地の文と会話文【はじめての小説執筆07】

2018年10月12日小説LABOはじめての小説執筆

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地の文はどこまで書く?

ある程度小説を書いていくと「地の文でどこまで書けば良いのか?」ということに悩むことになります。

説明にしろ描写にしろ、どこまで細かく書けば良いのか?

非常によくあるのが「キャラクターの外観」や「風景」だと思われます。

 

キャラクターについては、事細かく書くのが最近のトレンドになりつつあります。

「髪の色」「目の色」「肌の色」「顔の容姿」「手足の長さ」「背の高さ」「体型」「服装」などなど。

この辺もお好み次第となるのですけど、個人的には「別に書かなくても良い」とも思います。

 

ただし気をつけるべき点はあります。

まず「書くのならば登場から早めが良い」。

キャラクターが登場してしばらく経つと、それを描写していようがいまいが読者の中にはある程度のキャラクター像というのがぼんやりと出来上がってしまいます。

序盤に登場したキャラクターの容姿を、中盤以降に書くのは戸惑いを生むだけです。

ですから、登場したらなるべく早めにキャラクターを描きましょう。

 

次に「直接的な説明はできるだけ避ける」というものもあります。

「すごい美人だった」と書くと少しチープな感じがしますよね。

一人称視点の小説ならば良いこともあるのですけど、説明として「美人」と書くと読者は「美人」と受け止められないこともあったりするんですよね。

なので、例えばモブキャラに「美人だね」と言わせるとか「街を歩けば誰もが振り向く」というふうに、ワンクッション置いた書き方をするとグンとスマートな印象になりますし、説得力も出てきます。

 

本来小説とは「作者と読者がつくるもの」であり、読者の頭の中でキャラクターや風景が再構成されていくところに面白さがあったりするものです。

わたしとあなたが同じ本を読んだとしても、違う印象を持ったりすることが弱点ではなく、長所になりうるのが小説でした。

しかし最近では挿絵があったり、アニメ化したりコミカライズされたりで、具体的なキャラクター像や風景などが指し示されることが増えてきました。

 

それに従って読者自身も「はっきり書いてくれないと分からない」というふうに変化していっているのかもしれません。

もちろん、すべての読者がそうだと言うわけではありませんけどね。

 

また風景なども同じです。

これは小説の舞台によっても変わってくるものですが、全てを描写するのはとても大変なことです。

作者にとっても大変ですが、読者にとっても大変なことなんですよね。

今、あなたはこの文章をどこで読まれているでしょうか?

モニターから目を逸らして周りの風景を見てみて下さい。

そこにある風景を全て事細かく書くとなると、とても大変そうですよね。

 

PCのモニターは◯◯社製、ベゼルの色は……ロゴは……。壁の色は……。電灯は……。

電車の中にはどんな人がいて、何人くらいいて、車窓から見える風景は……。車内の中吊り広告には……。シートは……。

 

基本的に小説に書かれる内容は小説に関連したものだけに絞るべきです。

雰囲気を伝えるために敢えて書くということもありますが、原則としては「余計なことはできるだけ書かない」方が、リーダビリティ的にも優れています。

その点で「現代もの」は書きやすいとも言えます。

電車の中の風景であれば、誰もがある程度の認識を持っているわけですから、端折れる箇所が多くなります。

 

同じ理由で「テンプレ異世界もの」も最近では書きやすくなりました。

トラックに轢かれて目を覚ますと真っ白な部屋。

神さまか女神さまがいて「死んじゃった」と言われて転生。

転生先はRPGのような中世ヨーロッパ的な世界。

言い換えれば剣と魔法の世界。

このような基本認識があるので、事細かく書かなくても「あーそういうことね」と読者は理解することができます。

 

ただしここでも気をつけておきたいことがあります。

現代ものの場合、舞台が「都市圏」なのか「地方」なのかで、読み手の想像力が至るかどうかが変わってきます。

ある程度テンプレ化した「都市」「地方」を書くのであれば、その問題は起こりにくいのですが、特殊な場合を書く場合はやはりしっかりと描写する必要があるかと思います。

 

いずれにしても「小説に書く」ということは、小説に関連したことにするべきだと思います。

一度しか登場しないモブキャラの容姿をこまめに書くのは、あまり良いことだとは言えないでしょう。

逆に読者をミスリードするために、敢えて描写・説明するという手はあったりします。

「書く」ということは物語に何らかの関係があるに違いない……と思わせる箇所を複数忍ばせておいて、その中で強調したものを「関係ないもの」とすることでトリックなどを誤魔化すことに使われたりします。

ただしこの場合は「あれはミスリードだったんだな」と読者に思ってもらわないと、ただ単に「なんであんなの書いたの?」となってしまうことになるので、結構難しいものですけど。

まとめ

今回は小説の構成要素である「地の文と会話文」についてお話しました。

何度も繰り返しますが、いずれの場合も作風によって変わる部分が大きいので、あまり型にはまりすぎず自由な発想で書くことも大切です。

前回の「文法のお話」でも書きましたが、最終的には「読者に正しく意図が伝わること」さえできていればOKです。

地の文、会話文に関しては他にも色々あると思いますので、それらは「小説講座」カテゴリの中で今後色々考察していきたいと思っています。

 

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