「眩しすぎて直視できない!」胸がキュンキュンするアニメ3選!!

2018年6月13日小説LABOdアニメ,アニメ

こんばんは、しろもじです。

小説などの創作物を創るということは、土台となる何かがあって、それを自分の中で創作物へと昇華させる行為だとも言えます。

その土台は、経験であったり、聞いたり見たりした話だったりすることもありますが、他の創作物から得られることも多いですよね。

書籍に関しては「読んでレビュー」でご紹介していますが、それ以外のものも別途ご紹介していけたらなぁと思っています。

とりあえずはアニメや映画が中心になりそうですが、作品ごとのご紹介は最新のものに絞りつつ、旧作に関してはテーマを絞って取り上げたいと思っています。

先週に「なんだかよく分からないけど、観るのが止まらなくなるアニメ3選」という記事を書きました。

今回はその第2弾となります。

 

今回のテーマは「眩しすぎて直視できない! 胸がキュンキュンするアニメ3選!」です。

具体的に言うと「高校生活を舞台にした、青春アニメ」ということになりますね。

大学生でも、社会人でもキュンキュンして良いとは思いますが、それはまた別の機会に。

このテーマのアニメは、本当にたくさんあるので、選定は難しかったのですが、たくさん挙げれば良いというものでもないと思いますので、3つに絞っています。

ちなみに執筆時、全ての作品はdアニメストアにて視聴が可能です。

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Just Because!

昨年放映されていました。

実は放映時には、1話の10分で「これは駄目かも」と思って放置していたアニメです。

と言うのも、個人的には前回ご紹介した『キルラキル』のような展開の早い話が好きで、ストーリーがなかなか進まないアニメ(には限りませんが)は苦手なんですよね。

この『Just Because!』は、比較的映像がゆったりと流れるアニメなので、それで「10分切り」してしまったというわけです。

その後、冬アニメが終わった辺りで改めて見直してみたのですが、それは完全に勘違いであることがようやく分かりました。

映像はゆったりと流れていくものの、ストーリーのテンポは決して遅くはなかったんですよね。

 

しかし『Just Because!』は、ストーリー自体はそこまで突き抜けたものではありません。

高校3年生という、比較的人生の中でも大きな岐路を舞台に、魅力的なキャラクターがそれぞれの想いを持って立ち振る舞う様が、非常に秀逸な作品です。

中でも感心したのが「飛び抜けたキャラクターはいないのに、ここまで全ての登場人物を魅力的に描けるものなのか」という部分です。

 

現代を舞台にした場合は難しいことが多いのですけれど、キャラクターを立たせれば立たせるほど、つくり手としては「動かしやすい」という部分がありますよね。

「実際、そんなヤツいないだろう」というキャラクターでも、創作物の中では魅力的に見えることが多く、逆に「立ってないキャラ」というのは本当に難しいものだと思います。

『Just Because!』の場合も、各キャラクターはある程度の特徴は持っています。

しかし、突拍子もないほどのキャラクターがいるわけではありません。

それなのに、登場する全ての人物がとても魅力的に描かれているんですよね。

共通することは「序盤で感情移入できるほどではなく、回を重ねるごとに魅力が増していく」という部分。

主人公の「泉瑛太」にしても、ヒロインの「夏目美緒」にしても、1話2話辺りではそれほど魅力的なキャラクターであるとは思えません。

しかし、中盤から終盤にかけてどんどん魅力的になっていき、最終回には「もう会えなくなってしまうのか」と寂しさを覚えるほどです。

特に写真部に所属している「小宮恵那」は素晴らしい!

登場時には「なんだか鬱陶しそうなキャラだ」という感じがしていたのに、いつの間にか「これ、本当は小宮恵那の物語じゃないの?」と思えてしまうほど。

 

それに、メインキャラクターとサブキャラクターの使い所は、非常に参考になる部分がありました。

小説などを書いていると、つい「都合によってキャラを動かしてしまう場面」というのが出てしまいます。

もちろん、それを自覚した場合には修正するわけですが、一番困るのが「気が付かない」というとき。

後々になって「これはストーリー優先で動かしていたよなぁ」と後悔する羽目になります。

『Just Because!』では、サブキャラクターたちがその辺りをしっかりと受け持って動いているのがよく分かります。

そのおかげでメインキャラクターたちの立ち振舞に、おかしな部分がなくなり、結果としてキャラクターの魅力度を上げているのではないでしょうか?

商業作品でも「え? 急にどうしちゃったの?」って展開よくありますからね(笑)。

 

現実的なキャラクターを、魅力的なものに変えていく展開というのを学べる作品だと思います。

ReLIFE

27歳無職の主人公が若返って、高校生活をやり直す、というちょっと変わった作品です。

「よくある転生ものか」と思っていましたが、実際にはそららとは少し違います。

キャラクター的には『Just Because!』よりは、多少特徴的な者が多いですが、それでも十分許容範囲内。

「若返ってやり直す」と聞くと「何か無双しちゃうんじゃないか」と思ってしまいますが、主人公はいたって普通の27歳。

パラメータだのスキルだの、変な要素も当然なく主人公である海崎新太は「普通の27歳」。

ただ、設定として「高いコミュニケーション能力を持っている」ということがあり、作中でもその辺りが言及されたりしていますが、その点に関しては多少疑問点が残ります。

「高いコミュ能力があるのなら、再就職できるんじゃ?」ということですね。

コミュ能力だけで就活を切り抜けていけるわけではありませんが、それでも無職に甘んじるようなことになるのだろうか……?

そういう意味では、キャラ設定には多少の問題があるのかなぁと思ってしまいます。

 

しかし! それを補ってあまりあるのがストーリー。

ヒロインの日代千鶴との恋バナがメインになってしまっているのは、タイトルの『リライフ』的にはどうなのかなぁとも思いますが、そんなの関係ないくらいにストーリーは素晴らしいです。

とんでもないどんでん返しはありません。

でも、なんというかとても切ないんですよね……。

この辺りを解説しようと思うと、完全にネタバレ領域に踏み込まないとどうしても書けないのですが、最終話は本当に素晴らしい。

逆に『Just Because!』の方は最終話辺りのストーリーが今ひとつでしたが、こちらは本当によく出来ています。

 

またキャラクターに関しても、上で多少重箱の隅をつつくような書き方をしましたが、実際には魅力的なキャラクターばかりなのも間違いがないところです。

中でも小野屋杏は実に良い。

『Just Because!』の小宮恵那と同じく「登場時より、後半にかけて魅力的」になっていきます。

詳しくはネタバレになるので言えません。

 

ストーリーはひっくり返さなくても面白くできる、というのを学べるアニメだと思います。

宇宙よりも遠い場所

以前、冬アニメをご紹介したときにレビューしていましたね。

 

「女子高生が南極を目指す」というストーリーは、多少現実的ではないかもしれませんが、かと言って、現実的な話ばかりで構成された創作物というのも面白くない場合もありますからね。

こちらの作品は、キャラクター、ストーリー共に非常に秀逸な出来になっています。

青春ものらしく「何らかの心の傷を抱えた主人公たちが、それを乗り越えていく物語」で、個人的にその手の話で泣けた試しがない私ですが『宇宙よりも遠い場所』は号泣しました(笑)。

視聴当初は感情が先立って冷静に観ることができなかったのですが、最近になってようやく「乗り越えていく過程」の美しさが、心に刺さったのだと分かりました。

 

一人では乗り越えられない。

仲間がいたからこそ、そこへ到達できた。

「仲間」というキーワードは、すこし前からの創作物のトレンドにもなっていますが、中には安直に「仲間」を演出する作品も多かったりで、それに気がつくと白けてしまうことがあるんですよね。

『宇宙よりも遠い場所』では、仲間の大切さは伝えつつも、それにおんぶに抱っこにならない、自立していく主人公たちの姿が描かれています。

特に「白石結月ちゃん」「三宅日向ちゃん」の話は良かった……。

 

ちょっと残念なのは、主人公(は4人ですが、メインの主人公である)「玉木マリちゃん」の動機が一番弱かったかな……というところです。

メインの「南極へ行く」というストーリーを考えると、そうなるのはしょうがない部分もあるのですが。

 

上にも書きましたが「主人公たちが、壁を乗り越えていく」という過程をキレイな形で描く、ということを学べるアニメですね。

まとめ

冒頭にも書きましたが、この手のアニメは非常に良作が多く、選ぶのは難しかったです。

ただ、今回選んだ作品は、どれも「ストーリーの秀逸さ」に加えて「主人公以外のキャラクターの魅力度が高い作品」だと言えると思います。

モブ、とまではいかないけれど、メインじゃないキャラクターって、難しいですよね。

ストーリーのおまけ、もしくはストーリー展開を補助する役割になってしまうことが多かったりします。

しかし、これらの作品はそうではなく、むしろサブキャラクターたちの良さが光る作品と言って良いでしょう。

キャラクターを創る際、設定を細かくしていったり、過去の裏話を創ったり、ということで重厚さを出すこともあるかと思いますけど、そういう軸ではない部分で魅力的に描くことができるというのも勉強になる部分ですね。

 

と言ったところで、今日はおしまいです。

次は何をテーマにしましょうかねぇ?

そろそろ映画も取り上げたいところ……ですが、最近映画あんまり観てないからなぁ。