新型ポメラDM30が発売されるので、歴代ポメラの性能を比較してみました

2018年5月16日雑多記事KINGJIM,ポメラ

昨日、KING JIMが新しいポメラ「DM30」を発表したという記事を投稿しました。

DM20以来の折り畳み端末ということで、待ちに待っていた方も多いのではないでしょうか。

また、流石にそろそろポメラという端末としても「次期型は難しいのでは?」という意見もチラホラしていたわけで、素直に「流石KING JIM」と褒め称えるべきところでもあると思います。

そこで、今回は「新型を買うかどうか?」と悩んでいる方に「従来型との比較」をまとめてみました。

現行機はストレート端末の「DM200」のみですが、旧機種のスペックも比較してみましょう。

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歴代ポメラの比較表

ちょっと煩雑な表になるかもしれませんが、ご容赦下さい。

  DM5 DM10 DM20 DM25 DM100 DM200 DM30
キーボード 折畳 折畳 折畳 折畳 ストレート ストレート 折畳
キーピッチ 17mm 17mm 17mm 17mm 17mm 17mm

17mm

本体メモリ 8,000字 8,000字 28,000字 30,000字 40,000字 50,000字 50,000字
画面(インチ) 4インチ 4インチ 5インチ 5インチ 5.7インチ 7インチ 6インチ
画面(解像度) 320*240 680*480 680*480 680*480 800*600 1024*600  800*600(E INK)
ファイル形式 txt txt txt txt txt,csv txt txt,csv
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国語、和英、英和

国語、和英、英和、類語

国語、和英、英和

メモリカード

microSD

microSDHC

microSD

microSD

microSDHC

microSD

microSDHC

SD

microSDHC

SD

microSDHC

SD

microSDHC

電源 単4*2 単4*2 単4*2 単4*2 単3*2 内蔵リチウムイオン 単3*2
駆動時間 25時間 20時間 20時間 20時間 30時間 18時間 20時間
サイズ(W,D,H) 145*104*31 145*100*30 145*100*33 145*100*29 263*118.5*24.6 263*120*18 156*126*33
重量 285g 340g 370g 360g 399g 580g 450g
QRコード    
Bluetooth  –
価格 19,800 26,000 33,000 28,000 36,000 49,800 43,000

※メモリに関しては、一ファイル当りの上限文字数を掲載しています。

キーに関しては、どのモデルも横のピッチが17mmということで、それほど代わりはなさそうです。

ただ、MacのMagic Keyboardが19mmなので、そういう普通のキーボードに慣れちゃうと「やや小さいかな」という感じはあります。でもまぁ、すぐに慣れますけどね。

 

メモリはキングジムさんの表記がバラバラだったので、1ファイル辺りの文字数を記載しています。

というのも、私はDM10とDM100を持っているのですが、どちらを買う時にも気にしたのが、この「最大文字数」なんですよね。

DM10の8,000字は流石に少なすぎましたが、DM100の4万字、DM200、DM30の5万字であれば、そこまで不便なことにはならないかと思います。

それに、あまり1ファイルあたりの文字数を多くしすぎちゃうと、閲覧性に欠けるんですよね。

 

電源関係ではDM200が唯一内蔵バッテリーになっている以外は、全て電池駆動です。

中でもDM100の30時間駆動は素晴らしいです。

でもまぁ、20時間もあれば、そう困ることはなさそうですけどね。

DM20あたりからは、エネループにも対応していたはずです。

PCとの連携方法の比較

表の性質上、上の表と縦横が逆になっています。

DM5 MicroUSB、MicroSDカード
DM10 MicroUSB、MicroSDカード
DM20 MicroUSB、MicroSDカード、QRコード
DM25 MicroUSB、MicroSDカード、QRコード
DM100 MicroUSB、SDカード、QRコード、FlashAir
DM200 MicroUSB、SDカード、QRコード、無線LAN
DM30 MicroUSB、SDカード、QRコード、FlashAir

ポメラで入力した文章は、PCで整形するわけですが、その連携方法は

  • 基本的にはワイヤー(MicroUSBケーブル)での接続
  • SD(MicroSD)カード
  • QRコード

が主になると思われます。

無線系もあるのですが、操作性はいまひとつな感じで、はっきり言って線を繋いじゃった方が速いという。

スマホなどで活用する場合には、QRが便利ですけどね。

DM200の無線LANをもう一歩進化させて、せめてDropbox辺りにアップロードできるようになれば(できれば同期)かなり使い勝手は上がるんじゃないかなと思います。

新規で買う場合のベスト・バイは?

そもそも現行ラインナップがDM200とDM30(6月8日なのでまだですが)なので、在庫品を除けばこの2機種からになります。

普通に文章入力マシーン、しかも小説などのある程度の文量を打つ場合なら、間違いなくDM200を買っておけば間違いないかと思います。

と言うのも、DM200に搭載されているATOKは「Professional」と言って変換精度がかなり高められているからなんですよね。

DM100のATOKも、そこそこは賢いのですが、長文やややこしい変換などの際に、誤変換されることがあったりします。

その辺りがストレスにならないのであれば、どちらでも良いでしょう。

 

持ち運びを考えると、畳んだ時のフットプリントの小さいDM30が候補に上がってきますが、重量が450gと意外と重いんですよね。

それでもコンパクトに収納できるので、小さめのバッグをお持ちなら便利かもしれません。

買い替えのベスト・バイは?

DM100、DM200を持っている方はそのまま使われるのがベストでしょう。

DM20、25、もしくはそれ以前の機種をお持ちなら、DM30への買い替えも視野に入ってくるのではないでしょうか?

ただ、積極的に買い替えするか? と言われると微妙。

と言うのも、DM30の一番とも言える特徴のディスプレイがどうなのかという心配があるからです。

 

DM30の画面はE Inkということですが、駆動時間が20時間に留まっているのは、書き換え頻度の関係のようです。

またE Inkの特性上、ある程度の残像が残ってしまうという弱点もあります。

プロモーションビデオを見る限り(昨日の記事参照)そんなに酷くはなさそうですが、Amazon Kindleなどの場合だと、時々うっすら残像が見えることがあるんですよね。

もちろん、製品としてリリースされているものですから、使用上問題のあるほどのことにはなっていないはず。

 

買うか? 買わないか?

DM100を使用している身としては「正直、今回は見送り」。

ただ、これには理由があって、私の場合はそれほど外で使うことがないからなんですよね。

もし、出先で使う機会が多かったら、先程言った「フットプリントの小ささ」がメリットになりますから、もしかしたら買い足ししていたかもしれません。

後は「ディスプレイのバックライトがない」というのも致命的です。

昨日の記事でも書いたのですが、暗い所で使う(ベッド横で使う)ことが多いので、バックライトは最早必須です。

 

個人的にはDM300が出ないかなぁ、と思っています(笑)。

希望する機能は、先程言ったように「クラウドとの連携強化」だけです。

それ以外は、ほぼ完成の域に達しているんじゃないかな?

 

ちょっと辛口になりましたが、折畳端末としては久々の登場となったDM30。

「畳めなきゃヤダ」という方にとっては、待ちに待った製品ではないかと思います。