iPhoneのショートカットを使って、画像をリサイズして上書き保存する方法
久々の(Siri)ショートカットの話題です。
ショートカットとはiPhoneのAppのひとつで、特定の作業をプログラム化しボタン一つで実行できるものになります。ショートカットなどの基本的な使い方などは「Siriショートカットタグ一覧」からご覧いただけます。
今回はiPhoneに保存した画像をリサイズ(大きさを変える)して、更に元の画像に上書き保存するショートカットをご紹介したいと思います。
iPhoneに保存した画像をリサイズして、上書き保存するショートカットレシピ
まずはレシピから。

流れとしては
- 画像を選択
- 選択した画像に変数を設定
- 選択した画像のサイズを変更
- 選択した画像を「JPEG」形式に変更し、画質を調整
- iPhoneに保存(上書きでない)
- 変数を呼び出して、元画像を選択
- それを削除
となります。
ショートカットの使い方
使い方はとても簡単です。
このショートカットをタップすると、画像の選択画面が現れますので、リサイズしたい画像を選択(1枚、もしくは複数)。
写真を選択後、右上の「完了」を押すと処理が始まります。
最後に「画像を削除するけどいい?」と聞かれます。

「削除」をタップすると元画像が削除されます。「許可しない」を選ぶと元画像は残ります(リサイズしたものと元画像の2つが残る)。
以上です。
上のレシピでは「840px」にリサイズ、画像のフォーマットの変更、画質変更(圧縮)の行程を踏んでいますので、それぞれカスタマイズすることでお好みのショートカットに変えることができます。
それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。
リサイズレシピの詳細
上から順番に見ていきます。
写真を選択
まず「写真を選択」の項目です。

これは「コンテンツの種類」の中の「写真とビデオ」のカテゴリ内にあるものです。カテゴリ関連が全て表示されない場合は「検索」の部分をタップすることで、全ての項目を表示させることができるようになります。詳しくはこちら。
「複数を選択」のオプションはオンにしておくことで、複数の画像を同時に選択できるようになります。オンにしておいても1枚だけの選択もできますので、特にオフにしておく必要はないと思われます。
変数を設定
私はプログラマではないので、変数については上手く解説できないのですが、簡単に言うと「箱」をイメージすると良いかと思います。ある名前を付けた箱を用意し、そこにモノを放り込む。その箱を後で指し示してやることで、一括で選択できる……という感じでしょうか。

ショートカットでは「スクリプリティング」の中の「変数」に、この項目はあります。
「変数を設定」を選んだ後で、変数に名前を付けます(箱の名前)。ここではシンプルに「選択」というものにしてみました。
これは後で削除する際に使うので、ここでは指定するだけの処理になります。
イメージのサイズを変更
次に画像のリサイズを行います。
「写真とビデオ」の中の「編集」にあります。

リサイズには幅か高さを指定してやる必要があります。ひとつ気をつけたいのが、幅と高さのどちらも指定すると、縦横比が変わってしまうことです。どちらかを優先して、ほかは「自動」にしておくのが良いでしょう。
またリサイズする大きさは固定(上で言えば840px)以外にも、ショートカット実行時毎に指定することも可能です。その場合は840の辺りをタップして、キーボードの上に表示されるショートカットキーから「実行時に尋ねる」を選べばOKです。

上記画像では表示されていませんが「写真」「選択」の辺りを左にスワイプすることで「実行時に尋ねる」という項目が出てきます。それをタップして選択すると幅のところに「実行時に尋ねる」と表示されるようになります。
イメージを変換
この行程は画像のフォーマットを変更し、画質の調整などを行う項目です。必要なければ入れなくてOKです。「写真とビデオ」の中の「イメージ」にあります。

フォーマットには
- JPEG
- PNG
- TIFF
- GIF
- JPEG-2000
- BMP
- HEIF
などを選ぶことができます。ブログに使う画像でしたら、JPEG辺りを選んでおくのが良いでしょう。
画質はJPEG系の画像の場合だけに表示されます。スライダになっているので、やや調整しにくいですね。少しずつ移動させてお好みの辺りを探してみると良いでしょう。個人的には上の画像辺りがちょうど良さそうな感じでした。
ちなみに元画像を1260pxにリサイズしただけのもの

ショートカットを使って画質調整したもの

となります。あまり変わらないかな……と思うのですが、感じ方は人それぞれなので色々やってみて下さいね。
画像の大きさ、画質を変更することで画像のサイズが変わってきます。

左がショートカットを使った方、右がただリサイズしたものになります。2項目目の「サイズ」を見ると、大きく違うのが分かるかと思います。
また「メタデータを保持」の項目のチェックを外すことで、撮影データの削除も可能です。上の画像を見ると「機器の製造元」以下の多くの項目が、ショートカットを使うことで削除されているのが分かります。
メタデータとは、写真の情報を示します。上記のような項目以外にも「撮影地」というものがあり「どこで撮った写真なのか?」が分かるようになっています。設定Appの「プライバシー」>「位置情報サービス」>「カメラ」の項目で「許可しない」にすると、位置情報が保存されなくなります。
保存しない場合「どこで撮ったか?」が分からなくなりますので、場合によっては写真Appなどで「この近くで撮られた写真」などが利用できなくなります。この辺はケースバイケースかと思われます。
フォトアルバムに保存
この項目でリサイズした画像をフォトアルバムに保存します。

「写真とビデオ」の「写真」のカテゴリにあります。特に設定は必要ありません。
変数を取得
上の項目までで「リサイズし保存」することは可能なのですが、これだと「リサイズ画像」と「元画像」の2種類が保存されてしまいます。
それで良いと言う方は問題ないのですが、元画像は要らないという方にとってはいちいちフォトライブラリを開いて削除する手間が残っていまいます。
一応ショートカットには「写真を削除」というものがあるのですが、これは「リサイズ画像を削除」してしまいます(もしかしたら上手いやり方があるのかもしれませんが)。
そこで、2行程目に行った「変数」を呼び出して元画像を指定し直してやります。

「変数を取得」は「スクリプティング」の「変数」にあります。
これを挿入すると右側に「変数を指定」という項目が表示されますので、そこをタップ。
変数の一覧が表示され「選択」というものがありますので、それを選びます。
これで、再び元画像が選択された状態になりました。
写真を削除
最後に写真を削除します。

「写真とビデオ」の「写真」の中にあります。
以上が「画像をリサイズし上書き保存するショートカットレシピ」になります。
まとめ
本記事は、そのうち書こうかと思っている「iPhoneだけでWordPressサイトを更新する」という記事の補足記事になります(なので一応カテゴリ的には「ブログ運営」)。
Macなどをお持ちの場合は、写真Appで同期してMacで編集した方が早いかと思います。その辺りの記事はこの辺にあります。
ただ、事前に処理することで同期も早いですし(少しですが)無駄な作業が減らせるかもしれません。
今回のショートカットで困ったのが「上書き保存」でした。
記事中でも書きましたが「別ファイルで保存」だけならとても簡単なレシピなんですよね。上書きするという辺りが少し面倒なだけです。それが分かっただけでも収穫でしょうか。
□ ◇ □ ◇ □ ◇ □ ◇ □ ◇ □ ◇ □ ◇ □ ◇ □ ◇ □ ◇ □
今日も最後までお読み頂きありがとうございました!
小説執筆関連の記事は →「小説講座」
小説の投稿関連の記事は →「小説投稿記」
ブログ関連の記事は →「小説家のためのブログ運営」
読んだ本のレビューは →「読んでレビュー」
デジタルガジェット関連は →「デジタルもの」
に、ありますのでぜひ合わせてお読み下さいね!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません