SFを書こうと思って近未来を妄想する【創作日記102219】

小説投稿記創作日記

一昨日の記事でも書きましたが、カクヨムに投稿している『きみとぼくのダンジョン再建期』が完結目標である100話まで後3話ということもあって、次の小説についてあれこれ考えたりしています。順当に行けば「公開しながら小説を書く」シリーズでやっているラブコメものになる予定なのですが、それ以外にも近未来SFものも書きたいと思っていたり。

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30年後の世界はどうなってる?

というわけで、今日は近未来SFもののお話をします。と言っても、具体的なものではありません。この小説は完成させたら、どこかの公募に出そうかなぁと思案中なので、内容については公開できないんですよね(未公開が前提の公募は多いので)。

なので設定のお話になります。

この近未来SFもののプロットの内、できている部分は「どの時代のものか」というところです。これは結構悩んだのですが、今から30年後くらいの世界にしようかな、と。理由は5年、10年程度なら今とそれほど変わらない世界の可能性が高いですし、100年後とまでなるともう別の世界になっているような気がします。

それに100年後だと、読んでもらえる人は(恐らく)ほぼ全員異世界転生していると思われるので、ちょっと親近感が持てないかなぁと思ったりしたんですよ。この辺りは本当に悩んだところです。『スタートレック』なんかだと、コクレーン博士が初めてワープドライブ航法を成功させたのが、確か2060年くらい。ジェイムズ・T・カーク艦長の話が2260年、J・リュック・ピカード艦長の時代に至っては2360年くらいのことですからね。

それくらい先の話でも、人は興味を持てるものなんだ、と思ってちょっとどうしようかと思ったわけです。

ただスタートレックを例に出すまでもなく、流石にそのくらい先の話になってしまうと、宇宙という舞台が主になると思うんですよね。一方で私が書こうとしている話では、宇宙はまだ出てきません。

その辺りを考慮して、30年後と決めたわけです。前置きが長いですね。

それで30年後となると、今と比べて劇的に変わっているというわけでもないけれど、身の回りのライフスタイルは変化しているんじゃないでしょうか。逆に今から30年前の1989年。

30年前はどうだった?

私はその年代のことはよく分からないので色々調べてみたんですが、スマホはおろか携帯電話もない時代だったようです。電話をかけるときは、家にかけてたみたい。当然インターネットも普及していません。

書籍関連では、電子書籍もないですから100%紙の本です。ネットがないので今のようにネット投稿もできませんから、雑誌を買ってきて応募先を探して郵送していたみたいですね。

その他の娯楽では、音楽はCDが普及してきていましたが、まだカセットテープも健在でした。ポータブルデバイスでもCDのものがありましたが、音飛びすることがあるので私はカセット派でした。カセットのカバーにラベルを貼るのですが、転写文字シールみたいなのを当てて、一文字一文字こすって転写していました。

すごく面倒だったのですが、キレイに貼れたときはちょっとうれしかったですね。

という具合に、30年前と30年後の今では驚くほど変わっています。ですが、ライフスタイルが変わったと言っても、相変わらず満員電車に押し込まれて出勤していたり、学生は自転車を漕いで学校に行っていますし、変わっていないことの方が多いのも確かです。

そう考えると30年後の世界は「今よりデバイスの進化は起こっていて、それにより便利になっているけど、生活の基盤はそこまで変化していない」という感じかもしれませんね。

変わっているものと変わっていないもの

街並みなどは、今でも古い建築物と新しい建築物が入り乱れているように、現在の街並みも残っているはずです。ただ都市部は大幅に変わっている可能性もありそうです。地下鉄や電車はまだある、というかより進化していそうです。

車やバイクは残っているものの、個人で所有するものではなくなっているかもしれません。テスラが「所有者が使っていない間、自動でタクシーのようにお金を稼いでくる車」というのを開発していると聞いたことがありますが、自動運転が主流になってくると「自分で運転することのリスク」というのが高くなりすぎて、余程のお金持ちじゃないと難しくなってくるような気がします。

もっと身近なデバイスではスマホ。これはほぼ間違いなくなくなっていると思われます。Google Glassのような眼鏡デバイスとか、もしくはスマートコンタクトレンズのようなものが出てくると、最早手に持つデバイスは不要になりそうです。

Amazon Echoのように、完全に音声のみでコントロールするのは、音楽の再生や天気を訪ねたりするのにはよいのですが、やはり人間は情報のほとんどを視覚から得ているのですから「見るデバイス」は必要になってきそうですよね。

個人的には眼鏡型デバイスじゃなくて、視覚神経に直接作用するようなデバイスがいいなぁと思ったりします。と言っても『ソードアート・オンライン」のようにフルダイブしちゃうデバイスは(とてもロマンがあって創作としては抜群に相性がよいものの)作中にもあったように、危険も伴うのであまり現実的じゃないような気がします。

30年くらいの範囲であれば、やはり本命はARじゃないでしょうか。つまり現実世界にバーチャルなものを追加するような感じです。以前ご紹介したAmazon Appの「ARビュー」は、まだまだ違和感があるものの、イメージ的にはああいうのがもっと進化したものになりそうです。

そうなってくると、日常生活には「物」は必要なくなってくるかも。ベッドとか椅子とかは要りそうですけど、テレビとかPCなどは要らなくなりそうです。もしかしたらキーボードも不要で、投影されたバーチャルキーボード的なものが出てくるのかもしれません。それを見て私のような年寄りが「キーボードは物理的なやつじゃないとダメじゃ!」とか文句を言ってたりしそうです。

先程Amazon Echoについて触れましたが、個人のバーチャルコンシュルジュみたいなのもあると面白そうです。これもARで投影されているので「お触り」はできませんが……。でも一人でも寂しくなくなりそう。ますます少子化が進むかもしれません。

実はここは書こうとしている小説の要素にもあったりします。

変わっている部分ばかり妄想してしまいましたが、変わっていない部分はどうでしょうか?

もちろん(残念なことに?)学校や会社はあると思われます。一部では「学校は不要」という意見もネットで見かけたりしますが、例えば「全てをネットで学べるので、学校に行かないで家でできるじゃん」ってことになった場合、社会に出たとき友達いないですよ? 人間関係をどこで学ぶというのでしょうか?

なので学校はある、あるべきだと思います。とは言えデバイスが進化することで、履修する時間の自由度は上がるかもしれません。会社のようにコアタイムがあってそれ以外ならどこで勉強してもよいとか。また速く学べる人は飛び級できる環境が今よりも整う可能性もあります(もちろん一定の制限付きで)。

仕事は大きく姿を変えていることが予想できます。まだ既存の仕事の多くは残っているかもしれませんが、AIや機械が代替できることのほとんどは、既に置き換わっている可能性が高そうです。固定された仕事というより、マッチングサービスを経由した個人事業主が増えてくるのではないでしょうか。

もちろんお給料は下がってしまいますが、その分生活コストも下がる……下がればいいなぁと、ここはちょっと消極的な意見です。悪くすればより格差が広がり、一部の超富裕層と、20%くらいの富裕層、そして残りは全て貧困ということになりかねないかも。

ただ先程、仕事がAIに置き換わると書きましたが、それは政治の世界も他人事ではありません。無能な政治家よりも優秀なAIを指導者に選ぶという時代になるかもしれません。そうなったときに、もしかすると「今までよりももっといい生活」が待っている可能性はなきにしもあらず、という感じで希望を繋いでおきましょう。

まとめ

まぁ、相変わらずグダグダと書き殴ってしまいました。

ざっくり言うと、上に書いたことの半分くらいが、そのうち書こうと思っている近未来SFものの設定になります。

テクノロジーでワクワクする小説というのも楽しいのですが、どちらかと言うとそこまで本格派なものではありません。あくまでも「面白そうだと思ってもらうための近未来」もしくは「現在ではできないことを描くための近未来」という感じでしょうか。あ、そう考えると異世界ものと似ているかもしれません。