にEGGに接続できてしまうんじゃ?」という一抹の不安も覚えました。
そこでiPhoneでペアリング後に、iPadにAppを入れペアリングを試みてみました。
結果的には「既にペアリング済みのEGGに接続しようとすると、アカウントの入力を求められる」というセキュリティになっていました。
ですので「買って最初のペアリングさえキチンとすればOK」ということだと思われます。
さてAppを立ち上げると次のような画面になります。
画面下部にメニューが表示されており「リモコン」「シーン」「タイマー」「オートメーション」と分かれています。
まずはリモコンを見てみます。
リモコンの設定
EGGには29,000種類以上のリモコンがプリセットされています。
リモコンはカテゴリ別に分かれていますので分かりやすいですね。
今回はテレビをセットしてみることにしました。
我が家のテレビは東芝レグザですが「32H3000」という、とても古い機種です(多分10年以上前)。
「TOSHIBA」から探してみましたが、該当機種はありませんでした……。
そこで画面下部にある「スマートマッチ」という機能を使ってみることに。
EGGの秀逸なところは、上のような追加メニューが必要な箇所にサッと現れることと、その使い方が簡単に解説されている点だと思います(「このボタンを押して何秒以内にこれを押して……」とかいう、わけのわからないコントロールになっていない)。
スマートマッチをタップすると、下記の画面になりますので「スマートマッチ開始」をタップします。
スクショだと分かりにくいのですが、「POWER」と書かれたアイコンは「電源のボタン」を意味します。
その下にある「1/25」は「25個ある候補の1つ目」を指し示しています。
つまり「東芝だと25個候補があるから、1個づつ試してみて動作するものを選んでね」というのがスマートマッチの機能ということです。
上記の「POWER」の上にある電源アイコンをタップするたびに、TVの電源がオン・オフされるものを選び「OK」をタップします。
すると、該当のリモコン画面に移管します。
説明にかいてあるようにこの画面で各種リモコンボタンをタップして、問題なく作動するのであれば右上の保存ボタン(雲のボタン)をタップします。
ダメなら左上の「<」ボタンで戻ります。
私のように古い家電をお使いの場合は、全てのリモコンが再現できるというわけではないようです。
とりあえず「電源オンオフ」「チャンネル切り替え」「入力切り替え」だけができれば十分だと感じましたので、それができるリモコンを探して保存しておきました。
保存するとリモコンメニューにこのように表示されます。
名称やアイコンは保存時に設定できますし、一番右のボタンから変更もできます。
「TOSHIBA」の辺りをタップすると、再び上のリモコン画面になりますので、それでTVを操作することができるというわけですね。
ユーザー登録
リモコンの設定以外の機能を使おうとすると「ユーザー登録して」と言われます。
「新規登録」をタップしてユーザー登録をしておきましょう。
ユーザー登録には「電話番号(もしくはEメールアドレス)」と「パスワード」が必要になります。
注意点としては電話番号で登録する際には「頭の0を除いた数字で入れる」ということです。
携帯などで「090********」の場合には「90********」という感じになります。
まぁ、私はEメールにしておきました。
というのも、この後そこへ認証コードが届くからです。Eメールの方が楽ですからね。
メールなどに届いた認証コードを入力すれば、ユーザー登録は完了です。
「シーン」「オートメーション」
AICOではその他に「シーン」と「オートメーション」という機能を使うことができます。
それぞれ下部メニューから「シーン」「オートメーション」をタップすることで追加していくことができるのですが、最初はどういう機能でどう登録していいのか迷うかもしれません。
簡単に言うと
- 「シーン」とは追加したリモコンをまとめる機能
- 「オートメーション」とはシーンを使うタイミングを設定する機能
ということができます。
例えばシーンで「TVの電源をオン・エアコンもオン」というのをまとめます。
これでシーンを選択し、このボタンを押すことで一気に2つの家電の電源を入れる事が可能になります。
更に「Appの入ったスマホが近づくことでシーンを自動実行する」のがオートメーションになります。
これらの機能は結構多彩なので、全てを解説していくと1記事どころでは済まない可能性があります。
なので、今回は簡単な例をみていきます。
まず「シーンの追加」をタップします。
「ボタンの選択」という画面になりますので、事前に追加してあるリモコンの中から追加したいものをタップします。
リモコンのボタンの一覧が表示されますので「電源」ボタンをタップしましょう。
すると画面上に電源が追加されました。
このようにして作動させたいボタンを順番に追加していくことで、そのショートカットを作るような感じになります。
続いてオートメーションです。
オートメーションは「シーン」を作っていないと作ることができません。
メニューから「オートメーションを追加」を選び、自動で実行させたいシーンを選ぶと、オートメーションの設定画面になります。
「トリガー範囲」とはエッグとどれだけ近づいたときにオートメーションを実行するかです。これはまだテスト中なのですが「Near」でいいのかな、という感じ。
「オートメーション実行時間」はそのままで、時間外には作動しないようにできます。もちろん24時間でも可。
「トリガー無効時間」は、一度オートメーションが起動してから何時間後か無効にする機能です。
例えば「1時間」にしておき、スマホをトリガー範囲内に置いておくと、1時間毎にTVの電源が入ったり切れたりします。
なので、例えば「一日一回、家に帰ってきたときにTVの電源を自動で入れたい」という場合には、24時間にしておくといいかと思われます。
「感度」もテスト中です。中で良いような?
その他の機能
その他の機能としては「タイマー」というのがあります。
まだ使ってないのですが「指定した時間に、リモコン、シーンを実行する」というもののようです。
例えば「家に帰る時間はまちまちだが、朝起きる時間は決まっている」という場合。
朝はタイマーでTVを点けて、夜はオートメーションでTVを点けるという設定が良さそうです。
またAppの上部にあるタマゴアイコンをタップすると、EGGの状態を確認できます。
温度計が内蔵されているようなのですが、これをどう使うかはまだ不明。
一応温度の変化を見る画面はあったのですが、ただの温度計なのかな?
あとIFTTTを使ってAmazon Echoなどから音声コントロールを使用することも可能ですが、こちらもまだ試していません。
この辺りも含めてかなり多機能なので、また順次別記事にして「egg」タグでまとめていきたいと思っています。
Eggは買いか!?
さて最後にEggは買いかどうか?
Eggの特徴として
- 多種多様なリモコンがプリセットされている
- インターネット接続不要ですぐに操作可能
- Appも比較的分かりやすく、すぐに慣れる
- IFTTTを使うことでスマートスピーカーとの連携も可能
- 電池駆動である
というものがあると思います。
機能としては前述したように、似たような機能を持った製品はすでにありますし、それらは「家の外からでも家電をコントロールできる」という強みがあると言えるでしょう。
Eggはネットに繋がらないため「あくまでもスマホと接続が前提」の商品です。
ただ「家の外からわざわざ家電を操作したいか?」と言われると、これは微妙です。
「家に帰ってきたときに、エアコンが効いてた方がいい」というは、タイマー機能で代替できそうですし、むしろその方が利便性は高そうです。
個人的には「コンセント不要」なのが一番よかったと思っています。
これは「別の部屋に運んで使える」というのもありますが、それよりも「既に圧迫気味のコンセントを、使わないで済むのがありがたい」という切実なものだったりします(笑)。
TV、ランプ、扇風機、エアコンなど従来型家電に加えて、最近ではPC、スマホ・タブレット充電、Echo、外部スピーカー、などなどコンセントの数を圧迫するものばかりです。
たったひとつでもコンセント不要のものがあるというのは、非常にありがたいことです。
なので「凄く複雑なことをしたい」とか「外から家の家電をコントロールしたい」とか、そういうのではなく「あっちこっちに行きがちな家電リモコンを、スマホだけにまとめたい」という需要だけであれば、Eggは間違いなく買いでしょう。
今後はその辺りも含めて、ひとつひとつ機能を深掘りしていければな、と思っています。
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