カクヨムロイヤルティプログラムの事前登録受付が開始

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先日の記事でお伝えしたように、カクヨムの収益化プログラムである「カクヨムロイヤルティプログラム」の事前受付が、本日より開始されました。

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カクヨムロイヤルティプログラムへの事前登録の行い方

©カクヨム、KADOKAWA

特に難しいものではありませんが、ざっとこんな感じだったというのをご紹介します。

事前登録の画面に行くには、カクヨムのお知らせページにあるリンクからか、もしくはメニュー右にあるアカウント名が表示されている箇所(画像では@shiromojiの部分)をクリックし「アカウント設定」を選びます。アカウント設定にある「収益」から「プログラムに参加する」を選びましょう。

カクヨムロイヤルティプログラムへの事前登録のページ

規約が表示されるのでしっかり読みます。同意できたら「利用規約に同意する」にチェックを入れて「参加する」をクリック。

カクヨムロイヤルティプログラムへの事前登録のページ(同意)

これで事前登録は完了です。簡単ですね。続けて振込先の口座登録もできます。

カクヨムロイヤルティプログラムへの事前登録のページ(登録完了)

口座情報を入力します。金融機関コードは一般的にはカードに書いてないことが多いので「○○銀行 金融機関コード」でGoogleさんに聞いてみましょう。支店コードはカード裏に書いていることが多いと思うのですが、ない場合は同じくググれは出てくるはず。

これらの設定はアカウント設定の収益タブからいつでも確認することができます。

「参加を取り消す」という項目があるのですが……これは試せていません。それほど参加したり取り消したりを繰り返さない限り大丈夫だとは思うのですが。

事前登録のキャンペーンも

事前登録受付開始から24時間以内にプログラムへの参加申込を行ったユーザ先着1万名に、総額100万円分のリワードをプレゼントという企画も実施されています!

一瞬「マジ!? 100まんえん!!」と思ったのですが、1万人に均等に分けたら……そうか、いやまぁありがたい話です。

参加するなら早めがお得ですね。

その辺りの詳しいことはカクヨムのお知らせページをご覧下さい。

投稿サイトでの収益化の是非

本プログラムを見て、ユーザが最も思うことであろう「収益化って要らなくない?」という話をしましょう。念のため申し上げておきますが、あくまでも個人の感想です。

とかくネットにおける収益化の話は悪く思われがちです。それはアフィリエイトを中心としたサイトが乱立したことが原因の一端ではないかと思われます。つまり「これは良いものだから!」と本当に思っておすすめしたものではなく「これは儲かるから!」という動機で作られたサイトが大手を振るようになって、それらに対する信頼感が損なわれたり、不信感が生まれたりした結果なのではないでしょうか。

一般的にお金を得るには仕事をしますよね。仕事とは「人の役に立っている」ことが前提になります。それによって得られる収入には確かに格差があったり、能力や実績とのバランスが取れていないケースもありますが、概ね社会における仕事とは「人の役に立つ」ことで占められています。

ずっと昔、私が生まれる以前、例えば戦後すぐなどは「人の役に立つ」=「生きるためのこと」であったと想像できます。それが積み重なり徐々に社会が豊かになってきた結果「生きるため以外のこと」でも人の役に立てることが出てきました。

既存のプロ小説家は、そのひとつでしょう。ただ小説を書いて収入を得るということは、ほんの一部の人のみが手にできるもので、言ってみれば「0か100か」の世界だったわけです。

しかしインターネットが完全にインフラ化した今、そこから個人が収入を得る機会は増えてきました。今回のカクヨムロイヤルティプログラムだけでなくても、AmazonのKDP、note、などの販売、Web投げ銭などの仕組みなど、様々な形で収益化する方法が出てきています。

それらは以前の「0か100か」の世界ではなく「1もあるし5もある。20の人も50の人もいる」という多様性を持った収益化の世界です。

しかしこれらは「大儲けして札束のお風呂に入る」というほどのことにはなりえません。それらは恐らく今後もマスなメディア(つまり書籍化)が担っていくのではないでしょうか。

それとは違う、もっと小さな収入(マイクロインカム)は、今後の世の中にとって最も必要なものだと私は思います。

昨今、大手企業を除き多くの中小企業では収入の低下が見られています。少し前に気になって求職サイトを見てみたら、20万以下の求人がワラワラと登録されていました。ネットでは手取り15万が当たり前という話を見たりもしました。

私が学生時代は「年齢×1万円ならまぁまぁ」と言われていました。つまり、20代は20万ですが、30代になれば30万、40代なら40万……という感じですね。でも人と話していても、こんな話はすっかり聞かなくなってしまいました。

もちろん収入は物価との兼ね合いがあるので、デフレだからという見方もできます。でも外国人の労働者がこれからドンドン入ってくる世の中で、日本人だけの収入が右肩上がりに戻ると考えるのは、流石に都合が良すぎると私は思います。

そういう世の中では、主となる仕事以外の収入というのが大切な役割を持ってくるのではないでしょうか。政府による低所得者向けの援助も人によっては必要だとは思いますが、それにも限りがあります。できない方には手を差し伸べるべきですが、できる方は自分の手で副収入を得るべき時代になったと思います。

ちょっと長くなってしまいましたが、そういう中で「0か100か」ではない取り組みがカクヨムによって提供されたというのは、良い傾向であると思うんですよね。あ、勘違いしないで欲しいのですが、私自身が「ぐぇっへっへ、これで大儲けやでぇ」と舌なめずりしているというわけではありません。

いや、大儲けできるならしたいのですが、まぁ現状を正しく分析すると、それは流石に夢物語だろうと思うわけです。でも将来の私や他のユーザの方々にとっては、先程申し上げたように「5や10くらいになるかも」という可能性があるわけです。

文末に、収益化について気をつけたいことを書いて終わりにしたいと思います。

収益化はモチベーションになりますが、主としたモチベーションにすべきではありません。なぜなら誰かがあなたの小説を読むこと、そして広告が表示されそれに見合った収入が得られることは、あなた自身がどうこうできるものではないからです。

自分の外にモチベーションを置くことは、将来的にそれに潰される可能性がでてきます。

末永く執筆活動を続けていくためにも、どうかモチベーションはご自身の中に大切にお持ち下さいね。

PS.ほんとに長い文章になりました。飲みに行くと、グダグダ語りだすタイプかもしれません。歳は取りたくないものです。