「小説を書く」ことのプロとは何か?
プロになるためには
ここまでの話で、プロとは「第三者に認められるもの」であると考えられます。
言い方を変えれば「第三者に認めさせる」と言ってもいいかもしれません。
「出版社から紙書籍で出版した」というのは、現時点では有効な手段でしょう。
例え打ち切りになって作品が絶版になったとしても、過去の実績としてそれを掲げることはプロを呼称するのにある程度の効力を発すると言えそうです。
自費出版やKDPが認められにくいのは、その「出版社」という担保がないせいです。
ただそれでも、例えば「◯◯万部突破!」とか「◯冊目!」とかというものは、人によっては刺さるかもしれません。
人が何かを認める場合、それの「知識・経験・技術・実績」によって判断することが多いと思われます。
それが自分より優れている場合は「この人はプロだなぁ」と思うわけですが、そうではない場合は認められないのでしょう。
それは主に相対的なものであることが多いので、より多くの人が「凄いな」と思えばよりプロに近づける可能性が増えてきます。
少し補足になりますが、どれほど凄いスキルを有していても必ず「大したことない」という人は出てきます。
それは極少数かもしれませんが、ネットのような限定的な場所では(つまり画面に表示されていないものは見えないという意味)一見大多数の意見のように思えてくることもあったりします。
そこだけは注意すべきところかな、と思います。
話を戻しましょう。
先に書いたように紙書籍の出版経験があるのならば、それを賞味期限の切れるまで最大限に活用するのが良いと思われます。
ではそうではない場合は?
もちろんコンテスト・公募に応募し紙書籍の出版を狙うのは、現時点で最もプロに近づける方法だとは思います。
それと同時に自分をより知ってもらう活動をすることが重要ではないかと思っています。
「個人のブランド化」なんて言葉をよく聞きますが、難しいことを言わなくても要は「あなたという個人を知ってもらうことで、共感を持つ人を増やす」ということです。
そのためにブログであったりTwitterなどのSNSの活用は不可欠でしょう。
小説投稿サイト上での交流でもいいかもしれません。
ここからは特に主観なので、人によっては気分を害される方もいるかもしれませんが敢えて書きます。
個人を知ってもらう。知ってもらった上でファンになってもらう。
そのようなことを考えると、ついつい「いいこと」ばかり書いてしまうことがあります。
もっともらしいこと。
優しいこと。
自分では信じていないけど、ネットで見たこと。
それらは絶対にやらない方がいいです。
自分の血肉になっていないものは、逆効果になることの方が多かったりします。
一番いいのは「自分の経験を書く」ことです。
自分が経験し体験したことは、本当に説得力があります。
「本で読んだ」「誰かから聞いた」だけのことは、なかなか伝わりません。
特に、悩んだり落ち込んだ体験というのは貴重なものです。
それらを誠実に語ること。
それがあなたを知ってもらうために、一番重要なことではないかと私は思います。
本当のあなたに魅力を感じる人は必ずいます。
嘘で塗り固めると、いずれそれは見破られます。
まとめ
結局プロになるためには、自分を知ってもらうことに他ならないと私は思います。
それはブログを通じているのか、小説を通じているのか、SNSを通じているのかなどの違いはあるでしょうけど、結局は一緒のことです。
小説であれば「書きたくないんだけど、流行っているから」という理由で書いた小説があったとします。
それは「売るために一生懸命考えて書いた」のならば、それはそれで十分プロ的な行為だと言えます。
しかし「なんとなく流行っているから」という理由で手を付けたのならば、それは少し考えないといけないかもしれません。
自分が信念を持って世に発信しているのであれば、それがどのような理由に基づいていたとしても、それは正しいものでしょう。
それに共感する人は必ずいるはずですから。
最後にちゃぶ台返し的なことを言っておきます。
全ての人がプロを目指す必要もないと思います。
最後まで読んで下さった方はそうでないと思いますが、中には「そんな小難しいことを考えたくないんだ」という方もいるでしょうしね。
それはそれで間違いではないわけです。
ここに書いたのは「プロ」という言葉が前提になっているだけで、それを除けば何をどうしたって自由なのですから(法律に触れるようなことはダメですけど)。
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