Amazon Echo Dotが届いたので、数日間使ってみてのレビュー
※本記事は、2017年に発売されたEcho Dot(第2世代)の記事になります。2018年発売の第3世代のレビュー記事は、以下のページをどうぞ。
苦節3週間ちょっと。
ようやくAmazon Echo Dot(アマゾンエコードット)様が、我が家にやって来られました! 本当は昨晩届いていたのですが、あまりに疲れていてダンボールごと放置してました(笑)。
……と言うのが、届いた翌日の話。
セットアップを行ってから数日間使ってみました。
セットアップ自体は、ほとんど迷うことないと思います。
ざっと使ってみたので、今回は
- 凄いと言われている音声認識の精度はどうなのか?
- 周囲の音の影響は?
- どのくらいの距離で反応するのか?
- 悪いと言われているDotの音質について
の4点について、書いていきたいと思います。
アマゾンエコーの音声認識の精度
この手の商品としては、今や段々影が薄くなりつつあるAppleのsiriがありますね。
以前にも書きましたが、私は結構siriを使っています。
12月10日現在では、はっきり言ってsiriとあんまり変わらないかな? という印象ですね。
siriを使っていて思ったんですが、音声認識って「決まった言葉」でないと、当たり前ですが反応しません。人と人だったらニュアンスで分かるようなこと、例えば「こそあど言葉」のようなものですね。そういうのはやはり難しい。
一番困ったのが「アレクサ、音楽をかけて」と言うと、Echoが音楽を掛けてくれるのですが、これが「そのジャンルじゃない」ということがあるんですよね。多分学習機能的なものがあるんだと思いますが、使い始めということもあってか、晩に帰ってきて「疲れたなぁ、静かな曲が聞きたいな」と思っても、いきなりロックな曲が流れてきたりします(笑)。
そこで「ジャンルを変えて」と言っても「分かりません」と返されてしまうんですよね。決まったワードがあるようですけど(リラックスする音楽とか、元気になる音楽など)、それを外しちゃうと「分かりません」と言われるのは、ちょっと困ってしまいます。
色々調べてみたんですが、一番良いのは「プレイリスト作っておいて、それを再生してと言う」のが一番のようです。もしくはEchoさんがおすすめする曲を素直に聞くかです(笑)。
※【追記】
ある程度、同じジャンルを流し続けていると、Echoはそれを優先的に流してくれるようになります。うちでは、現在「音楽をかけて」と言うと「ジャズ・クラシック」が再生されます。
ただ、逆にそれ以外のジャンルは再生されなくなります……。
また、認識の問題ではないのかもしれませんが「アレクサ」と呼んでも、無反応な時がたまにあります。数秒待ってもう一度話しかけると、普通に反応するのですが、連呼するとダメみたいです。「うるさいっ!」って思われているのでしょうか(笑)。
全体的には「siriと比べて格段に進歩してるのかと思ったら、そうでもなかった」という感じですね。
※【追記】
少しずつは賢くなっているようです。
購入当初は反応しなかったワードも、半年後ではちゃんと聞き取ってくれるものも出てきました。
ただし、現状ではまだ「人間が配慮してやらないと難しい」レベルです。
AmazonMusicでプレイリストを作った際に、どんな言葉が認識されるのかというテストを行ってみました。
また、音楽再生の時によく使う音声コマンドもまとめてみました。
周囲の音の影響
我が家は、地方の田舎ですし、幹線道路からも離れているので、周囲の騒音はあまりありません。日中なんて「みんなゾンビになっちゃったんじゃないか」と心配になってくるくらい静かです(笑)。
そういうわけで、周囲の騒音の影響っていうのは分かりにくいのですが、例えばテレビを付けていると、認識率はグッと落ちます。
「アレクサ……アレクサ……アレクサ!!」
って感じで、結構大きな声で呼ばないと反応してくれません。
また、Echoから音楽を流している時も、やや認識率は落ちるみたいです。何にもしていない時は、別の方向を向いて「アレクサ」と言ってもちゃんと反応するのですが、音楽を中くらいのボリュームで流していると、Echoの方を向いて話さないと聞いてくれない感じです。
ちなみにBluetooth接続のイヤホンを導入した所、Echoから出てくる音がなくなり、音楽再生中でも音声認識の精度が格段に上がりました。
反応する距離と声量
私がいつも生活している部屋は6畳間です。壁際に置いてあるラックにEcho Dotを置いて、対角線上の端から話しかけてみると(約3メートル弱くらい)、静かな環境であれば普通の話し声でも反応してくれます。
ただし、先程言ったようにEchoの方を向いている場合は、に限ります。後ろを向いていたり、しゃがんで何かしている時に「アレクサ」と言っても流石に反応しません。
そこで部屋の中央に置いてあるテーブルの上に置いてみました。これならほぼどこに居ても、普通の話し声で反応してくれます。
反応する音量としては「ささやき声」だと難しいです。Echoのある場所に人がいるとして、その人に普通に話しかけるくらいの音量であればOKです。
ただし、先程も言ったようにテレビなどの音が紛れている場合は、もう少し大きな声で言わないとダメですね。
また試しに隣の部屋に行って、ドアを開けた状態で話しかけてみると、結構大きな声で話しかけないとダメでした。まぁこれはEchoの声も聞こえにくくなるので、部屋ごとにEchoを配置せよ、ということでしょう。
音声認識は、始めはなんか変な感じがして、つい小さな声になりがちです。慣れてくれば普通にできるようになると思います。機械に話しかけるんじゃなくて、人に話しかけると思ってやればいいんですけどね。
今思ったんですが、Echo用のケースでぬいぐるみ的なものがあれば、面白いかもしれませんね。もしくはフィギュア的なものでも可(笑)。
Echo Dotの音質
スピーカーのスペック的なことを言えば、Dotは他のEchoに比べて大きく劣ります。
スピーカー仕様 | |
Echo Dot | 0.6インチ |
Echo | 2.5インチウーファー/0.6インチツイーター |
Echo Plus | 2.5インチウーファー/0.8インチツイーター |
EchoやEcho Plusの音質は、YOUTUBEなどでしか聞いたことがないので、ちょっと分からないのですが、劣っていることに間違いはないでしょう。
ただ、個人的には「別にこれはこれでいいんじゃないかな」と思っています。まぁうるさい車の中でFMトランスミッターで聞く音楽で満足しちゃうレベルなので、あまり参考にはならないと思いますが(笑)。
でも、音質に厳しい方はもちろん、普段からある程度のレベルで音楽を聴いてる方(家でそれなりのスピーカーで再生してる、イヤフォンもそこそこのを使っている)には、残念でしょう。
私はそのうちDotちゃんの置き場所が正式に決まったら、小さなスピーカーくらいは買うかもしれません。音質云々もありますが、先程言ったように「音声認識率が上がるんじゃないか」と思うからなんですよね(同じ筐体で音の出入りがあるより、出力だけでも別にした方がいいのかなということ)。
そして、スマートホーム関連がもうちょっと充実したらEcho Plusかな? Echoは買う予定はないですが、もし別の部屋にも設置することになったら、お試しの意味でEchoにするかもしれませんね。
【追記】Bluetoothスピーカーを繋げてみました。
その他気になったこと
Echo Dotが届くまでは、厳しい情報統制下にあったので(笑)、あまり調べてなかったんですけど、やっぱり「出来ることはまだ少ない」。
Echoを使って出来ることは
- 音楽を聞く
- タスクやスケジュールなどの登録・確認
- スキル関連
- アレクサとおしゃべり
みたいな感じです。音楽に関しては、先程言ったように「ジャンルを変えたい時に少し困る」以外は、まぁこんなもんかな、と思います。
スケジュール関連は使い方によっては結構便利かもと思います。ただ、現状「忘れてしまうほど多忙なスケジュールではない生活」ですので、私の使い方としてはiPhoneでその都度確認でOKですね。
アレクサとおしゃべりは、もうsiriの時にやり尽くしたので、あんまりどうでもいい感じです(笑)。
一番はスキルということになるのでしょうが、これがざっと見た感じ、まだ実用性には乏しいと言わざるをえません。と言うのも、その多くが「アレクサにスキルを起動させる→スキルが音声を読み上げる」というものばかりだからです。
一番顕著なのが「ニュース系」です。「アクセラ、◯◯ニュースを起動して」と言うと、該当ニューススキルが起動して、ニュースヘッドラインを読み上げてくれるのですが、一見便利そうに聞こえますよね。
ところが、読み上げられる言葉は「合成された音声」なんですよね。当たり前ですけど。これが実に聞き取りにくい。
普通に集中して聞いていれば、問題ないレベルなんですけど、何かしながらだと何を言っているのかが分かりません。一方で「ラジコ」というラジオを聞けるスキルがあるんですけど、こちらは当然人が話しているので「ながら聞き」でも普通に耳に入ってきます。
思うに、Echoがもっと便利になるには、この「合成音声」が鍵になるのではないでしょうか? もう少し流暢に話せるようになってくると、色々なものが変わってくる気がしますね。
あと、音声認識に関してはアレクサだけの問題ではないのですが、認識する言葉がもう少し改善されると、使い勝手が上がってきます。この辺は、アマゾンが
Echoの頭脳となるAlexaはクラウドベースの音声サービスです。話せば話すほど語彙が増えて、話し方や好みを学びます。
と言っているので、徐々に改善されてくるのでしょう。
【追記】使用4ヶ月目の再レビュー記事はこちらです。
まとめ
Amazon Echoの登場で、加熱してきた「スマートスピーカー」市場ですが、一般的にはまだまだ認知度は低い状態です。
私の周りでも「知っている人」は少なく「使っている人」は皆無です(笑)。
しかし、「スマートスピーカーが絶対定着する理由と、今後の展開予想」の記事でも書きましたが、これから「音声認識を持った機器」は確実に普及していくと思われます。恐らく1年くらいすると「Amazon Echo」や「Google Home」を知らない人は珍しいくらいになるのではないでしょうか。
早ければ数年後には「一家に一台」という時代になる可能性があります。
とは言え、今はまだまだ問題も多く、生活を豊かにする商品には程遠い状態です。今後音声認識、人口音声が学習機能やノウハウによって、実用レベルまで高められていけば、なくてはならない存在になるでしょう。
Amazon Echo関連の記事は「Amazon Echoタグ」からご覧いただけます。ぜひご覧下さいね。
今後使ってみて、また面白いことがあったら、記事したいと思います。
それでは、また!
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