WordPress5.0【Gutenbergエディタ】【ブロック概要】
WordPress5.0から導入された、新エディタ「Gutenberg」。
色々解説していこうと思っていますが、今後行われるであろうバージョンアップの関係もあり、まずは基本的なところだけを順にやっていこうと思っています。
今回はGutenberg最大の特徴である「ブロック」についてです。
全てを詳細に語るのは、とても大変なので、今回は「ブロックとは何か?」「ブロックの追加方法・削除方法」などをサラッと見ていきましょう。
ブロックとは何か?
従来型のエディタからGutenbergに変わって、一番ややこしいのがブロックという要素だと思われます。
だるま落としをご存知でしょうか?
あれは積み木をハンマーで落とすゲームですが(ゲームなのかな?)、あれにイメージ的には似ています。
ひとつの積み木がひとつのブロックです。
ブロックには、文章ブロックだったり、写真ブロックがあります。
WordPress5.0以前のエディタ(Old Editor)では、ひとつの編集枠の中に、文字や写真を貼り付けていく感じで構成せていきましたが、Gutenbergでは文字通りブロックを積んでいきます。
ややこしいのは「1つのブロックは1つの要素しか入らない」ということです。
中には「写真+テキスト」のようなブロックもありますが、基本的には文章ブロックには文章だけ、写真ブロックには写真だけが入ります(キャプションという形で文字は入りますが)。
表もリストも、YOUTUBEの埋め込みも、改ページも、すべてひとつのブロックとして扱います。
具体的に見てみましょう。
まず新しい記事を作成すると、下の画像のようになりますね。
赤い枠部分にはタイトルが入ります。タイトルだけは特殊で、これは消すことができません。
その下の黄色い枠の部分。初期段階では「段落ブロック」になっています。
「段落ブロック」はテキストを入力するものであり、今ここに書かれている文章も「段落ブロック」の中に記述されています。
デフォルトで「段落ブロック」になっているので、文字を打つ際にはあまりブロックを意識しないでも良いのですが、ひとつだけ注意するとすれば「エンターキーを押すと、新しい段落ブロックが生成される」という点です。
テーマにもよりますが、殆どの場合は段落ブロックと段落ブロックの間には1行ほどの空白が入ります。
このように段落ブロック内で改行する場合(空行を作らない場合)は、「Shift+エンターキー」で改行すると、同じブロック内にまとめることができます。
ブロックの追加方法
段落ブロック以外のブロックを追加するには、以下のアイコンをクリックします(正確には段落ブロックも以下の方法で追加できるのですが、いきなり文字を入力すると自動的に段落ブロックになるため、このような書き方になっています)。
これは一番下のブロックにカーソルを当てると、その左側に表示されます。
もしくは上のツールバーにも表示されています。
アイコンをクリックすると、ポップアップ表示でブロックの選択ができるようになります。
はじめに表示されるのは「よく使うもの」です。
段落ブロックのうち、最近使われたものや頻繁に使っているものが表示されます。
全てのブロックを見るには、下にスクロールします。
種類別にまとまっているので、右上の矢印アイコンをクリックすると、メニューの開閉ができます。
ブロックの消去・複製
ブロックを消去するには、ブロックを選択したときに上部に表示されるメニューから「ブロックを削除」することで行えます。
誤ってブロックを消した場合は、トップツールバーある「取り消し」をクリックすると、1行程戻すことができます。
同じメニューで「複製」を選ぶと、同じブロックを複製することができます。
「画像」「見出し」「オールドエディタ」の追加はショートカットがある
頻繁に使うであろう「画像ブロック」「見出しブロック」「クラシックブロック」については、空ブロックにカーソルを置くと右にショートカットが表示され、ここからでも行うことができます。
【訂正】どうやらよく使うブロックが表示される模様です。デフォルトでは上の3つのブロックが表示されているものの、私が頻繁に使う「50pxのスペーサーブロック(保存したブロック)」が表示されるようになりましたので、使用回数などに応じて変更されるようです。
左から順に「画像ブロック」「見出しブロック」「クラシックブロック」になります。
ブロックの変換
また、ブロックは他のブロックに変換することもできます。
ブロックを選択した際に出てくるメニューの一番左には、そのブロックのアイコンが表示されています。
例えば段落ブロックのアイコンをクリックすると、以下のように変換候補が出てきます。
今まででしたら「文字を打って、それを選択して、見出しへする」というのが、ボタンひとつで可能になったので、ちょっとだけ楽になったと言えるでしょう。
複数のブロックを重ねていくことで、記事が完成する
実際に記事を作成する手順を見ていきましょう。
まずはタイトルを入力し、序文を書いていきます。
段落を積み上げながら、文字を入力していきます。
最終的にはこのようになっていきます。
赤いのが「タイトル」。黄色は「段落ブロック」です。
紫は「クラシックブロック」で、青いのが「見出しブロック」。
緑は「画像ブロック」です。
こんな感じで、ブロックを積んで記事を作っていくわけですね。
ブロックになって捗ること
ここまで読んで、恐らく「でもさ、ブロックって恩恵全然ないんじゃない?」と思われたのではないでしょうか?
一見、面倒くさくなっただけのような気もします。
現状では確かに色々問題もあって、個人的にもどうかなぁと思うこともあります。
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ただ、良くなった部分、捗る部分も確かにあるんですよね。
それが「ブロックを保存しておいて、使い回しができること」です。
ブロックを選択し「詳細設定」のアイコンをクリックすると、以下のメニューが出てきます。
この中の「再利用ブロックに追加」。これで、そのブロックを保存しておいて、他の記事で再利用することができるわけなんですよね。
例えば、当サイトでも最近末尾に挿入している「記事ジャンルの一覧」なんかは、前はLuxeritasの「定型文」の機能を使っていたのですが、この前からこの「再利用ブロック」に変えました。
他にも表やリストも保存できますので、他の記事で参照したいブロックは登録しておくといいですね(詳しい使い方は次回以降に。そんなに難しくはないです)。
それ以外では「ブロックの移動ができる」という点。
ブロックにカーソルを合わせると、左側にこんなアイコンが表示されます。
真ん中の「…」みたいなのをドラッグしてもブロックの移動が可能なのですが、やややりにくい。
上下の矢印をクリックすることで、ブロックをひとつ上、ひとつ下へと移動できます。
人によっては「誰得」な機能かもしれませんが、私は結構便利だなぁと思ったんですよね。
小説執筆ソフトの「Scrivener3」にも欲しいくらいです(笑)。
とりあえず書き殴って、あとで構成を考えるという人にとっては、便利だと思います。
まとめ
新しいものはやはり難しい。
難しいから、前の方が良いとなりがちです。
でも使ってみると案外「あれ、これ良いな」という機能があったりするんですよね。
Gutenbergに関しては、まだまだブラッシュアップしないと厳しい面も多いのは確かです。
時間がないときには面倒くさくて、クラシックエディタを使いたくなりますよね。
当面はそれで良いと思います。
時間に余裕が出たときに、ちょっとずつ触ってみるのがいいのではないしょうか。
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